東京と書いて「だいき」と読む。
「だいき」とは姉の推しのBリーガーの田中大貴選手のことである。
アルバルク東京でキャリアを始め、現在はサンロッカーズ渋谷に所属しており、東京五輪まで日本代表として日本のバスケ界を牽引してきた選手。
そしてBリーグが大好きな私達姉妹の会話の中心。
毎週“大貴トーク“を楽しませていただいているが、短略化してしまう大阪特有の話し方のせいで最近会話の様子がおかしい。
「大貴どう?」
「あぁ、大貴めっちゃ大貴してたわ」
「お!めっちゃ大貴やん」
※普段の雰囲気を出すため敬称は略しております。
これを訳すと。
「お姉さま、昨日の試合に大貴さまは出場していらしたのかしら?先週腰の具合が芳しくなく、あたくしヒヤヒヤしてましたことよ」
「あらなみさん、昨日のサンロッカーズ渋谷は快勝でしたわ!特にあたくしの大貴さまの活躍っぷりといったら!得意の左サイド45からのファイダウェイもバッシバシ決めてございましたことよ」
「まぁ!大貴さまのシグニチャームーブですね、お姉さま!」
私達は日本代表を引退(宣言)して日の丸の重荷を下ろした田中大貴選手に、今度は何処までの文字数を追わせるのだろうか。
来月、観戦のため東京に遠征するのだが、その予定の相談がついに常軌を逸した。
「来月大貴やん」
「おん、大貴のコラボ飯食べてから大貴んとこ行くやろ、ほんで次の日は大貴のコーヒー行こか」
「ええやん、バリ大貴やん」
「大貴楽しみやな!」
「来る来月、東京に行きますよねお姉さま」
「そうねなみさん。試合会場の青山学園記念館の近くのダイナーで大貴さまのコラボフードを頂いてから会場入りしましよう。翌日は大貴さま行きつけのコーヒースタンドでコーヒーなどいかがかしら」
「素敵ですわ、お姉さま!ホーム戦、コラボフード、大貴さま贔屓のコーヒースタンド!まるで東京春の大貴さま祭りですわ!」
「本当に東京楽しみですことね、なみさん」
ついに大貴=東京になり、東京と書いて「だいき」と読み始めた。
口馴染の良い素敵な名前を授けた親御さんのセンスも然る事ながら、常に日本バスケの中心にいて首都にもいる。
いつもありがとう大貴、来月大貴しに行くな!

