38歳のはじまりを、編みながら迎える
今週、誕生日を迎えた。
誕生日が秋だからか、この季節が本当に大好きだ。
朝夕の空気がひんやりして、木々の色が少しずつ深まっていく。
部屋で静かに編み物をしていると、時間の流れがゆっくりと優しく感じられる。
38歳。40歳も目前。
自分のこれからの道を、真剣に考える毎日だ。
このまま会社員として働くのか、それとも独立して、自分の手で何かを生み出していくのか。
どちらにしても、そろそろ「自分の足で立つ準備」をしておきたい――そんな気持ちが心の中で静かに芽生えている。
夫からのプレゼントは、ROWANのかぎ針セットだった。


無垢のバーチ材が手に馴染み、すっと針が糸をすくっていく感触が心地いい。
落ち着いた色味で、手にしているだけでうれしくなる。

妹からはEUCALANのエコ洗剤をもらった。ウールやニット素材に使える洗剤で、ふわりとやさしい香り。
編み上げた作品をこの洗剤で洗う日を思うと、少し背筋が伸びる。

棒針編みも、少しずつ進めている。
フェリシモの「はじめてさんのきほんのき 棒針編みてとりあしとりレッスンの会」で、メリヤス編みをマスター。
針を動かすたびに、目がそろっていく感覚が気持ちいい。
次はゴム編みに挑戦する予定で、編み地に少し立体感が出るのが楽しみだ。

今は、かぎ針で模様編みのハンカチを編んでいる。
1段、1目と重ねるごとに、模様が少しずつ浮かび上がっていく。
単純な作業に見えて、その中に心の動きが映るようで、糸を動かす時間がとても愛おしい。
思い通りにいかない日も、編み目を整えているうちに、気持ちも少しずつ整っていく。
38歳のスタートは、静かで穏やかで、でも確かに未来へつながる音がしている気がする。
針を動かすように、焦らず、自分のリズムで進んでいきたい。
