福島の除染土を省庁の花壇に──誰のための「理解促進」なのか?
「なんでわざわざこんなことを…」と、ニュースを見て口に出てしまった。
9月14日午前11時、霞が関のど真ん中。環境省・経産省・復興庁の“花壇”に、福島の除染土が運び込まれたという。しかも、報道陣を集めて“公開作業”。まるで何かのイベントのように。
「理解を得たい」って、誰に?
環境省によると、今回の再利用は「国民の理解を得るため」だという。
けれど、このやり方、なんだか逆効果じゃないか?
利用された除染土は 計約45立方メートル
運び込まれたのは 大熊町・双葉町の中間貯蔵施設 から
活用場所は 環境省・経済産業省・復興庁の庁舎前の花壇
県外利用としては、7月の首相官邸に続いて2例目とのこと(共同通信の元記事)。
「安心」を証明したい気持ちは分かる、けど
たしかに、放射性物質の濃度が低く、再利用可能とされている除染土をまずは国の施設で使うというのは、理屈としては筋が通っている。
「ちゃんと安全だから、みんなも使いましょう」という見せ方の問題だ。
でも、問題は“そこ”じゃない。
「福島の土は放射能が残ってるから怖い」という感情の根っこを、
「花壇に入れてみたからもう大丈夫」とはならないだろうに。
SNSでは冷ややかな声が多数
実際、SNS上ではこんな声が上がっている。
「それってパフォーマンスじゃん…」
「だったら自分の家の庭に撒いてくれ」
「理解を得たいって、逆に“不安を植えてない”?」
政府は8月に中央省庁9カ所での再利用計画を発表していて、今回の花壇利用はその一環らしい。残りの省庁も順次調整中とのこと。
国民が求めているのは「見せ土」じゃない
別に「再利用するな」と言いたいわけじゃない。
ただ、こういう“見せ方”で納得する人ってどれくらいいるんだろう?
どんな基準で「安全」と判断されたのか
長期的な保管・モニタリング体制はどうなっているのか
住民・被災者への説明と合意形成はあったのか
それを数十リットルの花壇の土でアピールするって、どこかズレてないか?
少なくともぼくには、
「また誰かの安心感を犠牲にして、見かけだけ“前に進めたこと”にしてないか?」
そんなふうに見えてしまった。
今日のワンフレーズ:
「信頼は“花壇”に咲かない」
あなたはどう思いますか?
