節制を誓ったその夜に、5000円のシーフードを食べた。【世界半周 Day24 🇭🇷スプリット】
⚠️ この記事は2024年9月の旅行記録です。 記載の料金・交通情報はすべて当時の為替レートをもとにしており、現在は物価・為替レートともに変動している場合があります。渡航前に必ず最新情報をご確認ください。

旅が長くなると、節約上手になってきます。
朝食はプチトマト。昼はパン屋でホットドッグとチョコクレープを買って、昨日スーパーで仕入れた缶ビールで流し込む。それで十分だったりするんです。
ただ、それをやった日の夜に限って——なぜか財布のひもが緩むんですよね。
スプリット最終日。聖堂の鐘塔に登って、ビーチで足だけ海に入って、夜は5000円近いシーフードを食べた。「明日からドゥブロヴニクでは節制する」と自分に言い聞かせながら、アドリア海沿いの旧市街の夜を歩いた話です。
2000年前の霊廟が、聖堂になった


スプリットの旧市街の核心は、ディオクレティアヌス宮殿です。ローマ皇帝が3世紀末に建てた離宮で、今もその城壁の中に人が住んでいる——というのは Day23 で書きましたが、実はその宮殿の中心にある霊廟が、聖ドムニウス大聖堂になっています。


🏛️ 聖ドムニウス大聖堂(Cathedral of Saint Domnius)(2024年9月時点)場所:ディオクレティアヌス宮殿内、ペリスティル広場
チケット:聖堂・地下・宝物庫・洗礼堂・鐘塔セットで約15ユーロ前後
鐘塔は途中から金属製の急階段。高所が苦手な方は注意。 公式情報:https://visitsplit.com/en/527/cathedral-of-saint-domnius
皇帝の墓が、時代を経てキリスト教の聖堂になった。歴史の皮肉というか、面白さというか。
チケットを買うと聖堂・地下遺跡・宝物庫・鐘塔のセットで15ユーロ(2024年9月時点・約2,400円)。トルコで感覚が麻痺していたのか、なんか良心的に感じました。

地下には3世紀のまま残るレンガ造りの地下回廊があります。展示も最低限で、説明を読みながら歩くというよりは、ただそこに「ある」感じ。古すぎて解釈が追いつかない。

宝物庫には歴代の司教が使った聖杯や写本、金の装飾品が並んでいます。宗教的な価値は分からなくても、職人の技術の細かさに見入ってしまう。

鐘塔、登ります
鐘塔は階段が途中から金属製のはしごになって、けっこうスリルがあります。高所恐怖症の人には正直おすすめしません。
でも登り切ると——。

赤い屋根が広がる旧市街、その向こうに港とアドリア海。晴れ間が出てきた午前中の光が街を照らしていて、「ああ、来てよかった」と素直に思える景色でした。



昼食は節約で
下山後、聖堂の前のペリスティル広場では——歌が聞こえてきました。
結婚式の二次会なのか余興なのか、正装した人たちが合唱しているんです。ヨーロッパっぽいというか、なんか絵になる光景で、しばらく足を止めて聴いてしまいました。


昼食はパン屋でホットドッグとチョコクレープを買って、昨日スーパーで買っておいたKarlovačkoの缶ビールで流し込む。

これで充分すぎる昼食でした。朝がプチトマトだったことは、ここでは言わなくていいですかね。
晴れた日のアドリア海は、別の顔をしていた
観光を終えて、宿に一度戻ってから午後のビーチへ。
Day23は曇りで、ビーチも人が少なかったんです。でも今日は打って変わって快晴。同じ場所がまるで別のリゾートみたいになっていました。透明度の高い海に、泳ぐ人、日光浴する人、スノーケルしている人。

足だけ海に入ってみる。
冷たいかと思ったら、ぬるい。アドリア海って9月でもこんなに温かいんですね。底が見える浅瀬で足を動かしながら、なんとなく立っていました。

NZのおばさんと、一枚
しばらくすると、隣に立っていた白髪のおばさんに声をかけられました。
「写真撮ってあげましょうか?」
ニュージーランドから来たというそのおばさん、気さくな人でした。特に長話をしたわけじゃないけど、なんか気に入ってもらえたみたいで。

一人旅をしていると、自分が写真に映る機会がほとんどないんです。「ここにいた証拠」みたいなものが残りにくい。
だからこういうとき、声をかけてもらえると素直に嬉しいんですよね。しかもこの人、アングルがうまかった。アドリア海が広がる構図で、サムアップしている僕を上手に収めてくれました。
旅は、こういう偶然の出会いが面白い。
節制を誓ったその夜に
夕方、旧市街に戻ると——また聖堂の前に人だかりができていました。
昼間の合唱グループとは別の人たち。こちらはもっとフォーマルな感じで、礼服を着た男女が円になって声を合わせている。結婚式の余興なのか、なんかのイベントなのか。
ヨーロッパの旧市街って、こういう光景が突然現れるんですよね。観光地というより、「街として生きている」感じがする。


しばらく眺めてから、夕食へ。
スプリット最終日の夜ということで、ちゃんとしたレストランに入りました。シーフードとパスタ、ビールをつけて27ユーロ(当時レートで約4,800円)。


朝はプチトマト、昼はホットドッグと缶ビール。で、夜に5000円近くを使う。
これが旅のリズムなんですよね。節約した分がそのまま夕飯に消えていく。でも別にいいんです。その一食のために、日中は抑えているわけですから。
食後はジェラート。ヘーゼルナッツ味。
クロアチアのジェラートは毎日食べるほど美味しかったんですが、ここスプリットが最高峰だった気がします。翌日からドゥブロヴニクに移動するんですが、正直「ジェラートはここが一番だったな」という感覚が残ったまま歩いていました。
🍽️ 旧市街のレストラン(2024年9月時点)
エリア:ディオクレティアヌス宮殿周辺
予算:シーフード+パスタ+ビールで約27ユーロ(約4,800円) 旧市街を少し出ると同じクオリティで安くなります。
ドゥブロヴニクでは、節制する
財布の中で計算する。移動費、宿代、観光費——ドゥブロヴニクはクロアチアで一番物価が高い街だと聞いていました。
だから自分と約束したんです。「ドゥブロヴニクでは節制する」。
……その約束がどうなったかは、次回に。
スプリット、良い街でした。世界遺産の中で普通に生活が営まれていて、ビーチがあって、ジェラートがうまくて、知らない人に写真を撮ってもらえる。それで十分です。
次はいよいよ「城壁の街」ドゥブロヴニク。あの有名な景色を、自分の目で見てきます。
この旅の記録は、Kindleにまとめています。よければこちらもどうぞ。 → 40代ひとり、世界半周してきました(Kindle版)
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