見出し画像

小説『転生なんかクソくらえ』 第16話 ささやかな僥倖とはじめての抵抗

「それじゃぁ何かわかったら連絡するわね」
「よろしくお願いします」

 公民館の入口まで見送りにきてくれた稲垣先生に私は深々とお辞儀した。彼もそれに続いてお礼の言葉を口にする。

「今日はいろいろとありがとうございました」
「いいえ。私でお力になれることがあれば、気軽に相談してくださいね」

 彼女はそう言うとにっこりと微笑んだ。今日出会ったばかりの人だったが、私は彼女のその笑顔が好きになっている。とても柔和で温かいその表情は、どこか私の母を思わせるところがあった。

「沙夜? いくぞ?」
「え? あ、うん」

 気づくと彼は既に踵を返し、数メートル先まで行っていた。私は慌ててそれを追いかけようと体の向きを変えるが、後から「大森さん」と声をかけられて再び半身で振り返る。私はなんだろうと思いながら彼女の言葉を待った。

「あなたはもう少し自分の気持ちに正直なってもいいと思うわ」

 微笑みながら発せられた稲垣先生の言葉の意味を、私は理解できなかった。とりあえず軽く頭を下げてその言葉を聞き届けたことを彼女に示すと、今度こそ私は彼の背中を追いかける。

「うわ、ちょうどバス出たあとかよ。ついてねーな」

 先に外で待っていた彼が、スマホを見ながら愚痴を零した。当初の予定では講演が終わった後すぐに帰宅する予定だったので、バスの時間には余裕で間に合う算段だったのだが、稲垣先生と話していた時間があったため、それに間に合わなくなってしまったらしい。

「次のバスまでどれくらいあるんですか?」
「えっと……ざっくり一時間強ってところだな」
「うわぁ、結構ありますね……」

 IKOIの理事と連絡先を交換できたという幸運に恵まれた手前、運がないとはあまり言いたくはなかったが、急に一時間も暇な時間が生まれるのはあまり歓迎できることではなかった。

「ま、仕方ねぇしそこらへんで適当に時間潰そうぜ。どっか行きたいところとかある?」
「え?」

 彼からの突然の提案に、私は動揺を隠せなかった。確かにここら一帯は市内でも最も栄えている場所であり、時間を潰す場所ならいくらでもある。だが、まさか彼の方からそんなことを口にするなんて夢にも思っていなかったことだった。

「じゃぁ、本屋さんとか……」

 つい本音が漏れてしまったが、私はすぐにそれが失敗であることに気づく。この〝体〟でいるうちは私は本さえあればいくらでも時間を潰せるが、対する彼はあまり本に興味のあるタイプの人間とは思えない。私はすぐさま発言を撤回しようと口を開いたが、彼の言葉が音になる方が一瞬それよりも早かった。

「本屋な。ここから一番近いとこだとショッピングモールに入ってるナントカ屋ってところになるけど、そこでいいか?」

 彼が嫌な顔一つ見せず話を先に進めたので、私は引くに引けなくなって首を縦に振ってしまう。かくして私たちは何の紆余曲折もなく決まった予定のために、徒歩十分ほどのところにあるショッピングモールへと場所を移すことになった。

 ショッピングモールは土曜日ということもあり、多くの人でごった返していた。お目当ての書店はその人いきれを縫った先、エスカレーターを3本乗り継いだところに拡がっている。

「あ。この出版社の新人賞、もう発表になってたんですね」

 私は興奮を隠しきれない声でそう言いながら店先にディスプレイされている本を手に取った。古本屋のそれとは違い、シミやよれ、書き込みなどの一切ない綺麗な本の数々に私は小さな昂りを覚える。小説、エッセイ、詩集に雑誌。私はつぎつぎと目移りしながら書店の中へと吸い込まれていった。

「本、好きなんだな」

 本棚に並ぶ新品の本の数々に全意識を奪われていた私は、後ろからそう声をかけられてふと我に返った。私は完全に自分が楽しむことに夢中になっていて、彼のことを一切考えていなかったことに気づき、急にばつが悪くなる。

「あ……ごめんなさい。一人で勝手にはしゃいでしまって……」
「いや、別にいいよ。たまには息抜きも必要だしさ」

 思えば、母親以外の人と一緒に書店に来るのはこれが初めてのことだった。彼のことを友達だという資格は〝私〟にはないけれど、今だけは「友達と書店に来た」という錯覚をしても許してほしいと思う〝私〟がいる。それくらい、今の〝私〟はこの時間を楽しいと感じていた。

「久々利さんは何か本を読んだりとかはしないんですか?」

 私は自身の内から湧き出てくる衝動のままにその質問を口にした。

「いやぁ俺活字苦手だからさ。漫画なら読むんだけど――」
「じゃぁおすすめの漫画、教えてください!」

 私は彼が言い終えるか終えないかのうちに言葉を挟むと、彼の手を引いて漫画コーナーへと向かった。たった三十分程度の夢の中で、〝私〟は一秒たりともその時間を無駄にしたくなかった。

 しかし、やはり世界は〝私〟に対して辛辣だった。世界の僕たる時間はその持ち前の冷酷無比さをもって、バスの時間という現実を途轍もない勢いで引き寄せる。彼の口からそのことを知らされた時、私がどれほどショックを受けたかなど、この世界はきっと気にも留めていないのだろう。

 私は後ろ髪を引かれる気持ちになりながらも、仕方なく書店を後にした。来た時と同様にエスカレーターを使って一階まで降り、出口へと向かう。この間、私の視線はずっと自身の足元にばかり注がれていた。

「あ」

 前を行く彼が急に足を止めたので、私は危うく彼の背中にぶつかりそうになった。私が彼の横に出ると、対面に一組のカップルが立っているのが見て取れる。しかもそのうち男性の方は〝私〟も知っている人物だった。

「あれ、新星じゃん。こんなところで会うなんて奇遇だね」
「あぁ、久しぶりだな隆二」

 幕原隆二。〝私〟が五十沢幽だった時のクラスメイトで才色兼備の好青年。天然の女たらしだが、決して悪い人ではないというのが〝私〟の幕原隆二に対する評価だった。

「そっちの子は? 見ない顔だけど」
「あ、えっと、三組の大森沙夜です」
「大森さんかー。ごめんね。他のクラスの人の名前までは覚えてなくって」

 幕原隆二はそう言いながら相変わらずの爽やかな笑みを見せる。しかしそれと同時にその隣から敵意むき出しの視線を浴びせられ、私は思わず一歩後ずさりさせられた。

「お前こそ、隣にいるその子は誰なんだよ?」

 彼が幕原隆二の隣にぴったりくっついて離れない女子のことを尋ねると、彼女は自ら自己紹介をすべく口を開いた。

「西高二年の辻華凛つじかりんです。隆二くんの彼女です」

 なんとなく、彼女は二言目の方を強調して言ったように私には聞こえた。先程私に向けていた視線もおそらくそれとほとんど同じ意味だったに違いない。石本みなみしかり、辻華凛しかり、どうやら幕原隆二は恵まれた賦性と引き換えに女運に見放されてしまったようだった。

「へぇ、デート中ってわけか。お前が他校の女子と付き合ってるなんて知れたら、クラスの女子たちは涙目だろうな」
「あはは、それはどうなのかな。でもそういう新星こそ、他人のこと言えた口じゃないんじゃない?」

 幕原隆二がそう言ってちらっと私に目くばせをしたので、私は今着ている服のことも相まって湯気が立つのではないかと思うくらい頬が熱くなるのを感じた。さらに参ったことには、それを違う方向へ勘違いした辻華凛から刺し殺されるのではないかと思うくらい鋭い視線を向けられてしまう。

「いや、別に俺らはデートってわけじゃねぇぞ? お互いにちょっと公民館に用があって、その帰りにここに寄っただけだからな」

 特に取り乱すでもなく平然と対応する彼の姿に、〝私〟はちょっとした違和感を覚えた。確か以前にもどこかで似たようなやり取りを見たような気がするが、その時の彼はこんなにも平然としていただろうか。そう考えたとき、私の胸中に私の知らない妙な感触がじわじわと広がっていくのがわかった。

「公民館?」
「まぁ野暮用ってやつさ」
「ふーん? そっか。あ、そういえばちょっと新星にお願いしたいことがあるんだけどさ――」

 幕原隆二はそう言いながら彼を連れて通路の脇の方へと寄っていったので、私もそれについていこうとした。しかし一歩目を踏み出した瞬間、誰かに手首を掴まれて先に進めなくなった私は振り返ることを余儀なくされる。そこにいたのは幕原隆二の彼女こと、辻華凛だった。

「ちょっとこっちきて」

 彼女は低い声音でそう言うと、男子二人とは少し離れた方へ私を連れて行き、そこで私と対峙した。

「回りくどいのはやだから単刀直入に言うけど、隆二に色目使うの止めてもらえない?」
「え?」

 あまりに突飛なその発言に、私は何を言われたのか理解できずに固まってしまう。

「だーかーらー! 隆二は私の彼氏だから手出さないでって言ってるの! さっき隆二と目合わせて赤くなってたけど、勘違いしないでよねってこと」
「はぁ……」

 それは一から十まで完全なる誤解だったが、どうにも話が通じる様子ではなないので、私はただ彼女の主張を聞き流していた。

「こっちは隆二の家に泊まったこともあるの! あなたに入り込む余地なんてないんだからね!」
「へ、へぇー、ってことは隆二君の親も公認の関係ってことなんですねー」

 あまり長期戦になるのも嫌なので、私は慎重に彼女の意に沿う言葉を選んで口にする。しかし、それに対する彼女の反応は私の予想とはまるで違ったものだった。

「は? 親? なんで親の許可がいるのよ?」
「え? だって今隆二君の家に泊まったこともあるって――」
「華凛」

 彼女の背後から幕原隆二が現れ、その肩に手を置いた。

「あんまり大森さんを困らせたらだめだよ」
「だって……」

 幕原隆二に諫められた辻華凛はまるで風船が萎むかのように急に威勢を失って縮こまった。

「ごめんね、大森さん。華凛も悪気があったわけじゃないから」
「いえ、大丈夫です」

 これ以上敵視されても困るので、私はなるべく幕原隆二と視線を合わせないように注意しながら、一足遅れてこちらに戻ってきた彼の隣に場所を移した。その彼がスマホの画面を見て、少し焦った様子で口を開く。

「やっべ。バス来ちまうから俺たちはもう行かねぇと。またな、隆二。邪魔したな」
「ううん。気にしないで。またね、新星」

 そうして私たちはお互いに人ごみの中へと紛れていった。しかし、少し行ったところで私はなんとなく後ろからの視線を感じ、一度振り返らされることになる。だが、既に幕原隆二と辻華凛の姿はそこにはない。おそらく先程まで辻華凛から向けられていた視線の名残りだったのだろう。私はそう思うことにし、再び向き直って彼の背中を追いかけた。



 現在東高に配属されているカウンセラーへのアプローチは彼に任せるということで話がまとまったため、土日明けの私の学校生活はいつもと何も変わらないものになるはずだった。四時限目の授業が終わり、弁当を取りだすその時まで、私はそれがいつもどおりであると――日常であると信じ切っていた。

「さーやっち!」

 突然肩に回された手に、私は驚いて箸を落とす。そして次の瞬間には、本来の私の日常というものが二ヵ月という時間の彼岸から突如として私の目の前に再来したことを理解する。

「ねぇねぇ、こやって話すのも随分久しぶりだよねー。私寂しかったなー。さやっち全然声かけてくんないんだもん」

 彼女はそんな戯言を並べながら言葉ではない圧力で私を席から引きはがし、屋外へと連れ出した。そうして向かった先にはやはり以前と同じ二人の女子が待っている。

「沙夜さんをお連れしましたー!」
「おー、沙夜さんじゃん。久しぶりぃー」
「会いたかったよー沙夜さーん」

 道化染みた台詞と悪魔染みた笑い声が私の周りを一瞬にして取り巻いた。忘れかけていた辛い記憶が意識へと逆流し、内と外からの恐怖で私は今にも押しつぶされそうになる。

「昼休みの時間なくなっちゃうし、ほら、さっさと出してよ沙夜さん」
「暫く合わない間にうちらのために貯金してくれたんだろ? 勿体ぶらなくていいからさー」
「ほらはーやく! はーやく!」

 彼女らはそのまま悪ノリして手拍子を交えながら「はやく」と連呼した。自殺未遂の動画の一件で一時は自らの悪行がバレることにびくびくしていたはずの彼女らは、喉元過ぎれば熱さ忘れるという諺を体現するかのように、私へのいじめを再開した。

 体が震え、冷汗が滲み出る。私はゆっくりと制服のポケットに手を伸ばして財布を手に取り、それを引き出そうとして――

「おい? どした?」

 私はポケットに入れた手を何も掴まないまま再び外に出した。私はそこに佇立し、財布の代わりにスカートの生地を強く握りしめる。そしてうまくいうことをきかない声帯で無理矢理その言葉を捻りだした。

「イヤです……」
「……は?」

 束の間の静寂が辺りを包む。地面を凝視していた私はその妙に長く感じられる沈黙の中、上目遣いで彼女たちを視界にとらえ――そして背筋が凍る恐怖に臓腑が急激に冷めていくのを感じた。そこにあったのは、所有物が自身の思い通りにならないことに対する強烈な不満と憤りだけだった。

「おい、今なんつった? もっぺん言ってみろよ!」

 同級生の陸上部員が私の胸倉をつかんで息巻いた。私はその抗いがたい物理的な支配力に思わず屈してしまいたくなるが、それでも歯を食いしばり、決定的な一言を言い放った。

「嫌だって言ってるんです!!」

 私の叫び声に、彼女らは驚いて固まった。しかしそれもほんの一瞬のことで、彼女たちも何かを決意すると、私との距離を詰め始める。

「おい、調子こいてんじゃねぇぞブス」
「そんな涙目で叫ばれたってこっちはなんも怖くねぇんだよ」
「ちょっと見ねぇ間に生意気になりすぎ。これはお仕置きが必要みたいだ――なッ!」

 私は掴まれていた胸倉をそのまま突き出され、勢いよく後ろに転び、コンクリートに腰のあたりを打ち付けた。痛みにうずくまる私をさらに彼女らが包囲し、三人で一斉に私を蹴りつけ始める。

「お前は黙ってあたしらの財布になってればいいんだよッ!」
「身の程をわきまえろよブス!」

 体の至る所に痛みが走る。私はなんで自分がこんなことをしたのかもわからぬまま、必死に彼女たちの暴力に耐えていた。もしここで折れてしまったら、きっと私はもう二度と彼女たちには逆らえない。だからどうしても耐えなければいけなかった。

 しかし、私の意志を挫くかのように時間はゆっくりと流れていった。まるで永遠にこの地獄が続くのではないかという錯覚を覚えるほどの時空の歪みが、私を徐々に軋ませていく。やはり〝私〟はこの不幸から解放されない定めにあるのかもしれないという考えが頭を過り、急激に抵抗力を奪っていった。

 折れてしまった方が楽かもしれない――遂にそんな考えまでが浮かんでしまったとき、その声は唐突にその場にいる全員の鼓膜を震わせた。

「お前たち! 一体何をしている!」
「やっば!」
「逃げよ!」

 急に遠くから響いた怒声に、彼女らは一斉に逃げ出した。その声の主は痛みにうずくまる私のそばまで駆け寄ってくると、しゃがみ込んで私の肩に手を置いた。

「おい! 大丈夫か!?」
「新井……先生?」

 そこには普段の覇気のない授業からは想像できないほどの気迫で私に語りかける新井先生がいた。

「今すぐ保健室に連れてってやる。立てるか?」

 私は体中の痛みをこらえつつなんとか立ち上がろうと試みたが、左足首のあたりに鋭い痛みを覚え、思わずしゃがみこんでしまう。

「左足をやられたのか? よし、先生が肩を貸してやる」

 新井先生はそう言って私の左の手を自身の首に回して私を支えてくれた。しかし、身長150センチほどの私に身長180センチを超える新井先生が肩の高さを合わせることになるので、新井先生の姿勢は大分無理のあるものとなってしまう。私たちは職員用玄関から校内へと入り、誰とも鉢合わせることなく保健室にたどり着いた。

「水野先生!」

 新井先生が保健室のドアを勢いよく開き、それに驚かされた水野先生が私の姿を目にしてさらに驚きの色を募らせる。

「新井先生! 一体どうされたんですか!?」
「この子が他の生徒に蹴られていたんだ。手当をしてやってほしい」
「え、えぇ? 蹴られてた!? 大変……!」
「あ、あの!」

 このままでは騒動が大きくなってしまうことを予感した私は、やにわに大きな声を張り上げた。二人の先生は突然の私の大声に驚いて静まり返る。

「大事にはしないでもらえませんか? 私なら大丈夫なので……」

 先生たちはまるで「何を言っているのかわからない」というような顔でお互いに顔を見合わせると、困惑の表情を浮かべながら私に反論した。

「大丈夫って……そんなわけないでしょう?」
「水野先生の言う通りだ、これは――」
「えっと! なんていうか……できるだけ穏便に済ませて欲しいっていうだけなんです。なので、その……私の母には連絡しないでもらえませんか?」

 私から飛び出したあまりに奇妙な申し出に、二人の先生はさらに複雑な表情を浮かべていた。水野先生は特に首を捻って難しい顔をしている。

「そんなこと言われても……」
「お願いします! どうしても、母にだけは知られたくないんです!」

 煮え切らない態度をとる水野先生に、私は頭を下げて懇願した。もし今回の事件を母が知ってしまったら、きっと私を転校させると言い出すに違いない。そしてそうなってしまえば、家計へのさらなる負担は免れ得ず、母は今以上に働かなければいけなくなってしまう。今の母の姿を見ていれば、それが不可能なのは火を見るよりも明らかだった。

 暫く無言の時間が流れたあと、新井先生は私の肩に手を置くと、頭を上げるように言った。私は不安の色を顔に滲ませつつ、おそるおそる視線を上げる。

「とりあえず今は手当が先だ。今後のことを話すのはその後でもいい。水野先生も、それでよろしいですか?」

 新井先生の落ち着いた口調に、水野先生も渋々といった感じで頷いた。ひとまず私は目先の難を逃れたことにほっと胸をなでおろす。新井先生は放課後三人で話す約束を取りつけると、水野先生に一言「よろしくお願いします」と伝え、保健室を出ていった。

「じゃぁ男の人もいなくなったことだし、ちょっと服を脱いで怪我の具合を見せてもらえないかしら? あ、もちろんベッドのカーテンの奥でね」

 不安材料は未だに山積していたが、今は水野先生の手当てを受けるしかないと諦め、私は言われた通りベッドの方へと痛みと足を引きずった。

いいなと思ったら応援しよう!