灼熱と迅雷が交差する夏の日
一歩でも外に出たら、もはや灼熱とも云えるほどの暑さが待ち構えていた。
先々週あたりまで続いていた、まるで鬱陶しくも身体中に付着している感覚が残った湿気は、一体どこへ消え去ってしまったのか。今頃になって、そう思わざるを得ない状況だった。
既にほぼ全国的に、ようやく梅雨が明けた旨の報道が一斉に発表されている。と思いきや、今日も今日とて玄関より先の扉を開けた途端に待ち構えていたのは、これまで梅雨に伴う蒸し暑さ…ではなく、立っているだけでも焼かれているかのような
汗ばむ陽気である。
まるで、つい先程までいた熱帯雨林の多い地域から、辺り一帯が何も見えない砂漠に瞬間移動したかのような感覚だ。これが海外旅行の一日程だとするならば、それぞれの気候を肌で感する意味で楽しむとして、価値は大いにあるのかもしれない。
しかしここは日本である。「春はあけぼの」「夏は夜」「冬はつとめて」などと記した清少納言の枕草子にあるように、春夏秋冬、四季折々を楽しむことのできた場所だ。
だがどうしたものか。ここ数年で、各地で異常気象と騒がれるほど気温の寒暖差が激しくなっており、その月にしか味わえない季節を堪能する余裕がなくなってきているように思える。
と…思っていた矢先、一通りの用事を済ませて帰路に着くところで、まさかの大雨に見舞われてしまった。夏の季節も佳境に入ってきているにも関わらず、本当に梅雨明けしたのかと疑ってしまうほどの雨量であった。
おまけに上空からは、フラッシュを焚いたかのような眩い光が一瞬だけ走ったかと思えば、数秒も経たずして近くに落ちたことを知らせる轟音が鳴り響いた。
部屋に入ると、何箇所かのコンセントに挿さっている複数のプラグを次々と抜く。万が一、落雷で家全体が停電してしまった際、突如発生した雷サージによって、繋いでいた繊細な電子機器が故障してしまわないようにするためだ。
ただ一応、過電圧等を抑制する雷ガード機能の付いた電源タップを、各々に配置している。しかしながら、そうした便利な機能に対して、過信しすぎるのも良くない。可能な限りはプラグ外して雷がおさまるのを待つ…といった多少強引な手段を、今現在もとっている。
さて話は元に戻るが、今日も今日とて、朝から茹だる暑さでげんなりしていた。さらに追い打ちをかけるように、夕方から予断を許さない雷が鳴っているおかげで、いったいなんのはなしをしようとしていたのか。
それよりも、灼熱と迅雷の間に翻弄(?)されてしまう、そんな一日であった。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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