見出し画像

人々の暮らしが残る世界遺産の街ジョージタウン

お化けみたいなブーゲンビリアとの遭遇がペナン旅の始まり。赤道近くの島の日差しはやはり強くて、顔も腕もジリジリと焼けていくのを感じる。


マレーシアにはかなり昔に訪れたことがあったのだけれど、クアラルンプールに短期滞在しただけで、ここしばらくはご無沙汰で。

私の旅の関心は文化の多層性や民族共生のようなところにあるので、ペナンはそんな理由から行ってみたい場所の1つになっていた。

世界遺産の街は多くあれど、保護された後、観光のための演出感が強くなってしまっている街もある。人々の生活が色濃く残るペナンの街の風景は、生きた世界遺産という感じがして魅力的であった。


朽ち欠けた建造物の古さと色彩。イギリスの植民地を経て、自由貿易港としてさまざまな民族が集まる商業の拠点となった歴史のある街。それ故に、インド、アラブ、ヨーロッパ、中華、マレーのデザインが混ざり合っている。




代表的なランドマークになるような観光名所があるわけではないけれど、何気ない街の風景が愛らしく、そして刺激的。

街の中心部にはモスク、中華系の道教寺院、ヒンドゥー教寺院、キリスト教会がものすごく近距離にあって、シンガポールのようにゾーニングされた多民族共生ではないごちゃ混ぜ感がある。バンコクのヤワラート界隈の共生感も緩やかだけど、それをもっと上回る。


例えば道教寺院にいると、近くからボリウッドポップスが爆音で聞こえてきていて、寺院周辺にいる中華系の人もインド系の人も、ちょっとノリが入ってるみたいな、そんな光景を目にする。道教寺院にお参りするインド系の人がいたり、中華系のkopitiamにヒジャブをまとったムスリムの女性たちがいたり、、、

人種と文化が入り乱れた様子が平然と街で繰り広げられていたりする。


カピタンクリンモスクには、ボランティアのガイドの女性がいて、その人がモスクについて英語で案内してくれた。大変美しい、インド系の若い女性で、話す時息がかかりそうなくらい距離が近いのでなんだかドキドキした。

インド・ムガル様式とゴシック様式、ルネサンス様式が混ざり合う建築についてとか、礼拝前に手足を洗う洗い場のこととか。メッカの方角に祈ること、お祈りの時間が1日5回あるが、その時間は毎日少しずつ変わることとか。アラビア語は全然話せないんだけど、お祈りの言葉はアラビア語なんだそう。私の目の前で実演してくれて、それがメロディアスな歌のように美しく響いて。私は感動してその場で泣いてしまった。It was very touching…


ジョージタウンのホテルに泊まると、朝も夜もアザーンが部屋まで聞こえてきて、なんとも心地良かった。アザーンと共に目覚めて、アザーンと共に早寝した。旅情。

いいなと思ったら応援しよう!