映画館で、二度目の絶頂を迎えた女。(前編)
イッた後のクリトリスを嬲られると、痛いような、辛いような独特の感覚が快感とないまぜとなり、体中を駆け巡ります。
脚を閉じて逃げればいいのに、されるがままになっているのは、ここが映画館だから。
そして、私自身が、快感の向こう側に行くことを望んでいるからでした。
大きく開いた脚を震わせながら、私は再び、声を押し殺して絶頂を迎えました。
最初の夜の後も、彼とは時々、メッセージをやり取りしていました。
内容は、他愛のない日常。
それから、お互いが何にエロスを感じるのかについて。
お互いの欲望を擦り合わせる作業は楽しく、また、剥き出しの自分を視姦されるようで興奮し、私は、彼に夢中になっていました。
・・・ラジオ体操をしている女性の画像が送られてきた時には、少々面食らいましたが。
彼が送ってくる、倒錯的な世界観の画像は、私を陶酔させました。
私は、処女の頃から自分にマゾヒズムの気があることに気づいており、それを彼に告げていました。
元々、BDSMに興味があったので(エレン・フォン・アンワースの作品とか好き・・・)、彼が送ってきたものの中では特に、あられも無い姿の女性が、着衣の男性に辱められている画像に魅了されました。
「これ、好きです。」
と返信した時、密かに、自分が同じことをされることを期待していました。
会う約束をした当日。
会社の休憩室でお昼を食べていると、彼からのメッセージが届きました。
「こんにちは。
今夜は「新宿〇〇〇〇」(映画館)待ち合わせでお願いします。
〇〇ビルの△階です。
新宿三丁目駅から近いです。」
彼らしい、簡潔ながらも丁寧なメッセージ。
映画館での待ち合わせと聞いて、私は、前回と同じことが起きることを確信していました。
「はい!今日はよろしくお願いします。」
と返信し、定時退社するために、早めにお昼を切り上げて仕事に戻りました。
定時。
私服に着替えた後、勢いよく社屋を飛び出した私は、駅のトイレでメイクを直しました。
リップを持つ手にも、気合いが入ります。
今日の服装は、シックな黒のワンピース。
タイトで体に巻きつくようなデザインが特徴で、今日にぴったりな、ある仕掛けがありました。
電車に乗り、携帯を確認すると、彼からのメッセージが目に飛び込みました。
「ごめんなさい!
10分ほど遅れます。
自分でチケットを購入して先に入っていてください。
代金は後で払います。」
「作品は、19:50からの〇〇〇です。
座席は、自分で考えて選んで、購入したら座席番号を教えてください。」作品は、かなり昔に公開されたアニメーション映画の、実写版でした。
「できたら先に入っていてね。
右側の席を空けておいてください。」
私は、
「わかりました!
〇〇〇、子供の頃によくビデオを観ていたので懐かしいです。」
と返信し、新宿三丁目駅で電車を降りました。
賑わう街を行き、映画館に着いた後、発券機で座席を選びます。
平日だったためか、席はガラガラで、私は少し考えた後、一番後ろの端の席を選びました。
もちろん、右側の席は空いています。
「着きました。
11階のシアター6、
〇-△△を選びました。」
と、彼にメッセージを送りました。
すぐに返信があり、そこには
「席で待ち合わせましょう。
隣に座るものの、他人同士、無言でお願いします。」
と記されていました。
本当に会えるのか不安に思う気持ちと、またあの快感を味わうことができる・・・という期待感で、まだ何も起きていないのに、私はひっそりと下を濡らしました。
飲み物を買った後、座席に向かいます。
前回同様、タオルを敷いた後に腰掛け、あぁ、と気付きます。
前回の映画も、今回の映画も、良く言えば万人受けする、悪く言えば陳腐な作品でした。
彼から送られてきた画像や、おすすめの映画を思い出しながら、
「多分彼は、大衆向けの作品を軽蔑していて、
だからこそ、「使ってもいい」と判断して、
この映画を選んだんだ・・・。」
と思いました。
少し捻くれているなぁ・・・などと考えていると、劇場が暗くなり、予告編が始まりました。
後編に続く
・・・続きはまた明日。
それでは、おやすみなさい。
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