ビート→拍→拍子→フレーズのレイヤー( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )
毎朝7:30に荻原個人Twitter(現X)アカウントと、Facebook「ラッパの吹き方」ページに『#今朝の一言_ラッパの吹き方 』というハッシュタグでトランペットや音楽に関係する短い言葉を投稿しています。
先日はこんなこと書きました
フレーズ感を出す意識ばかりが強すぎると、拍感やテンポ感、ビート感が薄れてしまうことがあります。体や頭の中にはそれらの基盤的要素をしっかり持ちつつ聴く人へはフレーズを前面に出したレイヤー(層)のある表現を心がけることが大切です。#今朝の一言_ラッパの吹き方
— 荻原明(おぎわらあきら): トランペット (@ogiwara_a) April 30, 2025
拍に合わせて「ウン、ウン、ウン、ウン」と頷くような動きをしながら演奏している人を多く見かけます。しかし、残念ながらそうなっている奏者から生まれる音楽は1拍子になってしまい、作品が活きる演奏にはなりにくいのです。
音楽はレイヤー(層)になっていると考えていて、最も根底にビートが存在し、その上に「拍」、そして「拍子」、最も上層に「フレーズ」があります。
ビートというのは均一に連続するリズムです。タタタタタタタタ…。日常の生活空間で均一なリズムが連続することは稀で、だからこそ音楽が音楽になり得るのは、このような均一性のあるビートが存在するから、と言えます。
このビートがグループ化されると「拍」になります。ここでは仮にビートが16分音符の連続だったとしたら、それが4つで1つのグループになれば「4分音符」という拍になります。ですから、4分音符が連続しているその音符の中には16ビートが鳴り続けている、という関係です。

その拍がさらにグループ化されたのが「拍子」です。ここでは仮に「4分音符4つで1グループ」としてみると、それが「4分の4拍子」になります。1グループを視覚的にわかりやすく表記するため、楽譜上では4分音符4つ分の長さを書いたら1つ縦線を弾きます。この線を「小節線」と呼び、その中の空間「小節」と呼びます。

拍子は単なる4つの独立した4分音符が存在するだけでなく、1拍目と3拍目を強拍、2,4拍目を弱拍として小節から小節へと循環して進行できる力を持ちます。
その小節が2小節とか4小節のグループになって生まれるのが「フレーズ」です。フレーズとは、わかりやすく言えば「文章」のこと。句点や読点までのひとくくり、と考えられます。
演奏者はこれらの要素が積み重なって音楽が作られていることを認識し、すべて感じ取りながら聴く人へフレーズとして届けようと心がけることが大切です。
冒頭でお話しした拍に合わせて「ウン、ウン、ウン、ウン」と頷くような動きをしながら演奏している人は、拍子感やフレーズ感のレイヤーまでを構築できていない可能性があるので、説得力にかける演奏になりがちです。また、アンサンブルをする上でも全員がフレーズまでのレイヤーすべてを感じていることで音楽が成立するのですが、誰かひとりでも拍までしか感じていない、などの状況だと本当の意味で「縦の線」を揃えることや「アゴーギク」を表現することはできません。
音楽が作られている構造をミクロの目線で感じ、それらを理解して表現できるように練習してみてください。
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荻原明(おぎわらあきら)
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