『片想い文芸部』落とし物


 ナルさんの『片想い文芸部』、今回のお題は「落とし物」です。
#片想い文芸部

 ヘッドライン画像は「WAKU」さんの画像をお借りしました。どうもありがとうございます。


「落とし物」


 「落とし物は“コレ”ですか? それとも“アレ”ですか?」

 雨上がりの朝、玄関前に出来た水溜まりの中から現れた“女神”が、ナニかを指さしながら言ってきた。
 「いえ、落とし物は“アナタ”です。一目惚れです。付き合ってください!」
 僕は美人にはめっぽう弱い。そんな僕に、いきなり目の前に現れて話しかけてきた女神の誘惑に勝つことなど出来るだろうか? いや、できるわけがない。言われた内容などロクに考えずに、僕は咄嗟に告白してしまった。昔からこういう言動で失敗してきてるんだけど、治らないんだよねぇ、こういうの。
 だけどこの日、“女神”は言ったのだ。

 「落とし物は“ワタシ”でしたか。では、ワタシを返しましょう。」

 その日から、“女神”はずっと僕と一緒にいる。背後から両肩にずっしりと手を置き、呼吸だけが感じられる。一緒にいてくれるのは嬉しいんだけど、その美貌を見ることが出来ないのがちょっと残念。
 …あと、すごく肩と首がコって体調が悪いのはなんとかしてほしいかな。

<終わり>


 ナルさんの『片想い文芸部』4回目、今回は“落とし物”でした。今回は片想いというか、両想いになったかな? ԅ(¯﹃¯ԅ)

 ちなみに、最初に言われた“コレ”と“アレ”は、そこいらに存在していた地縛霊や悪霊です。“女神”さんは、写真に撮れば“肩に置かれた手”は写るんじゃないかな~。もしかしたら、深夜の鏡とかには映ったりもするかもね😁
 (壺を売ってきたり金目当てだったりよりは、マシだったりするのかなぁ~? “純粋”な想いではあるからね。ベクトルヤバいけど。)

 今回から、最後もキーワードを入れるという勝手に作った縛りはやめました。これをやめたら、なんとスッキリした気分で終われることか! 特定のワードで終わらせようとして、ストーリー作る時にかなり制限かけてたんだなぁと実感できました。
 で、ハネを伸ばして出来たのはこんな感じのコメディーホラーなんだけれども。この、“僕”もとんでもないヤツですよね。たぶん周りの女子グループからは早々に相手にされていないでしょう。
 …まあでも、粘着しないならそれもまた良し!😁


 最後まで目を通していただき、どうもありがとうございました。