医療職のための“脳の節約術”── 思考も体も軽くする5つのコツ
「体は動くのに、頭がまわらない」
そんな日がありませんか?
自分は、理学療法士として現在訪問リハビリに従事しています。
とあるイレギュラーな1日があったので、その時のエピソードを交えて自分が業務の中で工夫したことをお伝えしたいと思います。
午前は通常の訪問業務、午後は他部門のフォローに行き、その後は片道30分の訪問を1件だけしてとんぼ返り。
空いた時間で他事業所に電話、夕方は書類と請求業務…。
気づけば休む間もなく1日が終わる。
その前日は夕方から消防団の火災出動もあり、体の疲労というより「脳の奥がずっと重たい」感覚に気づきました。
「脳の疲労」について文献やインターネットで調べたり、ChatGPTに聞くなどをする中で、「体」よりも「脳」をどう守るかが、長く働くためのカギだということを知りました。
自分のエピソードをChatGPT伝え、何が脳の疲労に繋がっているのか考え,
自分なりに働き方のコツを考えてみました。
同じように脳が疲れ切ったエピソードは皆さんもあるかと思います。
特に医療、介護職では、1日ルーティンに事が進む事はほとんど無いと思います。
急に何かをやらなきゃいけなくなってしまったり、業務の合間に何かをする事は当たり前だと思います。
それを止める事は難しいと思うので、せめて少しでも楽になればいいかと思って書いてみました。
理学療法士が続ける“脳を壊さない5つの習慣”
① 「考える」と「動く」を同時にしない
訪問リハでは、移動しながら次の利用者さんのことを考えたり、治療をしながら他の業務を思い出したり…。
実はこれが、脳のエネルギーを最も消費するようです。
思考と行動を同時に処理するのは、脳にとってフルマラソン。
自分は「動く時間」と「考える時間」を分けるように少し業務を見直して意識してみるようにしてみました。
• 午前は利用者さんに集中。
• 昼休みに記録や予定整理。
• 帰りの車では“無”を意識(職場に戻った時のことは戻ったら考える!)。
この切り替えだけで、終業後の頭の重さが少し変わった気がしました。
② マルチタスクではなく、“まとめ処理”をする
電話・報告・書類・メール連絡。
同時並行で処理するほど、脳の前頭前野が疲弊してしまいます…。
以前は「マルチタスクができる人が仕事ができる人!」みたいなカッコいいイメージがありましたが、ただ自分の首をしめているだけでした。(笑)
自分は思いきって、「バッチ処理」を導入しました。
• 電話やメールは午前中にまとめて。
• 書類業務はその日によって確保できる時間でブロックで集中(他の業務はやらない!)。
• これらの業務中はメールなどを見ずに“終わったら確認”。
他にもいくつかやっていますが、これだけで、脳の切り替えコストがぐっと減り、焦燥感も軽減します。
また、リマインダーとしてメモを活用したりもしています。
その日にやることリストを朝の時間にメモ帳や付箋に書いて、優先順位をつけます。
これらのリストをやったらチェックしていきます。
やれなかったもの、やらなかったものは次の日以降にやりつつ、リストからチェックが付くまで残します(たまにやらなくなるものもありますが…)。
③ “脳の栄養”を守る
脳のエネルギー源は、酸素・水分・糖(ブドウ糖)。
でも、忙しい日ほどこれを削りがちです。
気付いたら水分を全くとらず、水筒がほぼ満タン状態…。
• 昼は炭水化物だけで済ませず、バランス良く。
• 午前午後で最低でも500mlずつ水分を摂る。
• 合間の深呼吸で酸素をチャージ。
ほんの少し意識するだけで、午後の集中力が変わります。
脳も筋肉と同じで、「栄養がなければ働けない」です。
④ 意識的に“無になる時間”をつくる
自分は、訪問の合間に何も考えず時間をつくっています。
途中でトイレに寄った時などに、すぐ出発せずに1〜2分でも何も考えない時間をあえて作っています。
また、運転中も無音タイムにして、何も考えない時間を時々つくっています。
これが意外とリセットできていい感じがしました。
脳科学では、「DMN(デフォルトモードネットワーク)」という“頭の中の整理整頓機能”が働くのは、何もしていない時です。
「休む」ことは怠けではなく、情報を整理するための仕事になっています。
⑤ 完璧を求めず、“8割で終える”勇気を持つ
書類も報告も、終わらせると気持ちはいい。
でも、毎回キリよく終わらせようとすると、脳は燃え尽きます。
自分自身、最近は“8割で終える”ようにしています。
次の日に見直して修正できるくらいがちょうどいいと思いました。
完璧にしたつもりでも次の日に必ず直すことがほとんどです。
「完璧よりも、続けられるほうが大事」
そう思えるようになってから、気持ちがとても軽くなりました。
書類も報告も、もちろん終わらせると気持ちはいいです。
おわりに ― 脳のバッテリーは“こまめに充電”
スマホと同じで、脳も100%→0%で充電するより、60%→80%を何度も繰り返すほうが長持ちします。
「ちょっと疲れたな」と思ったら、3分間の深呼吸、1口の水、肩のストレッチ。
それだけでも、脳はちゃんと回復してくれます。
今回、紹介したエピソードがきっかけでこのテーマに取り組んでみて、今まで当たり前にやっていたことが実は燃費が悪い行為だったこともあり、見直す良い機会になりました。
そして、今日も現場で頑張る誰かへ。
自分を削る働き方ではなく、
“脳をいたわる働き方”を続けていきましょう!
特に医療・介護従事者は人手不足が深刻になっているところもあります。
自分自身を追い込むことで離職の原因になってしまうので、少しでも自分の体を大切にしてもらえればと思います。
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