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その女、新宿にて

もう現在は「音楽(CD・レコード・音源等)を購入する」なんてことは基本、しない。

サブスクやYouTubeで殆どタダで聴けてしまうし、何より沢山ありすぎて、飽和している状況だから。

今日、久しぶりに「音源を買う」という行為を行った。150円ですが…


話は2019年に遡る。
ネトフリで「全裸監督」というネトフリ資本のドラマが始まった。
その第2話で「この曲は、何」と感じる曲が流れた。

流れた、といっても上のシーンで満島真之介がカーステレオで流した曲だった。玉山鉄二がその曲を止めてジャズを流す。怒った満島真之介がロックを流す。山田孝之が止める。
…というシーンなので、20秒も流れていない。

でも俺は「この曲は何。めっちゃカッコイイじゃないか」と気になってしまった。
ボーカルの声がめちゃくちゃイイ。

なにより、1980年辺りを描いたドラマである。
あの、ダサかった日本の80年代に、こんなカッコイイ日本のロックバンドがいたのか?
と気になった。

「全裸監督」を巻き戻してその曲をスマホに聴かせてみた。
便利な時代だが、こういうことを俺は殆どしない。
様々なことに興味を持てなくなっているから。

でも、この曲は何なのか知りたくなった。

スマホに

「その女、新宿にて」ノスタルジックーロジック

と表示された。

今どき、サブスクか何かで聴けるやろ
と探しても、無い。
YouTubeに上記のジャケットに音源が流れるだけの動画があった。

聴いた。カッコイイ。

この曲は70〜80年代の曲ではなく、2011年くらいの曲らしい。
それ以上の情報は無かった。
そのバンドは既に解散していることが分かった。

その頃、ツイッターでフォローしている人が
「全裸監督で流れた曲、その女、新宿にてじゃん」
みたいなツイートをしていた。
音楽が好きな人の間では有名な曲なのか?と思った。

そのことは忘れてしまっていた。


で、2024年の先日。
ツイッターで知り合った方と音声で雑談をしてることが最近は多く、とても楽しいのだが、

なんか、流れで
「私、インディーズのバンドを追ってた時期があって、そのバンドはもう解散したのだけど、そのバンドの曲が全裸監督で突然流れたのですよ」
という話を聞いた。

思わず「あ!」と言ってしまった。
「それ、『その女、新宿につき』みたいなやつじゃないですか?」
「いや『その女、新宿にて』です。でも、その曲です」
「私はあの曲が気になって、スマホに聞かせて調べたんですよ!」
みたいな会話をした。


「そのバンド、ノスタルジックーロジックはもう解散してて、何故『全裸監督』に使われたのかも分からないし、曲を作った本人たちが、全裸監督で『その女、新宿にて』を使われたことを知ってるのか、それも分からないんですよ」


今日、ふと先日のその会話を思い出して、YouTubeで検索したら、MVらしきものが見つかった。

これ。
アップロードされたのが4ヶ月前。
再生回数、50回。

この人たちがノスタルジックーロジックなのか?

なにも分からない。
情報が無い。

でもカッコイイ。

何なのか、誰なのか情報が無いが惹かれてしまう。

情報、盛りだくさんの時代において、逆にレアな体験だ。


わざと表に出なかったり、顔を出さない有名アーティストも最近はいるが、

無名で隠してないのに情報が無さすぎて分からない。

でもカッコイイ。

こういう、レアな状況には、お金を払うべきだ。

そう思って、アマゾンミュージックで「その女、新宿にて」の音源を150円出して、買いました。

良い音楽、カッコイイ音楽だから売れる、ということでもないし、
売れて、音楽だけで生活できてるのって、ひと握りの人たちなのでしょうね。

売れる、売れないと言えば。
世界的なロックバンド、クイーンはデビュー当初、イギリスでもアメリカでも全くと言っていいほど売れなかった。

しかし何故か、日本でだけ売れていた。

ファーストアルバム「戦慄の女王(原題「Queen」)」やデビュー曲「炎のロックンロール(原題「Keep Yourself Alive」)に食いついたのは世界中で日本人だけだったらしい。
「何故、当時の日本人(殆どが女性)はクイーンに食いついたのか」みたいなYouTubeを見た。

理由の1つに「当時、漫画『ベルサイユのばら』が人気で、クイーンというバンド名がベルばらの雰囲気にマッチしたから」というのがあって、妙な説得感があった。

何かで読んだが、日本は音楽市場においてアメリカに次いで世界2位らしい。
人口を考えると実質1位、つまり日本は「世界で一番、音楽にカネを払う国」とも言える。

「日本で売れる」というのは、世界規模で考えても、かなりデカいことらしいのだ。

ちなみに世界的バンド、ボンジョビもデビュー当初は全く売れなかったが、日本ではめっちゃ売れていた。
この件に関しては「ベルサイユのばら」は関係がない。

俺は「ベルサイユのばら」について全く知らない。