フォーク神様【ショートショート】(408文字)
スプーン:カボチャスープをすくう洋食器
ナイフ:ヒレステーキを切る洋食器
フォーク:エビフライを刺す洋食器
中世欧州では銀の洋食器は単なる食器ではなかった。富や成功の象徴であり、贈り物にすればその人の幸せを願うことを意味した。
そんな洋食器に魅せられた僕。脱サラしてハンドメイド洋食器職人になった。僕のは銀製ではなくステンレス製だが、使う人が幸せになれるよう思いを込めているつもりだ。
ある時、洋食器界で神様と呼ばれる人がいると耳にした。広いようで狭い業界なのだ。いずれ挨拶に出向かなければ。しかも、その人はフォークに特化しているらしい。彼がフォークの神ならば、いずれ私はスプーンの神になってやる。そんな野心もあった。
タイミングよく彼を囲む会が開催されるとの情報を得た。運よく参加資格を得た僕は巨大なスプーンの被り物をして会場に向かった。
なぜだか参加者はギターを抱えている人が多い。彼を称える歌でも演奏するつもりなのだろうか。
***
最近読んでばかりで私もショートショートを書きたくなってきたので、たらはかに(田原にか)さんのこちらの企画に飛びつきました。
企画詳細は上記でご確認ください。そして、お題がこちら。
「フォーク神様」
書きたい欲を無事に満たすことができました。どうもありがとうございます!
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爪に火を灯すような生活をしております。いよいよ毛に火を灯さなくてはいけないかもしれません。いえ、先祖代々フサの家系ではあるのですが……。え? 私めにサポートいただけるんで? 「瓜に爪あり爪に爪なし」とはこのことですね!