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ハッピー・マザーズ・デイ | ショートショート

とある荷物を受け取った。


宛名は、今は此処より遠くの場所で暮らしている息子からだった。


開けてみると、私の好きな色をまとったエプロンに、息子が書いたであろう一枚の手紙が入っていた。




考えてみれば、今日という日に息子から、このような形で受け取ることになるとは、思いもしなかった。


息子がまだ家にいた頃、誕生日はおろか、こうした日に贈られることはほとんどなかったと記憶している。


普段から息子には、立派な子になってほしいという思いで、手厳しく育てていたつもりだった。


けれどいつしか、向こうから距離を置かれてしまっていた。


やがて自立して家を出るまでの間と、そこから始まった日々も、私との間に会話という会話が成り立つことはあまり無かった。




そして、直筆の手紙に目を通し終えた途端、思わず涙がこぼれた。


手紙の内容は、息子がこれまで私に対して気に留めなかったことの謝罪と、


この世に生を授けて、今に至るまで育ててくれたことへの感謝が綴られていた。





(410文字)

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