あぶなっかしい木
空き家なら心配やなーで終わっていましたが、
これから人を迎える宿を思うと、
安全への配慮も高まります。
シロアリと雨漏りで納屋の屋根工事が決まって、
気になっていた、この木のことも相談しました。

まーっすぐ空高く伸びた木ですが、風が吹くと揺れる揺れる。
指2本で押しただけでもぐらぐら。
穴をのぞくとそれは空洞で、反対側が見えるように貫通してる箇所も。

せっかく、納屋の屋根を新しくしても、
強風や台風で倒れて新しい屋根に直撃、、
なんてことも容易に考えられるので
伐採することにしました。
こういった木を切るのは大工さんではなく、空師さん。
(うつっているのは大工さん)


まだ庭の木々に詳しくなかった頃なので、
名前もわからないし、愛着もないままに伐採となりました。
植木博士みたいになった今なら、自分の手で切りたいと思うんだろうな。
愛せていなかったこと、後悔。
伐採された木は、思った以上に空洞でした。

こんなに空洞になっても、樹皮の内側にある形成層が生きていれば
なんてことなく生きていけるのです。
だけど、空洞が50%を超えると胴から折れてしまう危険性が
高まるというので、この伐採は間違いではなかったと思っています。

伐採したあと、空師さんがお酒を切り株にかけていました。
人間の都合で伐採してごめんなさいと、
今までお疲れ様でしたの意味を込めて。
存在感のあった高木がなくなってまた景色がかわりました。
取捨選択の道のりはいつまでも続きます。
歴史ある建物や庭のこれからを担うことが
自分にかかってるのは、責任が重いけど、ひとつずつこなしていきます。

