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『うたごえはミルフィーユ』のTVアニメが、始まってしまった。

 2025年7月18日20時4分、震える指で再生ボタンをクリックする。少しばかりの暗転の後、アニメーションになった手鞠沢高校アカペラ部の6人がいて、心臓が止まりそうになった。幸いにも、この日は大安。昨日の初回放送は立ち会えなかったけど、この日に観られたのは何かの運命だろう。そう思いたい。

 というわけで、この日をもってこの地球は、『うたごえはミルフィーユ』がアニメ化した世界に変わった。未だに信じられない。けれど、すでに公共の電波に乗って、あるいは複数の配信サイトにて、 #うたミル の映像と音声が届けられている。まさか、そんな。

 これは今、1話を観た直後に書かれている。プロットも、下書きもない、ただの書き殴りだ。推敲した文章じゃないし、綺麗な感想文じゃない。ただ、吐き出したいだけだ。うたミルがアニメになった。なってしまった。なぜこんなにも、動揺が止まらないのだ。

 一応、『うたごえはミルフィーユ』については、初期から追わせていただいて、古参ヅラしてもいいくらいの年季はある。あるつもりだけれど、その人間が一番アニメ化を疑っていたんですよ。まぁ、CDに特典BDが付いてくるとか、配信上のミニアニメならいけるか……と思っていたら、まさかのTVアニメときた。ポニーキャニオンさんはこのコンテンツを見捨てていなかった。ボイスドラマのプレミア公開に22人しか同接していないコンテンツを、アニメにしてくれた。こういう時、株を買ってお礼すればいいのだろうか。

 なにはともあれ1話ですよ、1話。これまでチェリ子さんの立ち絵と綾瀬未来さんの演技で表現されてきたウタの奇行が、アニメになったことで可視化され、よりヤベー奴になっていた。公式のプロフィールで“極度の人見知りの内弁慶でヘタレでチキン”と罵られる女が、一周回って一番度胸のある人間に見えてきたよ。信じられないと思うけど、お前の入部届ビリビリが映像化されて、こっちは手を叩いて喜んでんだぜ?

 アニメ化の拡張として、低レベルなキラキラした軽音部の女の子と、ウタのお母さんが登場。おれはトリガーのオタクだから、新谷さんの声が聴けるだけで嬉しいぜ。小牧家は実は色々と複雑な事情を抱えているんだけど、ウタとお母さんの仲が良好っぽくて安心した。お姉さんもアニメで登場することを期待する。そういえば、ウタの過去に関係ありそうな女の子の描写、あれワクワクですよね。ウタが今の性格になるきっかけとか描かれるのかな。

 アニメの1話は、ボイスドラマの1話と2話を、丁寧にアニメーションへと置き換えられてゆく。なんだか、2話のサブタイトルが『うたごえはミルフィーユ』であったことが、ここで回収されるのかと、思わず涙が出てきた。変な笛アカペラとの出会い、青春の始まりが、夕焼けの暖かさと共に描かれる。歌うことが好きで、でも自分から前に出られない少女。そんな彼女の唯一の自己表現が、奥華子『ガーネット』で花開く。

 ただまっすぐに、歌うことだけは諦めない。そんなウタの歌を支えるように、別々の声が重なり、一つのハーモニーへと変わる。うたごえがミルフィーユになる、その瞬間を観て、聴いた。知っている話なのに、もう一度始めましてをやっているようで、今日のガーネットは格別に涙腺に響いた。あぁ、始まった。うたミルの、アニメが。

 ボイスドラマの更新頻度はバラバラで、いったいいつ新しいエピソードが聴けるのかまったくわからないけれど、TVアニメなら毎週最新話が確約されている。これから数ヶ月は、毎週のようにうたミルの新規供給がある世界なのだ。なんかそれって、凄くないですか?

 そしてそれは、これまでの『うたミル』の歩みを知らない人にも、この物語と歌声が届くことを示している。彼女たちが本当に『ハモネプ』に出たことあるんですよって、みんなに知ってほしいな。というか、ウタのこと、みんなにどう受け止められるんだろう。何もかも未知数の未来が、これから始まるんだ。このドキドキが良い方向へ向かうことを、願っている。

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