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物語の台詞は「人物にあった雰囲気」が大事かもしれない検証

毎月、BL小説書く企画を始めて1年。
最近は仲間も増え、感想コメントと共に「ここいいね」のお褒めの言葉をいただける事を有り難く思っている。

正直、自作小説に自力でコメントを頂くのは、ヒヨコの雌雄を見分けるくらい難しい。

だから、書いたり読んだりする事に慣れた人が、無料で与えてくれる言葉は本当に有り難く、感謝しかない。

いただいたコメントのやり取りの中で、100BL小説の企画をしている月さんから「受けの関西弁のエロい」の一言を頂き、心を打たれた。

震えながら私は大好きなYogiboの毛布に包まり、汗だくになって、エアコンをつけた。

私は寒がりだが設定温度は基本26度、友達にはゴールデンレトリバーに最適の温度と言われている。

それはさて置き。
ここで唯一の自分の強みである関西訛りを前向きに考えてみた。
実はこの言葉をもらったのは2回目、大切な事は基本2回言う自分としては重く受け止めねばならない。

それに何を隠そう、私が書いている小説の登場人物に関西出身のキャラ、白瀬しらせ ともえがいる。

だが、巴は攻めだ。
月さんにいただいたのは「関西弁の受けエロい」だ、カラシとワサビくらい違う。

ここで一つ、面倒くさがりだが欲張りな私は考えた。

巴(関西弁)×有時(共通語)の訛りを入れ替えて、おエロいシーンを書いてみたら印象が変わるだろうか?

台詞の言葉で印象の変わる読み比べ小説を書いてみたので、一緒に検証してほしい。


❶パンツ履き忘れてしもた。

攻め(共通語)×受け(通常の関西弁ver)


「巴。お待たせ」
「ん、待って。あと1ページでキリがいいから」

先に寝室のベットの上で壁にもたれて日課の読書をしていると、風呂から上がった有時が追いかけてきてベットにキシリ、と膝で乗り上げた。
そして甘えたい盛りの大型犬のように俺の足を跨いで四つ這いで足元から這い上がり、尾を振るように体を揺さぶった。
有時のお気に入りのゆったりとしたサテンシルクのパジャマが肌をシュルシュルと流れる。

「あと1ページやったら、終わった後でもすぐ読めるやん」

無視を決め込む俺の手から読みかけの文庫本を奪うと、追いかけてきた視線にニンマリして胸元でパタパタさせた。
仕方なくそれに手を伸ばすと、取られまいと今度は本を頭の上に掲げて空ぶった俺の手を掴んだ。

「ちょ、ページ分からなくなっ…」

視線は本、右手は有時の豊満な尻。
そのぺたり、とした手触りは、つるりともして、すでに体温と同じになったサテンシルクの滑らかさが薄い膜のようで、自分の高くなる体温でオブラートみたいに溶ける気がした。

「…て、なんで履いてないんだよ?」

このもう一枚の皮膚というより、うっすらと貼った膜のような生地の下に、普段はあるはずの下着のラインが確認できない。

ふふ、っと笑って尻に添わせた俺の手を離し、そのまま俺の膝について前屈みになると、大きく開いた襟ぐりから少しふっくらした胸筋と、薄い腹、そしてシルク一枚に纏われた無防備な下半身までしっかりと覗けた。
俺好みの黒い光沢が白い肌に混ざって、コーヒーに落としたミルクみたいに甘みを増す。

「あれ?慌ててて履くん忘れてもぅた」
「そんな訳あるか」
「せやけどなんかちょっと、ドキドキせぇへん?」
「するか!」

いつになく下品に感じる言動に戸惑う、いや、下品と叱咤して少し拗ねさせたい自分の薄黒い欲情に苛々している。
そんな俺に珍しく怯まない恋人は自分で体を動かし、俺に生身に近い尻をするすると撫でさせ、厚ぼったい唇から負けないくらい熱と厚みのある言葉を吐いた。

「なによ?なくてもえぇやん、すぐ脱ぐんやから」

シーツの上に無造作に置いていた栞を拾うと、文庫の上に重ねてサイドテーブルに遠ざけて、覆い被さった。

「俺にやってね、パンツ履くひまあらへんくらい抱かれたい夜もあんねんよ?」

ならば日課の読書のページ数を忘れてしまう夜も、俺にあってもいいって事か?と恋人の肌の上のシルクを体温で溶かした。


関西弁はちょっとおぼこくて媚びた印象になるのかな?誘い受けにあうかもしれん。
なにぬねの、ん。が多いせいか湿度があって甘ったるい印象になる。

次はいわゆる下町喋りの「でんがなまんがな」口調、古き良き金に汚い関西弁キャラが使う言葉に変換してみた。


❷パンツ履き忘れてまんがな。

攻め(共通語)×受け(ベタベタの関西弁)


「巴は〜ん、お待っとうさ〜ん!」
「ん、待って。あと1ページでキリがいいから」

先に寝室のベットの上で壁にもたれて日課の読書をしていると、風呂から上がった有時が追いかけてきてベットにキシリ、と膝で乗り上げた。
そして甘えたい盛りの大型犬のように俺の足を跨いで四つ這いで足元から這い上がり、尾を振るように体を揺さぶった。
有時のお気に入りのゆったりとしたサテンシルクのパジャマが肌をシュルシュルと流れる。

「あと1ページでっしゃろ、終わった後でもパパっと読めまんがな」

無視を決め込む俺の手から読みかけの文庫本を奪うと、追いかけてきた視線にニンマリして胸元でパタパタさせた。
仕方なくそれに手を伸ばすと、取られまいと今度は本を頭の上に掲げて空ぶった俺の手を掴んだ。

「ちょ、ページ分からなくなっ…」

視線は本、右手は有時の豊満な尻。
そのぺたり、とした手触りは、つるりともして、すでに体温と同じになったサテンシルクの滑らかさが薄い膜のようで、自分の高くなる体温でオブラートみたいに溶ける気がした。

「…て、なんで履いてないんだよ?」

このもう一枚の皮膚というより、うっすらと貼った膜のような生地の下に、普段はあるはずの下着のラインが確認できない。

ふふ、っと笑って尻に添わせた俺の手を離し、そのまま俺の膝について前屈みになると、大きく開いた襟ぐりから少しふっくらした胸筋と、薄い腹、そしてシルク一枚に纏われた無防備な下半身までしっかりと覗けた。
俺好みの黒い光沢が白い肌に混ざって、コーヒーに落としたミルクみたいに甘みを増す。

「あらま?騒動しとって履くん忘れてもてますわ!」
「そんな訳あるか」
「そんなん言うて、ちょっと、ドキドキしてへん?」
「するか!」

いつになく下品に感じる言動に戸惑う、いや、下品と叱咤して少し拗ねさせたい自分の薄黒い欲情に苛々している。
そんな俺に珍しく怯まない恋人は自分で体を動かし、俺に生身に近い尻をするすると撫でさせ、厚ぼったい唇から負けないくらい熱と厚みのある言葉を吐いた。

「なんやの〜?なくてもえぇやん、すぐ脱ぎますやん」

シーツの上に無造作に置いていた栞を拾うと、文庫の上に重ねてサイドテーブルに遠ざけて、覆い被さった。

「ワシにかて、パンツ履く暇あらへんくらい必死のパッチで抱かれたい夜ってもんもありまんがな?」

ならば日課の読書のページ数を忘れてしまう夜も、俺にあってもいいって事か?と恋人の肌の上のシルクを体温で溶かした。


言っている内容も、関西弁も全く同じです。

巴は〜ん!の出オチから怒涛のお色気破壊工作。
嘘みたいだろ。
商売人感出るのに、色気が全く仕事しないんだぜ。

元気な猫と疲れた飼い主の真夜中の葛藤みたいな、でもここから始まった後の巻き返しでお色気を書くのも楽しいわけで。

❶と❷どっちが好みですか?

どんな初心者でもここまでの逸脱はしないと思うけど。
ただ強みや美しい言葉は闇雲に使えばいい、と言うものではない。
よくある「とりあえず浮かんだ、どこかで聞いた常套句」みたいな乱用はあかん。
セリフやら文章力やら云々より「人物と背景に合わせたテンション」がまず大事。

勉強になります。

あと、読んでくれた方。
関西弁の誘い受け、どっちがお好みですか?

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