葉っぱで話す木を迎えた日 │ チロリアンランプの庭仕事
今日は曇天の予報だったが、ほぼ快晴の一日だった。
昨日の蒸し風呂のような暑さよりは幾分過ごしやすい気もしたが、それでも十分に暑い。
とてもエアコンなしでは生活できず、我が家のエアコンは今日もフル稼働である。
数年前、我が家のボタン一つで一年中家中を一定の温度に保つ気調システムが故障し、修理を依頼したところ、メーカーが空調事業から撤退していたため修理ができず、数週間ではあったがエアコンなしで夏を過ごしたことがある。
あの時ほど、エアコンのありがたさを実感したことはない。
ニュースでは、エアコンの普及率が比較的低い欧州諸国も数週間前に熱波に襲われ、多くの方が命を落とされたと報じられていた。
日本ほど湿度は高くないとは思うが、今はどうなっているのだろう。
さまざまな環境対策が進められている一方で、地球温暖化は着実に進んでいるように感じる。
そんな折、先日の長雨で枯れてしまったアメイジンググレイの空き鉢に迎えようと、ヒネムノキという植物をお迎えした。
我が家の小さな緑化推進運動である。
ところが、ヒネムノキは固定が甘かったようで、箱の中でひっくり返り、土がこぼれてしまっていた。
葉もしょんぼりと閉じてしまい、長い輸送に大変驚いたようだった。
箱から取り出した直後は、
「だ、だ、大丈夫?」
と思わず声をかけてしまうほど元気がなく見えた。
こぼれた土を戻し、風通しのよい日陰で数時間休ませると、落ち着いたのだろうか。
涼しげな葉をゆっくりと広げ、気持ちよさそうに風に揺れていた。
よく見ると、ピンク色の蕾もあり、さらに種の莢まで付いている。
これからどんな姿を見せてくれるのか、とても楽しみだ。
「今日は箱の中で車に揺られて、ひっくり返って驚いちゃったよ。でも、もう大丈夫。」
そんなふうに言ってくれているような気がして、
「今日は大変だったね。新しいお家、気に入ってくれたらいいけど……」
などと植物に話しかける私は、周りから見たら完全に不審者である。
夕方、まだ明るい18時。
庭木に水やりをしようと外へ出ると、ヒネムノキはすでに葉を閉じ、おやすみモードに入っていた。
「早いおネムだね。」
と思わず声をかける。
話には聞いていたが、随分と早寝早起きの子のようだ。
規則正しい生活リズムをもつヒネムノキは、昼夜逆転気味の我が家に馴染んでくれるだろうか。
まずは明日の夕暮れ。
曇天予報なので、少し涼しくなった頃を見計らって、新しい棲家へ移住させてあげようと思っている。
