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天正6年から440年続くボロ市に行ってきた

ボロ市。始まりは天正6年、そこから形を変えながらも440年以上世田谷で続き、都の無形民俗文化財にも指定されているとてつもない歴史のある超ビッグな蚤の市なんだけど、また行ったことない人もたくさんいるだろうし、昨日初めてボロ市を大満喫したホヤホヤの私がボロ市の素晴らしさ、そこでゲットした愛おしい品々について書いてみる。

<ボロ市とは>

「ボロ市」とは、東京都世田谷区で毎年1月と12月の15日・16日に開催される、400年以上の歴史を持つ伝統的な蚤の市(のみのいち)で、骨董品や古着、日用品、食料品など約700店が並び、名物の「代官餅」も人気、世田谷線の世田谷駅・上町駅周辺が会場の、都の無形民俗文化財にも指定されている一大イベント。

開催日: 毎年1月15日・16日、12月15日・16日の年2回。
時間: 午前9時頃から午後8時頃まで。
場所: 東京都世田谷区世田谷1丁目「ボロ市通り」とその周辺(世田谷区役所付近)。
アクセス: 東急世田谷線「世田谷駅」または「上町駅」からすぐ

実は何年も前に一度だけボロ市に行ったことがある。夫はボロ市の大ファンで、毎年のように一人でぴゅーっと行って、よくわからないものを嬉しそうに仕入れて帰ってきていた。しかし私は数年前夫に誘われ一緒に行った際、圧倒的人の多さと物量に眩暈がしてしまい、ボロ市の楽しさを存分に知ることなく帰宅、その後は「あのやたら人が多い祭りか・・」と敬遠していて、一度も一緒に行かなかった。私は人混みが大の苦手なのだ。

毎年一人でボロ市を楽しんでいた夫

しかし、昨日数年ぶりに行ったボロ市で、私はなぜかボロ市を全身全霊楽しんでいた。今年ももちろんの大混雑、天気の良さもあいまってボロ市通りは凄まじい熱量だったのだが、その渦に身を任せて素敵なものを見つけて酒を飲みシャーピンやチュロスドッグなどを食べ2件の居酒屋にも入り、ほぼ半日かけてとにかく夢のように楽しい時間を過ごした。まるで旅行に行ったような満足感。多分、一度行ったことにより想像をはるかに超える規模感であることへの心構えができていて、明日はボロ市を楽しむぞ!という気持ちで就寝し、朝からコンディションを整え、そしてすべてのタイミングがばちっと合ったのだと思う。本当に本当に楽しかった。来年もぜひ行きたい。

ボロ市名物「シャーピン」は中国のおやき。溢れる肉汁にもちもち小麦、超絶美味しい。

私がボロ市を楽しめるようになったもう一つの要因は、「新しい食器がほしい」という明確な目的があったことも大きい。歳を重ね、良いものを大切に長く使いたいという意識が芽生える中、若い頃にしゃあなしで買ったお皿などをそろそろ入れ替えるタイミングだなと最近は積極的に良い食器を探していた。ボロ市は食器や骨董品を取り扱うお店が圧倒的に多いので、それこそ江戸時代のお皿とか外国のお皿とかヴィンテージから掘り出し物までなんでもござれ、あれもこれもと興奮しながら素敵な器がどんどん見つかる。

私と夫が今回ゲットした食器たちとその他色々な収穫はこちら。

ジャンルがむちゃくちゃだ!これぞボロ市!
こちらは一個800円、夫もぜひほしいとのことで二個購入。
一個100円。かわいすぎる。どうやら人とか神様が描いてある器に弱いっぽい。
一個200円。まさにこういうサイズのこういう質感のこういう色味のが欲しかった!超嬉しい。
すごく気に入った箸置き。佐々木直美さん作。一個200円。

私が買った器たちは特に時代とかも書いてないお安いものばかりだったんだけど、価値があるかではなく単純に目に留まったものを買うようにしている。間違いなく良いものが整然と並んだお店で買うよりも、ごちゃごちゃの掘り出し物の中から自分だけの宝物みたいに見つけるときの喜びったらない。このハンター気分が人々をあの熱狂の渦に巻き込むのだろう。見たいものがあったら遠慮せずずずいと前に出ないと見れないくらいの人だかりなのだ。

群馬県川場村のお漬物たち。でっかいたくあん500円、でっかい梅干し1200円。
どちらも宮田りえ子さん作。素朴で丁寧でとっても美味しい。りえ子ありがとう。
立派すぎる長芋。500円!おばあちゃんが服とかと一緒に並べていた。

色々な土地の人が名産品を売りにきているので物産展や道の駅的な楽しさも存分に味わえる。そしてどれも直売だから安い!あと、なぜか今回買い物したお店、マジで一人残らずみんなめっちゃいい笑顔でめっちゃ感じがよかった。ボロ市で感じの悪い人に一度も会わなかった。本当に嬉しそうに自分たちの品物を売っていて、この場自体が大きなポジティブエネルギーに包まれているかのような感覚になった。ある種のパワースポットだと思う。

夫の今回の大収穫。謎の毛糸の魚。夫はこういう謎のものが大好き。
これも夫の。彼の強い顔面ならこれを着てもおしゃれになるので腹が立つ。

ちなみに夫が謎のビールの服を買ったお店が居酒屋さんだと気付き、そのままそこで一杯。いや二杯。愛とサービス精神が行き届いたとっても良いお店だった。巨まん(巨乳まんだら王国)の教祖にちょっと雰囲気が似ていて、その時点で我々の心が開いてしまったのもあるかもしれない。歩き疲れた最後にこの店に入ったことで英気が養われ、再びボロ市メインストリートに戻りシャーピンまで食べてしまい、完全に仕上がって帰宅した。

居酒屋「KONE」すべてのグッズが猫仕様。元気だけど押し付けがましくない、すごくいいお店。

大大大満足で帰宅後は収穫品たちをテーブルに並べてうっとり、酔っ払って昼寝したあとに新しい器や名産品で晩酌。

愛おしい器、箸置き、おばあちゃんの長芋で梅和え。真ん中の器も夫が去年ボロ市で購入。
大好物の栃尾のあぶらげもボロ市で。本当にうますぎるので栃尾に行きたい。
この器たちはおつまみにジャストサイズ。ポテサラ、鶏皮ネギポン酢。
朝ごはんにはわさびとろろ、川場町のりえ子の漬物セット。
りえ子の漬物、本当に美味しい。やさしい味。

そんなわけで、私はすっかりボロ市のファンになった。Amazonでなんでもほしいものが買えるような気がしていたけど、売る人の顔や思い、笑顔や熱量が充満したあの大きな大きな蚤の市で、自分だけの宝物を見つける喜びはかけがえのないものだった。とっても疲れたはずなのに、帰宅後も心身にエネルギーが充満していて、数泊の旅行に行ったくらいの豊かさが自分の中に残っている。あんなに楽しいお祭りが440年以上続いていて、今なお大盛況ということにもロマンを感じずにはいられない。来年もまた、登山に行く前日くらいコンディションしっかり整えて、あの渦に巻き込まれに行こう。

謎の魚は、夫がトイレに鎮座させました。

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