「買い物上手」と自負するには程遠い | エッセイ
たとえば物が終売となってしまった時、あるいは値段が高騰してしまった時に「あの時買っておけば良かった」と後悔しては、咄嗟に肩を落としてしまう人は少なくない。
かく云う私自身も、まさにその一人だと思っている。さらに私は、これまで経験してきた事柄を踏まえた上で、ほとんど買い物上手ではないと考えてしまう節がある。
今じゃ、当たり前に普及してきたネットショッピングを、まったく利用しない日なんてほとんどない。ただ、とある商品ページを開けば「いつでも買えるから、また今度にしよう」という念がはたらいては、なかなか手に取るまでには至らないのが大体だ。
とはいえ以前と比べて、財布の紐が余計に固くなってしまった現状を鑑みれば、余程の事情がない限り、大抵のものは見送るのが常となっている。
やがて忘れかけた頃に再度同じページを開くと、いつの間にか販売終了となっていたり、手の届きにくい値段まで跳ね上がっているという、かけ離れた現実に直面してしまうのである。
その逆もまた然りで、お目当てだった品をセールで安く買ったつもりが、別の店で改めて確認するか或いは購入してから暫く経った頃になって、さらに安い値札を突きつけられる事態も、数多く遭遇してしまっていた。
また、極端に安い値札に気を取られてウッカリ手を出してしまったものを、改めて手にとった時に「本当は全然必要ではなかった」と結論が生まれては、宝の持ち腐れと化する場面にも出くわしてきた。
いずれにしても、その場で落胆することに変わりはなく「あの時迷わずに買っておけば良かった」などと、自責の念に駆られるばかりだ。
そして個人的に、前述のような状況下でとてつもなく後悔してしまったのが、PC用の内部メモリである。
私はメインで使用しているノートPCの他に、デスクトップPCを1台所有している。そのデスクトップPCがこの頃、使用する頻度が高くなり、どこかのタイミングでそのパーツを交換しようと検討していたのである。
だが、今すぐに買わなければいけない状態になっているわけではないため、今後も使い続けるうちに多少の違和感を覚え始めたら手に取ろう、というように余裕をこいていた。
その矢先に、様々なメディアで取り上げられている通り、昨年末からの急激な値上がりに目が離せなくなってしまう。もはや「いつでも買えるからまた今度にしよう」と、楽観視している場合ではなくなったのである。
今のうちに買っておかないと、今後も値上がりする可能性は否定しきれないという結論に至り、結局そのパーツを7月のプライムデーセールを通じて購入を決意した。
来年の動向を予見すれば、ある意味で正解だったのかもしれない。しかしながら、値上がり前の価格と比べたら数倍もかかってしまったわけで、これが痛い出費であったことに変わりはない。
今回直面した内部メモリに限らず、様々な物価が上昇していくばかりで、ますます予断を許さない状況だ。ただでさえ財布事情が圧迫し続ける中で、どこまでこのような事態が続くのだろうか。
相変わらず「買い物上手」と自負するには程遠いが、今のうちに必要なものや買っておくべきものを精査する機会が、今回の件を踏まえて生まれたことに違いはないと思う。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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