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「おかえりなさい」の一言をそえて | エッセイ


一度、活動休止を宣言してしまった大半の音楽アーティストは、余程のことがなければ再び同じシーンに戻ることはおそらく無いと、そう勝手に解釈する方は少なくないだろう。


それも「解散」という選択肢ではなく「休止」を選んだ理由としては、私たちリスナーなファンの間で。様々な憶測が飛び交うことであろう。だが、それらはあくまで噂だけのことであり、肝心な部分においてはやはり当事者しかわからない。

金銭問題、人間関係、創作意欲など、人にはそれぞれ抱えている思いがあって、必ずしもどこかでほんの些細なことをきっかけに、すれ違いが生じてしまうものだと思う。

それも、僅かな期間で関係性を直ちに修復することさえできれば、軋轢というのは表沙汰に晒し出されることなく最小限に抑えられるであろう。ただ、人の最前線で活躍し続ける著名人の抱える思いは、きっと私たちが思うより限りなく深いことに違いはない。

どれだけ、並大抵のものとは呼べない程のプレッシャーを抱えていたとしても、それを一つも露出しないようと披露しなければいけない。

一歩でも踏み外せば「一寸先は闇」と思えるほどの、広くて狭まれた舞台で活躍する人たちの精神力は、たった一言や二言だけでは言い表せないくらいに計り知れないものがある。


話を戻すが、活動休止を宣言して以来、散り散りとなってから10年以上も経過している事実を目にした際、誰もが口を揃えてこう呟いたかもしれない。


「きっと再始動することは夢のまた夢なんだろうな…」と。


それでもなお、あの興奮したあるいは感動したシーンに再び戻ってくることを、ひたすら祈るファンの姿は一定数いらっしゃるのも間違いでは無い。

SNS越しに見ていると、長年に渡って休止状態が続いている、息を吹き返すような兆しが見えてこないにも関わらず、必ず復活してくると期待を込めてエールを送り続けている方々が、多く散見されているではないか。

もしも、それらの思いや期待に応えていよいよ復帰を果たしたのなら、彼ら彼女らの儚くも大きな願いはきっと通じたはずだろう。どれほど心待ちにしていたか、誰しもが驚きに感動を覚えたのかもしれない。


そして、15年以上も活動休止の最中で、突如として再開することを発表したあのバンドの吉報を、動画越しから目にした時は、思わず視界を疑ってしまったのである。


「これはマボロシか?いや、全くといっていいくらいの本物だ」


かくいう私も、密かに心待ちにしていた人間の一人だからこそ、これを目にして、歌声を聞いた瞬間、まさにサプライズとも云えるような吉報に驚きを隠せなかった。

長年待ち続け、時に待ち侘びながらも、満を持して待ちに待ったシーンにたどり着くことができたことを、心の底から喜びたい。

そして「おかえりなさい」という一言を添えて、あの頃感じていた記憶を蘇らせるように、新譜を引き連れて戻ってきた今をひたすら堪能したいと思う。



レミオロメンが帰ってきたぞー!!






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タダノツカサ 最後までお読みいただきありがとうございました。 またお会いできる日を楽しみにしています!