診察室でのやり取り(オーソモレキュラー編)
発達障害/精神疾患を内科的に治療する人たちがいます。
といってもイメージが湧かないかもなので、実際診察でどんなやり取りがあるのか解説をします。
初診で検査項目を決める
これはどんな医療でも同じですが、オーソモレキュラーは保険適用が少ないのでまずメールで相談から行う当事者が多いです。
有能な医師ほど忙しいので、大体の症状は事前に伝えておきましょう。
僕は昔だいたいこんなことを伝えました。
・仕事でちょっとしたミスをするとすぐパニくる。
・何をしてても頭の中で関係のない独り言をしゃべっている。
・集中していると他のことに手がつかなくなる。
・その後無気力状態に陥ることがある。
この点が伝わっていると、たいていは食生活や便通について聞かれます。
これはリーキーガット症候群を含めた腸内環境や低血糖症、副腎疲労などに当たりをつけるためです。
(それぞれの病態についての詳しい解説は ↓ )
精神科では症状を聞いて病名を決めてしまいますが、本来、問診とは必要な検査項目を絞ることです。

オーソモレキュラーのセオリーは ↑ のピラミッドの下から攻めていきます。
(他のジャンルも意見はほぼ一致していますが。)
なので、多くあるパターンは以下の3つの検査です。
①尿中有機酸検査
②遅延性フードアレルギー検査
③便総合検査
①は原因疾患の検索法としてカバー範囲が最も広い優秀な検査です。
脳内の神経伝達物質の過不足からやばい腸内細菌、細菌や重金属の毒性暴露などが分かります。
②はリーキーガット症候群の有無を調べる検査です。
リーキーガット(腸管壁浸漏)があるとあらゆる精神症状が起こり得ます。
精神症状でオーソモレキュラー受ける人はたいてい陽性です。
③は腸内フローラの全体を見渡す検査です。微生物の感染症や免疫抗体の状態などを調査できます。
また、主訴や食生活から副腎疲労の疑いがある場合は、唾液中コルチゾール検査と性ホルモン検査をセットで行ったり、重金属の蓄積の場合は、オリゴスキャン検査を行います。
が、これらは腸内環境をマトモにしてから治療しないと意味がないので、初診の段階で行うかは人によって異なります。
①~③の検査はひとつ4~6万します。
①③は海外に検体を送るので、結果が出るまで約1月弱です。
ちなみに①尿中有機酸検査の詳しい内容は ↓
(自分の検査結果を例に出しています。)
予算と相談する

保険適用外なので最初の検査は高いです。
バイオレゾナンスの方が断然安価ですが、医師の腕によらない客観的な判断をすることができるので独学派はこちらがおすすめです。
ここで二の足を踏む人が多いですが、大半の人は医師と相談し、月に一つとか、優先順位を決めて行います。
僕のように給料をほぼつぎ込んで全力でやる人は少数派です。
初診の段階で②③を言われましたが「有機酸検査もしたいです」と自分から言いました。
これにより重金属デトックスの足かせになるカンジダ菌の繁殖が発見され、治療がひと月早く進みました。
そして、この手の検査は受けておけば別の医師にも意見を聞けます。
一人の医師の腕が悪くて転院した場合も、一年くらいは再検査しなくていいので受けておく価値は十分にあります。
自分の経験上、リーキーガット治療だけなら半年程度で終わり症状がかなり改善されるケースも多いと思います。
その上を目指す場合はやや長期戦になりがちなので、やはりいつかはやる事になります。
食事制限とサプリ・内服薬
検査結果が出た後、再診となります。
数十項目にわたる数字を医師が読み解いて食事制限を指導し処方を行ってくれます。
サプリメントも保険適用外なのでそこそこします。
たいてい海外製品か日本の本気メーカーのマニアックなものです。
診察料を合わせて最低月3万は見ておいてほうがいいと思います。
これも治療が進めば減っていきます。
また、最速・最適を望まない限り多少は金額を下げられます。
診察は月1ペース

あくまで自分の経験ですが、慢性疾患なので毎週のように通院しても意味ないです。
なので次回予約は一か月後とか、そのくらいのペースです。
診察のたびに以下の項目をきちんと伝えましょう。
・体調の変化(どの部分がよくなったか)
・初診で聞かれた食生活や生活習慣に変化はあったか。
・健康診断・人間ドックなどの異常数値
・その他自分で疑った根本原因群
最後のものは自分で知識をつける必要がありますが、これを言えるか言えないかが、治療の成否を分けることは結構あります。
医師は各病態について治療期間の目安を知っているので、予定通りにいかなかった場合、治療を妨げる原因疾患を見つけに行きます。
患者自身が体調の変化や思考錯誤から、他の原因に気づくことができれば余計な時間とお金をかけずに済みます。
患者側が十分な情報を提供すること、これはものすごく大事です。
その情報と検査結果から判断した治療目安期間に応じて、再度検査を行ったり、処方を変えていきます。
何をどこまで治すかはあくまで患者の判断というスタンスなので、体調や懐事情と相談しつつ前向きに治療していっていってください。
発達障害/精神疾患の内科的治療について具体的なイメージを理解してもらえれば幸いです。
以上です。
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昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。