索引のようなもの-金色の馬篇-
知っている。私の書く物語は長い。きっとほとんどの人にとってそれは重い。それでも、書かずには居られなくて書いている。仕方がない。私はずっと続く物語が欲しかったのだから。
これは「物語の欠片-金色の馬篇-」の索引のようなもの。つまり、あらすじです。少しでも雰囲気を感じていただければ。
はじまり
カリンがレンと一緒にマカニで暮らし始めてから半年後の話。イベリスが突然マカニの村を訪れる。いつも明るいイベリスがどこかおかしいことに気がついたカリンとレンはイベリスの住むポハクを訪れることを決める。
イベリスの過去
ポハクを訪れたカリンとレンの前に、噂になっていた「金色の馬の魔物」が現れ、カリンが背中に大きな傷を負ってしまう。それぞれ責任を感じるレンとイベリス。そんな中、イベリスの意外な過去が明かされる。
イベリスをポハクから連れ出す
カリンとレンがポハクを訪れたことによってイベリスがぎりぎりで保っていたバランスが崩れ、歯車が狂い始める。このままではいけないと思った二人はポハクの族長パキラに相談し、イベリスをしばらくポハクから連れ出すことに。
イベリスの涙、レンとイベリスの友情
レンは初めてイベリスを乗せてイヌワシの岩に飛ぶ。カリン以外の人間を乗せるのも、カリン以外の誰かとイヌワシの岩に行くのも初めて。レンにとってイベリスはそれくらい大きな存在になっていたことにレン自身が気がつくと共に、レンの言葉によってイベリスの心の傷が癒されていく。
イベリスを連れて城へ
金色の馬の謎を解くため、カリンとイベリスはアグィーラの城へ。そこで二人はローゼルがレフア姫の婿候補になったことを知る。戸惑うローゼルに助言できるまでに心の均衡を取り戻したイベリスにカリンはほっとするが、そこでちょっとした事件が。
再びポハクへ
カリンの頭の中で金色の魔物の謎は解かれた。しかし「ちょっとした事件」以来様子がおかしい。ポハクに行かなければこの傷は治らないと感じたカリン。行かせたくないレン。何か考えがあるような族長。族長を巻き込んで最終的には再びポハクへ。
金色の馬の謎が解かれる
鍵になるのはポハクの族長パキラの過去。パキラの館で金色の馬の謎が解かれるが、それと同時に大きな地揺れが起こる。金色の馬が暴れている。カリンとレンは死の砂漠へ向かう。
パキラの決意
マカニの族長エンジュがポハクに来たのはパキラのためだった。エンジュと話をしたパキラはある決意をする。そして、長年すれ違っていたイベリスとパキラの誤解は解かれ、ポハクに新たな風が吹く。
ローゼルの後日譚と今後の布石
ポハクの件を報告しに城へ行ったカリンとレン。姫の婿候補になっていたローゼルはその後どのような決断をしたのか。このお話の続きは「物語の欠片-白銀の大鷲篇-」で語られることに。
族長の過去
ポハクに行く前、「僕は族長みたいにはなれません」と言い放ったレン。そのことを恥じていたレンだが、そのレンに対して族長は「私のようになる必要はない」と自分の過去を話してくれる。エンジュの過去。そしてエンジュがカリンのことをどう思っているのかが語られる。エンジュが自分で自分を語る珍しい回。
三人の誓い
過去のわだかまりが解け、すっかり安定したイベリスが再びマカニの村を訪れる。そして三人は初めて三人でイヌワシの岩へ行き、改めて今後の人生を一緒に歩んでいくことを誓う。
カリンは両方の手を二人に向かって差し出した。レンとイベリスは片方ずつカリンの手を取った。それから、レンとイベリスも手を繋ぐ。
「おかしいな。レンと手を繋ぐのは照れるぞ。」
「握手なら平気なのにね。」レンもそう言って笑った。「イベリス、あのさ。あくまでも君は友人だからね。」
「心得てるさ。おかしな勘違いはしない。俺にとって、二人は大切な友人だ。…便宜上な。」
「何それ。」
「一般的に言う友人という言葉を超えてるんだよ。でも、他に言葉が思いつかない。」
「…確かに。僕はいわゆる友人というやつができたのは君が初めてだ。でも、こんなのが沢山増えたら大変だ。」
「増えたら考えればいいんじゃない?いいじゃない、友人で。」
イベリスはそれもそうだな、と言って空を見上げた。カリンとレンもつられて空を見る。
秋晴れの空を白い鳥が飛んでいるのが見えた。丁度、三羽いる。三人は手を繋いだまま、その鳥たちをを見送った。
「物語の欠片-金色の馬篇-」は21編の欠片で構成されています▼
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鳥たちの自分語りはまだまだ終わりません。
