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日本人のほぼ100%が勘違いした、「全力の休み方」の意味

おかげさまで私は2026年7月21日 フォレスト出版から「フランス人の気楽な働き方、全力の休み方」を出版した。

皆さんにこの本のタイトルをお伝えすると、頂いた言葉はこうだった。

「いいねー。全力の休み方! フランス人、どんだけ寝るの?!笑」

どうやら皆さん、全力の休み方とは、思いっきり寝る!休み方だと思ってらっしゃる。
だけど、今回は違うのだ。

本書のタイトルにある「全力の休み方」の「全力」とは、動きまくるという意味。
つまり、いっぱい寝るのではなく、いっぱい動く休み方なのである。

どうして休みの日にたっぷり寝ずに、動くのか?


皆さんは、こんな経験はないだろうか。
せっかくの休みだ。また月曜からの仕事を頑張るための体力を回復できるように、とにかく動かないようにしよう。

疲れてはいけないからと、あれもこれもやらない。
朝もゆっくり寝て、料理もなるべくしないで、おしゃれもしないで、動かない。
仕事で疲れているから、休みくらいは動かないようにする。
そうして日曜の夕方になったころに、ふと思う。

「あぁ、もう週末も終わりか。明日からまた仕事かぁ」

どうしてこんな現象が起きるのだろう?
しっかり休んだはずなのに、疲れが回復しないまま週末は終わってしまうのは、なぜなのか。

フランス人は、身体でなく、頭を休める


この理由は、2つある。
1つは、頭が休んでいないからである。

フランス人たちは、こう言う。
「じっとしていると、頭の中でいろいろ考えてしまう。だから、身体を動かして、頭の中を空っぽにするんだ」

確かに、私も経験がある。
横になったり、ぼーっとしたり。
そうすると、頭の中が活発に動き出し、あれこれ考えだす。
これがまた、嫌なことがあった週の週末なんかだと、最悪だ。
今週あった嫌なことが、頭の中で繰り返されて膨らみ、頭の中を支配する。

特に嫌なことがあったわけではなくても、なんだか仕事モードは抜けない。
頭の中が仕事モードのまま、ついつい仕事のことを考えてしまうまま時間は過ぎていく。

ではフランス人は、どのようにして、頭を空っぽにしているのだろうか。

フランス人は、週末もアラームをつけて、しっかり起きる。
過ごし方は人それぞれだが、人気な過ごし方のひとつに、スポーツがある。
そういえばよく、ジョギングをしている人を見かけるな。
その他にも、サイクリンググループも毎週末走っているし、サッカーやテニスなど、汗を流している。

まずは、とにかく動いて何かをする!
身体を動かして、頭を空っぽにすることを意識する。

本当に必要な休み方は、心を満たすこと


週末が、なんとなく疲れが取れないまま終わってしまうもう一つの理由は、心が満たされていないから。
日曜の夜に、
「もう週末も終わりか。明日からまた仕事だなぁ」
なんて思うのは、心の充電不足。
身体は疲れていなくても、心がまだ疲れている状態である。

フランス人は、週末に心を満たすことをたっぷりする。
そんなことをしたら、疲れるのでは?と思われるかもしれないが、大丈夫。
楽しいことをして心が満たされる、身体は疲れる、その先に待つものは、深くしっかり眠れる、良質な睡眠である。

どんなことをして、心を満たすのか。
自然の中を散歩したり、パーティーで踊ったりと、みんなそれぞれ好きなことをするが、一番多いのは、「どうでもいい話をすること」だ。

フランス人は、お喋りが大好き。
日本人にも、お喋り好きな方はいる。だけどここで少し、あなたはどんなお喋りをしているのか、思い出してみてほしい。

カフェで友人とお喋り。
目の前に座った友人のことを想いながら、彼女にとってどんな役に立つことを言えるかな、喜ばせられるかな、笑ってもらえるかな
そんなことを考えながら、話題を、言葉を選ぶ。
カフェを出る時には、互いに有益な情報を渡し合い、
「今日は、話せてよかった。おかげでうまくいきそうだよ、ありがとう!」
そんな、意味のある時間を過ごして、感謝。
もちろん、これも良い。

だが、この話し方をフランス人に見せると、彼らはこう言った。
「それじゃまるで、仕事のようじゃないか」
そう、彼らにとってこれは、仕事中の話し方。
中身のある、有益な情報を渡す、楽しい会話。
彼らが楽しく働く時の、話し方だ。

では、フランス人の休みの時のお喋りとは、どんなものだろう。
私は、フランス在住14年。
今では毎週末、このお喋りの中に入っている。

彼らが週末にするお喋りは、なんとも意味のないものばかり。
話し終わった後に、話した内容すら覚えていない。
なぜなら、何を話したかと説明できないほどに、意味がないのだ。

それでも私は、この意味のなさを日本の皆さんにお伝えしようと、なんとか覚えてみた。
前回の会話の一部は、こうだった。

夜、虫の鳴き声が増えてきた、涼しい時間。
「虫たち、元気だなぁ」
と誰かが言った時。私は、
「日本では、虫の音を聴く会が開催されたりと、虫の鳴き声を楽しむ習慣があるよ」
と言った。
そこから次に出てきた話題は、
「そういえば、世界では面白い鳴き声の蛙がいるんだってね」
と流れていき、そこからは、珍しい鳴き声コレクションを披露しあう。。。
そう、その時に盛り上がった話題は、世界の蛙たちの鳴き声だ。

ダラダラと、話題はあちこちへいく。
もうさすがに他の話題まで、覚えられない。
何の話題と言えないほど、中身もなかったのか、話題がころころ変わり過ぎたのか。
そうして5時間でも6時間でも、話せてしまう。

これのどこがいいんだ?! と思われるだろう。
私も、最初はそう思っていた。
時間の無駄だ!と。
だけど、この意味のない会話をする意味が、だんだんわかってきた。

しょうもない会話が、満たすもの

あなたには、こんな経験がないだろうか。
お盆で久々に地元に帰省して、小学校の同級生と再会。
あの頃は子どもたった私たちも、今では社会人、大人としての責任を持ちながら、日々働いている。
だけど、この地元の同級生との久々の飲み会では、いっきに時計の針が戻る。

「あの先生、しつこかったなー。どこ行っても、追いかけてくるんだよ。あの口癖でさー」
「うわーーー、あったあった!」
「あの校庭でさ、いっつも入ってくる犬!ほんと毎日入ってきて、生活指導の先生が、棒振り回してた」
「あの棒、あれ、使い方違うよな?!」
「てかあの棒さ、黄色い時と、白の時なかった?」
「え、私、黄色しか見たことないけど、白なんてあるの?まじで?」
「いや、ないでしょ!寝ぼけてたんじゃないの?」
「いや、起きてるわ!」
「ははははは!」

ふだん仕事の同僚や、大人になってから出会った友人とはしないような、なんの生産性もない、意味のない会話。
中身のない会話をして、解散した後に胸の中に残るのは、
「あぁ、いい時間だったなぁ」
という、満たされた想い。
交わした言葉は覚えていない、頭の中は空っぽで、胸はいっぱい。

意外にも人は、意味のない会話をした後に、なぜか心が満たされる。
そして、意味のない会話ができる仲間ほど、絆が深くなる。

全力の休み方で、元気になる


休みの日は、必ずしも睡眠優先というわけでもなさそうだ。
もちろん、睡眠不足が続いていたり、体調が悪ければ、寝た方がいい。
しかしそもそも、週末に動けなくなるほどの睡眠不足になる働き方をしているなら、そこも見直した方が良いかもしれない。

実際に私自身、働いて疲れたなーって時は、寝る選択をする時もあるが、それ以上によくやるのは、楽しい時間を作り出すこと。
そうして心が満たされてこそ、良質な睡眠を得て、心と体が元気になる。

皆さんも、身体だけでなく、心を休める、満たす休み方を意識してみてほしい。
そんな、私たちには考えもできないような過ごし方で、うまくやってるフランス人たちのエピソードも、本書で楽しんでいただければ幸いだ。



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