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hanauri_boi
無音のプールで怒られた話
インテグレーションを経験した。
その中でも、今でも強烈に覚えている出来事がある。
小学生の頃のプールの授業だ。
今みたいに、人工内耳用の防水グッズなんてまだなかった。
だから私は、人工内耳を外して、無音のままプールに入っていた。
当然、先生の声なんて聞こえない。
みんなの口元や周りの動きを見ながら、なんとなく授業についていくしかなかった。
そんなある日、ゴーグルが曇った。
私は普通に、水につけて洗おうとした。
すると友だちが、「あ!だめだよ!」と慌てて止めてきた。
でも、何がだめなのか、私はわからなかった。
理由も説明されないまま、今度は先生に「次から気をつけてね」と怒られた。
当時の私は、「ええ……??」と困惑した。
そして、大人になった今でも、正直まったく納得していない。
何がだめだったのか。どうすればよかったのか。
結局、最後までわからないままだった。
聞こえないことは、みんな知っていたはずなのに。
でも当時は、「わからない」と言い返せなかった。
周りに合わせること、空気を読むこと、怒られないこと。
それを優先して、私はずっと過ごしていた気がする。
