索引のようなもの-灰色の森篇-
この、『物語の欠片-灰色の森篇』はカリンとレンを主人公にした七つ目の物語だ。始まりの物語『物語の欠片-鳥の歌篇』は九十一話から成るそれだけで大長編だが、その後も同じ世界を描き続けている。
物語の最初に九歳と十歳だったカリンとレンは二十一歳と二十二歳。王位も前王からレフアに移り、国の様子も様変わりした。登場人物もひとりひとりが随分成長し、関わる問題もどんどん規模が大きくなっている。
コメント欄で、その成長を一緒に見守ってくださっている方の言葉を見るととても嬉しくなる。
登場人物がひとりひとり個性がはっきりしていることを褒めていただくことが多く、”推し”について語ってくださる方も居る。長編ならではだなあと思いつつ、読んでくださる方には本当に感謝だ。
長い長い物語にお付き合いいただき有難うございます。
はじまり
前回の物語の終わりから約一年半後。制度の変更を受け、漸く新しい国の法律が施行されようとする直前、以前から政情が不安定だったポハクでついに事件らしきものが起きる。
ポハクへ、そしてオアシスへ
怪我をしたイベリスを見舞ったカリンとレンは、手掛かりを求めてオアシスへ飛ぶ。そして、ポハクの様子に不安を感じたレンは、マカニ族の戦士をパキラの館に常駐させることを提案する。
再び海沿いの森へ
オアシスに在るラプラヤの樹々の主から海沿いの森を示唆され、カリン、レン、イベリスは海沿いの森へ行くことを決める。依然心を閉ざしたままの森の主は心を開いてくれるのか。
事故か故意か
ポハクへ戻った面々はイベリスが怪我をした現場に向かう。坑道が崩れたのは事故だったのか、それとも誰かが故意に起こしたものだったのか。
黄玉の秘密
イベリスを連れて訪れたオアシスで黄玉の原石が見つかった。それが意味するものとはいったい何なのか。
黄玉を見たイベリスの様子を気にしながらも、カリンとレンはポハクをスグリたちに任せてアグィーラへ飛ぶことにした。
ついに謀反が起こる
ポハクへ行っていたスグリたちがパキラとイベリスを連れてマカニへ戻ってきた。ついにポハクで謀反が起こったのだ。マカニへ戻ってきたものの、新法を発行するためにはポハクに戻らなければならないパキラ。
真の黒幕とはいったい誰なのか。
イベリスの決意
マカニでパキラの帰りを待っている間、同じく族長の息子であるカエデと話をしていたのだというイベリスは、自分とパキラの間の隔たりについて考え、ある決心をする。そして、時を同じくして事態は好転し始める。
新たなる問題の破片
レンがイベリスたちをポハクに送っている間、カリンはひとりガイアに乗ってアグィーラへやってきた。
ポハクでの出来事をレフアとローゼルに話すためだったが、そこで新たな問題について話を聞くことになる。このお話は、次の『青碧の泉篇』に続く…予定。
どんなに問題が大きくなっても
ポハクが落ち着き、イベリスとパキラがマカニを訪れた。パキラを父と呼び、しっかりと向き合うことに決めたイベリス。スグリと共に”世界の果て”を見たレン。アルカンの森で久しぶりに子供の頃を思い出したカリン。自分たちが巻き込まれる問題が日を追うごとに大きくなることを自覚しながらも、結局大切なものは変わらないと感じる三人は、イヌワシの岩で改めて三人で居ることの意味を再確認する。
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