【代償行為】突如発動した『起床時にリンゴを1個食べる』という謎の習慣について
最近になってなぜか身についた謎の習慣がある。
それは『朝起きたらリンゴを1個食べる』というものなのだが、初めての習慣過ぎてもはや意味がわからない。
そもそも自分の人生では果物系がどうにも縁遠い存在で、当たりハズレがあったり価格が高かったりで、あえて食べたいと思うような対象ではなかったのだ。
それが突然のように「果物買わなきゃ……」という思考で満たされ、気付けばスーパーにリンゴを買いに走っていた。
そして今では取り憑かれたように、毎朝水分補給代わりにリンゴをガブリとかじる自分がいる。
うーん、こりゃもうリンゴ好きの霊に取り憑かれているとしか……。
あるいは体がなにかの栄養素が足りていないと警告しているとか?
なんにせよ、急に変な習慣が身につくことってあるんだなと。
まあでもしっかりした大きさのリンゴは1個200円くらいするので、自分はもっぱら1個100円くらいの小ぶりなリンゴを買っている。
今ほどリンゴ農家の知り合いがいたらよかったのにと思ったこともないが、今の自分では返礼品がなにも提供できないことを考えると、やっぱりいなくて良かったのかもしれない。
貰いっぱなしは危険だからね……!(田舎の学び)
そうそう、リンゴといえばスーパーに変わったリンゴが売っていたのだ。

こちらのリンゴは『ロイヤル・ガラ』というニュージーランド生まれのリンゴだという。
直径7cmくらいの小ぶりなリンゴだが、サイトで検索してみたところ『甘みの強い果汁が口に広がる』と書いてあったので購入してみた。
だがしかし、かじってみると甘さよりも酸味を感じる仕上がりで、もはやリンゴというよりさくらんぼみたいな味だったのだ!
リンゴといえば甘い種類が好きな自分は、かなり面食らった。
しかも5個入りだったので、最低5日間はこれを食べなければならない。
おいおい、これはやってしまったか……!?
……ところがどっこい、なんと3日目あたりから「これはこれでありだな」と思えてきたのである。
フルーツといえば『糖度』を追求しがちな日本人の感覚でいうと、確かにこのリンゴは明確に甘くない。
だが、この爽やかな酸味とさくらんぼ感には、別の良さがある気がするのだ。
そう、朝の寝ぼけまなこの自分をシャキッとさせつつ、良い感じに水分とビタミンも供給してくれるという、確かな仕事ぶりをこのリンゴからは感じるのである。
そういえば、何かで見た海外移住した人が「日本のリンゴは甘すぎるんだよね。海外のリンゴは甘さ控えめだけど、食べ続けてると次第にあれが良くなってくるんだよ」みたいなことを言っていたような。
なるほど、あれはこういうことなのか……!
世の中は甘さだけが全てではないのだ。
また一つ、学びを得たよ……。
というわけで、現在は安かったので買ってきた小ぶりなサンふじを食べている。
うん! やっぱり食べ慣れた味も良いもんだね!!

そしてなぜこんな習慣ができてしまったかについては、思い当たるものが一つあったことに気付いた。
そう、自分は最近寄った青森県の弘前市で『とあるお土産』を買い損ねたことを、未だに後悔しているのだ。
それは、津軽藩ねぷた村の工房にあった『陶器のリンゴ』である。
これがもうめちゃくちゃリアルすぎて最高の出来だったのだが、「荷物になるしなぁ」という実にしょうもない理由で購入しなかったのだ……!
これは「まあ、他でも買えるでしょ!」と安易に考えていたせいでもあるのだが、その後いくつかのお土産売り場を回っても、陶器のリンゴはどこにも売っていなかった。
一応、非売品のものならあちこちで見かけたのだが、あの工房で見たものと比べるとちょっとニュアンスが違う感じで、どうやら自分が買いたかったリンゴはあそこにしかなかったらしいのである。
その後、自分は失意のまま弘前を離れて、次の土地へと向かった……。
うーむ……まさかあの悲しい経験が、こんな謎の習慣を生むとは。
あまりにも見事な代償行為なわけだが、本物のリンゴは陶器と違って毎日胃袋に消えていくので困ったもんである。
しかし、昔はお土産なんて食べて美味しそうかくらいしか求めていなかったというのに、自分も変わったものだなと思う。
歳を取ると『職人の一点もの』や『伝統工芸』というものに惹かれるようになるのだろうか……?
あ、そういえば自分が大好きだった『黄色い林檎』という激甘りんごジュースがお土産売り場から消滅してしまったようで、わりと本気で絶望したよ……。

お土産との出会いは一期一会。
皆さんも『謎に琴線に触れる物品』を見つけた時は、あとで買わなかったことを後悔しないように注意してほしい。
それをきっかけに、変な習慣が発動するかもしれないから……!!
……ああ、今日もリンゴが美味しい。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートには感謝のコメントをお返しします!