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『Michael/マイケル』で、夏の開放感と切なさと

『Michael/マイケル』を観てきました。

私はマイケル・ジャクソンのファンではありません。それでも、とても楽しめました。音楽映画として十分満足できる作品だったと思います。

毎年夏になると、世界各国を舞台にした『ミッション:インポッシブル』や『007』を観て、そのあとおしゃれなレストランで昼飲みをする。それだけで、海外旅行をしたような開放感を味わえるのが、私の密かな夏の楽しみです。(苦笑)

でも今年は、その楽しみがありませんでした。

そこで選んだのが、この『Michael/マイケル』です。

私はマイケル・ジャクソンという存在は知っていましたが、これまで音楽をじっくり聴いたことはありませんでした。どちらかというと、当時はゴシップのイメージばかりが先にあって、距離を置いていた一人です。

映画がどこまで事実に基づいているのかは分かりません。

それでも、葛藤や苦しみを抱えながらも、音楽とダンスで世界中を魅了し、その才能で多くの人に影響を与え、社会貢献にも力を注いでいたことは伝わってきました。

何より驚いたのは、歌とダンスの圧倒的な表現力です。

「こんなにすごいアーティストだったのか。」

今までほとんど関心を持たずに過ごしてきた自分が、少しもったいなかったなと思いました。

今回はDolby Atmos対応のシアターで鑑賞したので、ライブ会場にいるような臨場感も味わえました。主演はマイケル・ジャクソンの甥だそうで、その存在感にも引き込まれました。

映画を観ながら、ふと思ったことがあります。

私は最近、「アンテナが外を向き過ぎると苦しくなる」と感じています。

「あの人はどう思っただろう。」
「期待に応えなくちゃ。」

そんなふうに、自分よりも外に意識が向き続けると、心は少しずつ疲れていきます。

もちろん、マイケル・ジャクソンが同じだったとは分かりません。

でも、世界中の人が彼を見て、期待して、評価する。

その視線を一身に受け続ける人生は、一人の人間が抱えるには、あまりにも大きかったのではないか。

そんなことを考えたら、音楽の素晴らしさだけではなく、一人の人間としての切なさが、しばらく心に残りました。

マイケル・ジャクソンを深く知るファンの方からすると、「そこを描くの?」とか、「もっと描いてほしい部分がある」という物足りなさもある作品なのかもしれません。

でも、私のように彼をあまり知らない人には、入口として十分魅力のある映画だと思います。

余韻が残りやすい私は、帰り道も、家に帰ってからも、彼のことを調べたり、ライブ映像を探したりしていました。

知れば知るほど、その人生の切なさにも触れてしまい、少し胸が苦しくなります。

だから今は、いったん深追いするのはやめて、現実に戻ろうと思います。

続編の制作も決まっているそうなので、今から楽しみに待ちたいと思います。


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