ハズレなしのステファン・グラッペリ。その中でも、出色の仕上がり!
ジャズ・ヴァイオリニスト、ステファン・グラッペリ。
彼が参加したアルバムにハズレはない。
ミシェル・ルグランとの『regrand grappelli』、ゲイリー・バートンとの『Paris Encounter』、コール・ポーターの曲を演奏した『Plays Cole Porter』など。どれも聴いても、音楽の喜びが湧き上がってくる。
その中でも、この『カペリーノ・フィーチャリング・ステファン・グラッペリ』は秀逸。
スイング・ジャズのヴァイオリニストとして知られるステファン・グラッペリ。彼の演奏は、訓練されたクラシック音楽や、突き詰めたジャズではない。どこか雑味が混じっていて、それが味になっている。艶やかな音色で奏でるヴァイオリン演奏の技術はすこぶる高く、それが彼の音楽の基になっている。
今回、彼が共演したのは、オランダのマヌーシュ(ラマ=ジプシー)ミュージック奏者「カペリーノ」。ジプシーの音楽は、「ジプシー・キングス」のように、ギターと男性ボーカルが中心になっているが、カペリーノの場合は、男性ボーカルの代わりに女性ボーカルが参加し、曲によってサックスがソロを取る。この広がりと柔らかな雰囲気が、ステファンが登場する舞台を完璧に整える。
アコースティックなものや、民族音楽、フェアグラウンド・アトラクションなどが好きな人には、ジャスト・フィットな1枚。
「カペリーノ」:1984年にオランダで結成。ギター2本(リズムとリード)、ヴァイオリン、ベース、サックス、女性ボーカルという編成。1990年に開催されたジャズ・フェスティバルのコンペティションで、審査員賞、観客賞、ソリスト賞(ヤン・マーテンス)をトリプルで受賞。どれほど彼らの音楽が評価され、歓迎されたかがわかる。3枚のアルバムを残したあと、活動は散発的になる。
『La Copine』
録音:1993年4月、オランダ
14曲収録。ボーカル曲7曲、インスト曲7曲。
国内盤には、全曲解説を含む内容の濃いライナーノートが載っている。

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