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No.047: 大甕神社(茨城)

平将門に続いて,まつろわぬ…?反乱した神様シリーズで大甕(おおみか)神社。

基礎情報

ご祭神:武葉槌命(たけはづちのみこと),甕星香々背男(みかぼしかがせお)
所在地:茨城県日立市大甕町
歴史と由緒:大甕神社の創建は古く,『常陸国風土記』(8世紀初頭)に記載があるほどの由緒を持ちます。記紀神話とは異なる,関東地方に伝わる土着神話が色濃く反映されています。(←生成AI調べ。)
式内社?:はい(延喜式内社,常陸国多珂郡「大甕神社」)
特記事項:境内には「宿魂石」と呼ばれる巨大な磐座があり,甕星神が封じられた場所と伝えられています。

ご本殿(境内が横に長く,ご本殿は可愛い。)

どんな神社?

ギリシャ神話をはじめ,多くの神話は「星」と密接な関係を持ちますが,神道では数が少なくメジャーなところで星に関連するのは天照大神と月読尊,妙見様(アメノミナカヌシ)くらいでしょうか。

この数少ない星の神様の一柱「ミカボシカガセオ」を祀る(封じる?)神社で,かなり特異な位置を占める神社が大甕(おおみか)神社だと思います。

御祭神の一柱 ミカボシカガセオが星なのでご神紋も星。

そもそも初見で大甕(おおみか)って読めませんよね 笑

水戸黄門が今の場所に神社を移設したそうなのですが,現行の神社は反逆の神 ミカボシカガセオを封じた宿魂石の上&横に立っており,磐座信仰的な要素も。

この裏手の山全部が宿魂石。

宿魂石はけっこう大きな岩で,ヒールのある靴では登れない感じ。鎖をつかんで登るようになってます(登山用語で言う鎖場。鎖は補助で全体重を掛けるものではないので要注意)。とはいえ距離は5m程度で,登山慣れしていれば鎖無しでローファーでもひょいひょい登れる程度です。

鎖場。そんなに距離もないし,危険度は低いけれどヒールでは無理。
鎖場を登り切ってから振り返るとこんな感じ。

この他,境内には境界石という縁切りの石もあります。安井金比羅宮の縁切り石とよく似たビジュアルでかっこいいので是非!

境界石。
悪縁を絶とう。

境界石をくぐる際には「はるべゆらゆらとはるべ」「ふるべゆらゆらとふるべ」との祝詞を唱えるようインストラクションが。後者は有名ですが,前者は他で聞くことがない特殊な祝詞ですね。

震えながら貼ろう!

他にも,豪華な鳥が放されていたり,大きなおみくじがあったり,色々楽しい素敵な神社です。

国内最大級!のおみくじ。
ゴージャスな鳥。

どんな神様?

祭神の一柱であるミカボシカガセオは,アマテラス様が荒ぶる神たちを,神問わしに問わし賜い,神掃いに掃い賜いしとき,最後の最後まで抵抗した神とされます。

ミカボシカガセオのお社。

大国主への国譲りを迫った最強の武人コンビ鹿島・香取(タケミカヅチ・フツヌシ)でも倒せず,神社では「我が国最強神」との称号もあるレベル。

我国最強神。

ミカボシなので「星」で,ご神紋も星。こんなに星マークのある神社は他には晴明神社くらいなのでは?

星マークも沢山。

アマテラス様はじめ本流の神に従わなかったからか基本的には「カミ」「ミコト」の尊称が付いてないのも面白いですね。

更に面白いのは,この「ミカボシカガセオ」を討伐した主祭神「武葉槌命」。なんと機織りのご神徳をもつ女神様です(※男性とする説も多数。ここではWikipediaを参考に女神様を採用)。「武」「刃」「槌」だと武人っぽいのですが別名の「天羽槌雄神」だと確かに「天の羽衣」的な空気が。

鎖場を抜け,宿魂石の上にあるタケハヅチ様のお社。

押してダメなら引いてみる的なことなのか,天津神最強の2人で倒せない荒ぶる神を,本業が機織りである女性の神様があっさり討ち取るなんてかっこよすぎますね。

ご眷属は龍?

そもそもアマテラス様がトップな時点でそうですが,猿田彦大神 vs. アメノウズメ といい,イザナミ様といい,女神様強い。

私のメモ。

折角なので境界石にベタベタお札を貼り付けてみました(1枚5百円。授与所が混んでて両替に時間がかかりそう&セルフ式だったので千円で2枚Getしました)。
昭和の時代には「キョンシー」っていう動けるゾンビの映画シリーズが結構あって,お札を貼るとキョンシー(ゾンビ)の動きをとめられるんですよね。お札大好き。

お札を貼ろう!

ちなみに,車を持たない東京在住の私は今回も例によって東京から高速バスで伺いました(東京〜日立行き)。高速バスのバス停(石名坂)からは徒歩10分程度で到着できます。

今後紹介する予定の「泉神社」もご近所で,大甕神社から徒歩20分くらいのため,東京からの皆さんは大甕神社と泉神社をセットで伺うのも良いかも!

早起きできて体力に自信があれば,日帰り1日で酒列磯前神社,大磯前神社にも参拝できる可能性もあります。

─おしまい。─

タケハヅチ様の別名が倭文神(しとりがみ)
しめ縄がおもしろい。