ヤッター!豪華絢爛なビジュアルでイギリス王室が舞台!メジャー感が出てきたランティモス監督の新作!!「女王陛下のお気に入り」見た!
The Favourite / 2018
鑑賞:2019.2.18、記事公開:2020.4.21
監督:ヨルゴス・ランティモス、脚本:デボラ・デイビス、トニー・マクナマラ
ロブスター、聖なる鹿殺しが良かったヨルゴス・ランティモス監督の新作。キャストもなので早速鑑賞。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ネタバレアリ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
映画は大変よかった。今までの特異でシュールな世界観から一転、現実世界でのリアルな展開。なのにヨルゴス・ランティモス監督の空気感で溢れていて新鮮。今回の見所は、登場人物を3人に絞って、微妙で複雑な関係性の移り変わりがユーモアを交えて描かれる語口だろうか。基本室内での会話がメイン。そのやり取りで立場が入れ替わり運命が変わっていく様が楽しい。
要になる三人のキャスティングがまた魅力的。「ラ・ラ・ランド」、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」と当たり連発のエマ・ストーンとポピュラーなのに気品や美しさも表現できてかつ素敵なレイチェル・ワイズと嬉しいお顔。そんな人気者レイチェル・ワイズとエマ・ストーンを向こうに回して、全く知らなかった堂々の存在感オリヴィア・コールマンが今作ではとても良かった。気怠く意思はなさそうなのに、才女二人を翻弄してしまう女王の存在感と説得力!
作品は権力をめぐる陰鬱な人間関係を描写しながらも、そこはかとないユーモアの漂っていヨルゴス・ランティモス監督らしい題材。と思っていたら、どうやら企画は別の人らしい。監督にぴったりの脚本だったのか監督が脚本を自分風に変えたのか。ヨルゴス監督ファンとしては期待通り、誰にも撮れない、どの作品とも似ていないない個性の際立つ面白さ。なのに他人の企画ということは、監督の個性は企画や脚本じゃないのだろうか。
どこまで史実に沿っているのかわからないけど、取り巻きに政治の実権を握られていたなんて王室としては結構スキャンダラスな内容だと思うけど、許可って取れるものなのか。王室の度量が広いのか民衆に慕われているのかわからないけど、日本と違い面白いところでした。イギリスは「ミニオンズ」にも出てたし王室いじりに寛大なのかな。
舞台がちょい昔の王室モノということで世界観を作り上げる衣装も素晴らしくどこまでも美しい。作風に合わせて、華美ではなく色彩も抑えめなのにどのシーンも見とれてしまうような作り。
面白かったのは、それぞれの人生のままならない様というか想いの噛み合わなさというような何か。人生なんていつもどこかで何故か思っているのとは違う方へ曲がりくねって行くよね。というところ。
過去作を考えると大衆受けしなそうな(難解な?)監督が順調に新作を発表してもらえるのが有り難い。今後とも頑張って頂きたい。
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