たぶん、ずっとこのままでよかった
「まだそこにいて」が、聞こえた気がした
彼女は俺の膝で、
先に眠くなってた。
さっきまで笑ってたのに、
急に静かになる。
テーブルには
飲みかけのアイスコーヒー。
彼女の髪が、
パーカーに少しついてた。
「ここ、ほんと好き」
目を閉じたまま、
そう言ってた。
俺は「へえ」って返して、
テレビの音量を下げた。
別に、
足も痛くなかった。
時間とか、
あんまり気にならなかった。
頭を預けられてる感じが、
思ったより自然で。
重いとか、
動けないとか、
そういうことじゃなかった。
ただ、
このままでいいなって思ってた。
途中で彼女が、
寝ぼけたまま位置を変えて、
ソファが少し沈んだ。
その時、
シャンプーの匂いが近くなった。
「なんか安心する」
たぶん、
最後に聞いたのそれだった。
俺は返事しなかった。
返したら、
起きそうだったから。
アイスコーヒー、ぬるくなってもそのままだった
彼の膝で寝る時、
少しだけ呼吸がゆっくりになる。
急いでない感じがする。
テーブルに置いたアイスコーヒー、
氷はもう溶けてた。
でも取りに行くほどじゃなかった。
彼はあんまり喋らない。
テレビ見てるふりして、
たまにこっち見てる。
そういうの、
なんとなく分かる。
「幸せ」
って言ったあと、
ちょっと静かになった。
言いすぎたかなって思った。
でも彼、
否定しなかった。
そのあと、
何も言わずに
音量だけ下げてた。
たぶん、
眠りやすいように。
好きな人の優しさって、
大体そういう小さいやつだと思う。
気づくかどうか、
ぎりぎりくらいの。
彼の膝、
特別な何かじゃない。
なのに、
帰ってきた感じがする。
目を閉じながら、
このまま夜になればいいのにって、
少しだけ思ってた。
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今日、
— つばめ (@tsubame_days) May 24, 2026
彼女が膝で寝ながら
「ここ、ほんと好き」って言った。
たぶん幸せって、
こういう動けない時間かもしれない。
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