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F1 16戦中15勝デモ走行 その3


  音より速く走って来た

16戦中15勝した、F1チームのテストコースでのデモ走行の思い出を書いています。
「その2」ではロータス・ホンダ T100のエンジンをスタートしたまでを書きました。

名門ロータス ターボチャージドエンジン搭載 T100
                               出典:本田技研工業 ホームページより

間近に聴くこの F1サウンドは言葉では表現出来ないので、動画を見つけました。動画は101Tのエンジン始動ですが、このような爆音で暖気をしました、興奮しますね。

排気音も含めて、レースの一部だと思います

暖気が終わってすぐに全開走行すると思いきや、そうではありませんでした。
テストコースの全長は一周が約4㎞、二つの直線と40°程のバンクになっているコーナーが二つ。各約1㎞のオーバルコースになっています。

研究所のテストコースの全景はある程度見る事が出来ます
                        Google earthより転載

コースは左回り、人間は右回りより左回りの方が恐怖を感じにくいから左回りにしたと聞きました。こんな裏話を書いているブログはそうはないでしょう。

同僚と一緒にちょうど直線からバンクに入ったあたり(黄色の印)に陣取っていました。
ネルソン ピケが乗る暖気を終えたロータス100Tがテストコースに入りましたが、ゆっくり走っています。
ご存じのように、F1をはじめレーシングマシンはギア比が高く、低速走行は難しい。見た限りですが、おおよそ30㎞/h位でコースの一番外周ギリギリを走って皆さんに挨拶をします。
エンジンがストールしないよう、「ボーボボボボ」とアクセルを煽りながゆっくり走って私達の近くに来ました。
陣取っているバンクに差し掛かりますが、速度はそのままでずり落ちないように、ステアリングを右に切りゆっくりと進んで皆さんにご挨拶。

ピケは確か片手を振りながらだったと記憶しています。テストコースとはいってもサーキットのような特殊舗装ではなく一般道と変わりません。
その滑りやすい路面の急傾斜(41° 程)を、クラッチを使いながらの超低速走行。その技術に驚きました。
すぐ目の前、距離にして2m程しか離れていません。実際にサーキットで観ても、一般観戦ではこのような超近距離での走行は見られないでしょう。
ぐるっと一周、このようなご挨拶が済むと中嶋悟さんの実況解説の下、デモ走行に入ります。
中嶋さんの解説で、「テストコースではバンクが角が深く、全開で走ると底を擦ってしまうので全開走行は出来ません」との事でした。
それはそうで、大型オートバイの全開走行では、バンクに入ると遠心力で車体が沈み、センタースタンドが路面に接触して火花が出るのです。

F1レースを生観戦してもテレビ中継を見ていても、遠くからカン高いエンジン音が聞こえて来て、それが近づくにつれてどんどん大きくなって、もの凄い音で走り抜けていく、というイメージでしたが全く違っていました。
おそらく、テストコースの構造とか、擁壁や観覧席、広告看板が全くないからだと思いますが、バンクを周って来たのが小さく見えても音は殆んど聞こえません、少し大きく見えて来ても音は大きくなりません。
かなり近づくと途端に音が大きくなり、「ドッカーン」という爆発音と共に、あっという間(というより瞬間で)にバンクに消えて行きました。

この動画はサーキットでのデモ走行ですが、やはりテレビ中継のような感じの音です。それがテストコースでは全く違うのです。
再度、反対側のバンクを周るT100が小さく見えました。あっという間もなく、また近づき、「ドッカーン」という轟音と共に走り去るのを数周繰り返して、デモ走行が終わりました。

「度肝を抜く」という言葉がありますが、私が本当に度肝を抜かれたのはこのデモ走行と、厚木基地で観た F-14トムキャットと F/A18ホーネットの飛行展示(デモ飛行)だけです。これも凄かった。
「ドッカーン」の連発と亜音速(マッハ0.98)、そのデモ飛行中にお母さん3人がハンガー前で爆睡していて、これにもビックリしました。
デモ走行が終わり、同僚共々大満足で職場に戻りました。2勤の同僚が出勤して来たら、前年私が聞いたように「凄い迫力だったよ~」と話す自分がいました。
もう、このようなデモ走行を観る機会はありませんが、テストドライバーをしていて良かったと思えた瞬間だったのは間違いありません。良い思い出です。

当時は除電チューニングで車の性能を向上するという考えはありませんでした。その後、ホンダは吸気で発生する静電気をセンサーで測定・抑制して、吸気効率を向上させる特許を取得しています。
かなりコストはかさみますが、間違いなくレースやスポーツカーでも採用されているはずです。走る実験室なのですから。
マジ軽ナットシリーズでは電源は使用せず後付けですので、極めて低コストで効率良く除電出来ます。

スイフトスポーツのインシュレーターバンド交換での除電例

今や自動車レースではトヨタだけに留まらず、除電チューニングが行われています。
サーキット走行をした元レーサーの方は、リアデフの除電の効果も大きく、ストレートの伸びが随分と伸びるようになった、タイヤの動きがスムーズになってタレて来ても、未除電と比べたら緩やかに変わっていくのが違うとのインプレッションでした。
除電は静電気の悪影響を取り除き、物質(気体・液体・固体)の動きを改善する、すると少ない力で効率良く動くようになる技術。
大きな金で何かを足すのではなく、少ないお金で悪い物(静電気)を取り除く。ポケットマネーチューニングなのです。

学校の先輩には、後に F1ドライバーとなった亜久利さんがいますが、何とカラオケで山下達郎氏の前で「クリスマス・イヴ」を歌ったという逸話があります。
同窓会で学生当時の亜久里さんの様子を聞く事が出来ました。
「建設予定地の空き地を、ナンバーの無い車で爆走していた」そうです。
F1ドライバーになるには、その位の心臓を持っていないとなれないのですね。
余談ですが、ドイツにテストとデータ取りで長期出張に行っている時に、先輩から「いくらホンダが強くても、ヨーロッパでは黄色い車に黄色いエンジンを載せて、黄色い人が走っていると言われている」と聞きました。
残念ながら、スポーツ界で最も人種差別が激しいスポーツの一つがF1なのは、今でも変わりません。

余談はここまでとして、このようなテストドライバーの経験、今までの趣味で学んだ事も含めて、ネジ・ボルトで固定しつつ、静電気を除電出来るという素晴らしい発明で取得した特許をタイヤに応用したのが、マジ軽ナットです。
ここに辿り付くまでいろいろな事をやって来ました。後から調べたら、トヨタも同じ事を考えていて、様々な除電で特許を取っていて驚きました。

私達は静電気電気の悪影響を除電で改善する技術ですが、NHKの数年前の番組ヴィランの言い分「静電気」の回では、静電気を有効利用する内容を放送していました。
「タイヤの回転で起こる静電気を、無線で送る」という新技術まで紹介されています。
おそらく今でもこの番組はオンデマンドで観られと思いますので「タイヤと静電気は関係ある筈ない」と言う人ほど観て欲しいです。
簡単に言えば「不要な場所の静電気は除電した方がいい」という事です。

当ブログでは、除電に関する難しい表現の特許文献を分かりやすく解説している「特許解説シリーズ」も好評です。
除電を思い付きで効果があると言っているのではないのが分かるはずです。タイヤ・ホイール、サスペンション、エンジン等の除電特許を解説しています。

マジ軽ナットはネットショップでどうぞ。

マジ軽ナット 自動車用とオートバイ用のみ、メルカリでも販売を開始しました。「マジ軽ナット」で検索して下さい。

お知らせ
4月20日(日)早朝午前5時
より 神奈川県厚木市 あゆみ橋で開催予定のエクスチェンジマートに出店の申し込みをしました。
天候による開催の有無は、開催予定日前日の13時にエクスチェンジマートのホームページで発表となります。
開催当日はネットでは公開していない特許証と、エンジンベンチテスターで測定した除電前/後の性能曲線のグラフ、理論通りに除電して排気ガスの有害物質がほぼ無くなった測定器の写真もお見せします。

カバー写真は、本田技研工業 ホームページより引用


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