【PDF配布】月弓ノート#008 空飛ぶイカ | 江戸の空から科学と歴史の旅へ
昔の凧(たこ)はどうして「イカ」と呼ばれていたの?
タコ(8本足)とイカ(10本足)はどう違うの?
どうして凧は風を受けて空に浮かぶことができるの?
明けましておめでとうございます。新しい年となりました。
月「お正月はさ、別にどこも行かなくて構わないんだけど、お年玉だけは出かけないと入ってこないんだよなー」
母「当たり前。ハロウィンと正月は、こっちから出かけるのが基本やね」
月「LINEで入金とかでいいのになー」
母「楽して稼ごうなんざー、100万年早いわっっ」
我が家は今年はカレンダーの並びがいいにもかかわらず、おこもりしてます。皆さんは楽しい年末年始を過ごされたでしょうか。
年末から始めた月弓ノートも#008まできました。今年も週に1~2本ペースで進めたいと思います。
そして、いつもはダイジェスト版の紹介ですが、今回はお正月ということで、フルバージョンのPDFをそのまま置いておきます。 お休み中の暇つぶしネタにでもしていただけたら嬉しいです。 (PDFは記事の最後にあります)
2026年も、健康でほがらかな、よい年をすごしましょうね。
今年もよろしくお願いします。

昔々、日本の空には「イカ」が泳いでいました。お正月の風物詩である「凧(たこ)」のことです。江戸時代、この遊びは「いかのぼり」と呼ばれていました。四角い頭に長い足、その姿はまさにイカそのもの。しかし、あまりにも人気が出すぎて、大人たちが喧嘩をしたり、怪我人が続出したりしたため、幕府はなんと「いかのぼり禁止令」を出したのです。それでも遊びたい庶民は考えました。「これはイカじゃない、タコだ!」と。このユーモアたっぷりの屁理屈が定着し、関東を中心に「タコ」と呼ばれるようになったと言われています。「タコ」という音には「多幸(多くの幸せ)」という願いも込められているんですよ。
空の「タコ」でなく海の「タコ」、そして「イカ」。彼らは生物学的には「頭足類」という仲間です。タコは8本、イカは10本の腕を持ち、どちらも高い知能を持っています。特にイカが海中をスイスイ進むための「エンペラ(耳のようなヒレ)」は、流体力学的に見ても理にかなった形をしています。
さて、なぜ紙でできた凧が重力に逆らって空高く上がるのでしょうか。そこには「揚力(ようりょく)」という科学の力が働いています。ポイントは「角度」です。風に対して凧を少し斜めに傾けることで、風の力が上向きの力に変わるのです。これは飛行機が飛ぶのと同じ原理。江戸時代の人々は、経験的にこの科学の法則を見つけ出し、楽しんでいたのですね。
やってみよう
●ワーク1 「手のひら飛行機」実験
扇風機の風か自然の風に向かって、手のひらを水平にしてかざします。そこから少しずつ手のひらの前の部分を上げて、角度(迎角)をつけてみましょう。どのくらいの角度のときに、手が一番強く「グッ」と上に持ち上げられるかを感じてください。角度をつけすぎると力が弱まることも体感できます。これが飛行機や凧が浮く「揚力」の感覚です。
●ワーク2 切り紙で見る「対称性」
折り紙を用意します。タコ型は、紙を四角に2回、さらに三角に折って中心から模様を切って広げると「回転対称(回しても同じ形)」になります。イカ型は、縦半分に1回だけ折ってイカの半分の形を切って広げると「線対称(左右が同じ形)」になります。できた形を見比べて、どっちが安定して見えるか、動きやすそうか考えてみましょう。
●ワーク3 エッセイ「見えない糸について」
凧は糸でつながっていますが、私たちの生活の中にも「目には見えないけれどつながっているもの」があります。遠くに住む親戚、昔の友達、あるいは電気やネットのようなインフラかもしれません。そのつながりを感じたのはどんな時か、もしそれが切れてしまったらどうなるか、想像して短い文章に書いてみましょう。
上記は、息子と私の家庭学習用に作成している教材の抜粋となります。
【教材内容】 空飛ぶイカ
・凧(タコ)とイカの名称の歴史的背景
・揚力が発生する仕組み(迎角)
・タコとイカの体の構造(回転対称と線対称)
・日本の海流と漁業の関係
・異なる文化における生き物の捉え方
・自分と社会とのつながり(エッセイ)

▼ PDFのダウンロードはこちらから(無料)
(息子と私の家庭学習用に作成している教材のフルバージョンです。)
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