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非効率に生きるって、こんなに気持ちよかったっけ。文学フリマ広島編

効率を理由に、動かない人が増えた

というより、日常的に
「効率的に働く」ことを
あまりにも意識し過ぎてしまい

遊びも余白も何から何まで
とにかく効率が占めるように。

読書している時でさえ、
「これ、今読む必要ある?」
ってのが頭をよぎる。

それってマジしんどくね?
メチャクチャ窮屈じゃね?

どれだけ効率を求めて時短をしても、
そこから何も得られなければ
ただ「時間を作っただけ」であり、

その新しくできた時間で
更に何をするか?が大事なのであって

死ぬ時に自分の人生を振り返った時に

「いや、俺の人生、ものすごく効率的だった」

の一体、何がオモロいんだろ…

ってこと。

これ「移動」についても
全く同じ感覚があって、

最近、「行って意味ある?」
「効率悪くない?」
「おもんなかったら?」

そんな言葉を目にする。

実際によく聞かれるし。

正直、その気持ちも分かる。

時間もお金も有限だし、
家にいれば安全だもの。

でも、それを理由に
みんな「動かない」という選択が
あまりにも当たり前になりすぎていて
ちょっと気味が悪い感じがしていた。

行くか行かないか、正直迷った広島文フリ

俺が行かなくても誰も困らない。

仕事にも何の影響もないし、
発信もいつも通りできる。

しかも北海道に住んでいるから
行かない方がどう考えてもフツー。

そうなの。

行かない理由はいくらでも作れた。

でも、 「行かずに死ねる?」
って自分に聞いたら、 答えはすぐ出たよ。

死ねないな、って。

文フリの世界は、
めちゃくちゃ非効率だった。

並ぶ。 歩く。 迷う。 人に声をかける。

どれも時間がかかるし、
いろいろ手間暇がかかる。

正直、効率はどう考えても悪い。

ネットだったら一瞬で終わることばかり。

でも、その一瞬で終わらない感じが
「文フリ」という場所には終始ずっとあった。

なのに、なぜか深く記憶に残っている。

まるで昨日のことのように。

昨日のことなんだけど。

会場の賑やかな空気。
紙の澄んだ匂い。
様々な声のトーン。

通りすがりでブースに来た方が
ZINEを手に取る時のちょっとした間。

そして、その手に取ったZINEを気に入って
買うことを決めた時の
あのなんとも言えない表情。

久しぶりに会った人の
「おお!」の一言。

全部、あとから思い出せる形で
くっきりと頭に残っている。

どれも最高。

行動は、腹で決まっていた。

これ表現がとても難しいんだけど、
頭で考えて決めたというよりは、
もう腹は決まっていた気がする。

いつも先に「行かない理由」を探していて
邪魔くさがっていただけで、
大体は、行く方に体が傾いていて、
今回はそれを無視しなかった。

飛行機を取った瞬間、
妙にスッとした。

きっと人生が動くのは、 こうして腹が決まった時

文フリで凄い想像以上の
面白いことがあったわけじゃないし、
思いがけない報酬や
収入に繋がったわけでもない。

確かにZINEは完売したし、
他にもいろいろ収穫はあった。

でも、それ以上にいろんな人に会って、
仲間たちと一緒に知恵を絞って
言葉を交わして、空気を共有した。

それだけで、本当に十分だった。

行った意味はあったし、
とても凄い価値を感じた。

効率はエグいくらい悪い。

でも、ちゃんと生きている感じがした。

今を生きるために、今日も俺は動く。

最後まで読んでくださり
ありがとうございました。

奥田 裕之

追伸

世界一非効率なライティング術


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