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「収納は『tower』で揃えたい」と言われたとき。

施主との打ち合わせで、最近よくこう言われる。
「収納はtowerシリーズで揃えたいんです」
ああ、山崎実業ね、と思う。
たぶんこれを読んでいる人も、無印やニトリと並んで、白と黒のあのシンプルな家庭用品を一度は見たことがあるはず。マグネット式のタオル掛け、洗面所のラック、キッチンの隙間収納。気がついたらどの家にも一個はある、あの感じ。
でも、山崎実業がどんな会社か知っている人は、意外と少ない。
兵庫県の家庭用品メーカー。スチール加工をベースにした生活雑貨で、今や『tower』『smart』『rin』と次々シリーズを展開している。日本だけじゃなく、海外にもファンが多いらしい。デザイン賞も山ほど取っている。

ここで、現場監督として一つだけ伝えたいことがある。
山崎実業の商品を、本当に活かしきるには、家を建てる段階での配慮があると全然違う。
たとえばtowerで人気の「マグネット式」の収納。冷蔵庫や洗濯機にくっつけて使うのが定番だけど、最近は「壁面のマグネット下地」を入れたい、と言う施主が増えてきた。
マグネット下地、というのは、壁の中に薄い鉄板を仕込んでおいて、磁石が効くようにする下地のこと。これがあると、洗面所の壁にtower式のタオル掛けを直接ペタッと付けられる。穴を開けずに、好きな位置に、後から動かせる。これは、強い。
あとは、隙間収納のサイズ。冷蔵庫横の幅30cmスペースに、ぴったり収まるtowerのワゴンがある。でも設計段階で「ここは35cmで」と決まってしまうと、もう入らない。施主の暮らし方が見えていれば、5cm単位で寸法を調整する価値はある。
こういうことは、図面ができてからだと手遅れになりやすい。

だから僕は、打ち合わせでよく聞く。
「好きな家具・収納メーカー、ありますか?」
無印が好きな人、IKEAが好きな人、山崎実業が好きな人。それぞれで、設計段階で気をつけるべきポイントが違う。家は箱だけ作って終わりじゃない。中に何が入るか、どう使うかまで含めて、家づくり。
山崎実業のtowerを見て「いいな」と思ったことがあるなら、その「いいな」を最大限に活かせる家を考えたほうがいい。
名前は聞いたことあるけど、どんな会社?
知っておくと、家づくりの打ち合わせが少し楽しくなる。そんな話を、これからシリーズでいくつか書いていこうと思う。
次は、どこにしようかな。

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