副業が止まる夜、足りないのは覚悟じゃない
どうも、33歳、3児パパ、1馬力で資産6,000万円を築き、副業で月30万円を稼いでいるトヨタ系会社員です。
「会社依存を減らし、家族を守りながら、人生の自由度を上げる」。僕はそんな考え方を、頭の中だけで持っているわけではありません。
会社を辞めるためではなく、会社しか道がない状態を少しずつ減らすために、資産形成や副業を、自分の生活の中で続けてきました。
だから今日の話も、うまくいった人の成功談ではありません。家族がいて、本業があって、時間が足りない。そういう条件の中で、僕自身が何度もつまずいてきた話です。
副業についてよく聞くのは、こんな言葉ですよね。
「まずは毎日一時間を確保しよう」 「朝の時間を使おう」 「本気なら時間はつくれる」
たしかに、間違っていません。
何かを始めるなら、時間はいります。予定を見直さなければ、仕事と家事にただ流されていく。
でも、家族を持ちながら副業をしていると、それだけでは説明できない夜があります。
時間はある。
なのに、どうしても動けない。
副業が続かないのは、空き時間が足りないからではなくて、家庭の中に残っている「在庫」が切れているからかもしれません。
一時間あっても、使える一時間とは限らない
平日の夜を思い浮かべてみます。
仕事を終えて、夕食と片づけを済ませ、子どもの明日の支度も確認した。家族との会話もひと段落して、時計を見たら、一時間ほど空いている。
予定表の上では、これは副業の時間です。
ところが、いざ始めようとすると、何から手をつければいいのか決められない。文章を読んでも、頭に入ってこない。いつもならすぐ返せる連絡にも、やたら時間がかかる。
しばらく画面を眺めて、今日はやめておこう、と閉じる。
そして、ちょっとだけ自分を責めます。
「もっと意志が強ければ」 「せっかく時間があったのに」
わかります。僕も何度も、この夜を過ごしてきました。
でも、その一時間は、本当に自由に使える一時間だったんでしょうか。
僕たちはつい、時間を時計の長さだけで数えます。けれど、副業に使える時間には、たぶん二つの顔があります。
ひとつは、予定が入っていない時間。 もうひとつは、考えて、決めて、試せる状態で残っている時間。
同じ一時間でも、中身はまるで違う。
本業で判断を重ねきった日の一時間。子どもの熱が気になる夜の一時間。家族とちょっとすれ違ったまま迎える一時間。
時計の上ではどれも同じ一時間なのに、使える力は全然そろっていないんです。
家庭には、目に見えない在庫がある
ここで僕が思い出すのは、モノをつくる現場の話です。
どれだけ立派な設備があっても、材料の在庫が切れれば、生産は止まります。
家庭も、少しだけ似ている気がしています。
もちろん、家族を工場みたいに扱いたいわけじゃありません。ただ、暮らしの中にも、使えば減っていくものがある。そう考えると、腑に落ちる場面が多いんです。
たとえば、気力。本業や家事や育児で判断を重ねた日は、夜に残っている考える力が、もう底の方まで減っています。
たとえば、家族の理解。副業の時間は自分ひとりのもののようで、実は「今日は任せて」「集中してきていいよ」と言ってもらえる関係の上に成り立っている。これも、無限に引き出せる貯金ではありません。
そして、代わりの手段。急な残業や子どもの発熱があったとき、家事を代わってもらえるか。予定を別の日にずらせるか。締め切りを少し動かせるか。
この逃げ道がないと、たった一つの予定変更で、全部が止まってしまう。
僕はこの気力、理解、代わりの手段を、まとめて「家庭内の在庫」と呼んでいます。
副業は、一人で黙々とやる作業に見えます。でも実際は、家庭の中にある目に見えない在庫を、少しずつ取り崩しながら進めているんですよね。
時間だけ確保しても、この在庫が空に近ければ、続かない。
時間をつくる工夫が、別の何かを削っていることがある
「忙しいなら早起きすればいい」 「スマホを見る時間を削ればいい」 「家事を手早く終わらせればいい」
こういう工夫で時間が生まれることは、たしかにあります。僕も予定の組み方を変えたり、やることを減らしたりしてきました。
ただ、時間術には弱点が一つあると感じています。
空白はつくれても、その空白に気力まで一緒に補充できるとは限らない、ということです。
家事を急いで三十分ひねり出しても、そのしわ寄せが家族の誰かに寄っていたら、その三十分は長くは続きません。
睡眠を削って一時間増やしても、翌日の本業や生活に響けば、結局どこかで返すことになる。
家族との会話を短くすれば作業時間は増えます。でも、それで家庭の理解がすり減っていったら、副業を支えている土台そのものが弱くなる。
つまり、家庭持ちの会社員の副業では、時間を増やす方法の中に、別の在庫を減らす方法がこっそり混ざっていることがある。
ここを見落とすと、予定表はきれいに埋まっているのに、暮らしだけがじわじわ苦しくなります。
そしていよいよ限界がきたとき、「自分には副業が向いてなかった」で片づけてしまう。
でも、向いていなかったんじゃない。在庫を補充しないまま、動かし続けていただけかもしれないんです。
進み具合より、家庭の欠品を見ておく
副業をやっていると、どうしても成果の数字を見たくなります。
今週は何時間できたか。どこまで進んだか。いくらになったか。何人に届いたか。
進み具合を確かめること自体は、悪くありません。
ただ、家庭を守りながら続けるなら、成果とは別に、時々のぞいておきたいものがあります。
最近、寝不足が続いていないか。家族の誰かに負担が偏っていないか。予定が崩れたときの逃げ道は残っているか。副業について、家族と落ち着いて話せているか。何もしない時間まで、作業に変えてしまっていないか。
これは、副業をあきらめるための点検ではありません。むしろ、途中で全部投げ出さずに済むための点検です。
家庭内の在庫は、いつも満タンである必要はないと思います。子育てと本業がある以上、常に余裕たっぷり、なんて現実的じゃない。
大事なのは、在庫が減っていることに気づかないまま走らないこと。
副業が進まない週があったら、「もっと頑張らなきゃ」と負荷を足す前に、どこかで欠品が起きていないかを見てみる。
気力が切れているなら、作業を細かく刻む。理解が薄れているなら、作業より先に会話を戻す。逃げ道がないなら、締め切りや約束の持ち方を変える。
ここで要るのは、根性ではなくて、暮らしに合わせた小さな調整なんだと思います。
続けられる人は、動かない日で生活を壊さない人
副業を続けられる人、と聞くと、どんな日でも机に向かえる人を想像するかもしれません。
でも僕は、ちょっと違うと思っています。
続く人は、毎日必ず動ける人ではなくて、動かない日を挟んでも生活を壊さない人です。
子どもの体調が悪い日は、止まる。本業が重なった週は、予定を小さくする。家に疲れがたまっていたら、まず休ませる。
これは後退じゃありません。副業を一発勝負の挑戦ではなく、暮らしの一部として長く残すための調整です。
副業の予定を「何時間つくれるか」だけで考えると、生活の空白を全部作業に変えたくなります。
でも、その空白にも役割があるんですよね。家族と話す。何も決めずに休む。予定外の出来事を受け止める。翌日の自分に、気力を少し残しておく。
余白は、副業に使えていないムダな時間ではありません。副業を続けられる生活を、保つための時間です。
だから、次にまた副業が止まった夜がきても、すぐ意志の弱さに結びつけなくていい。
かわりに、もう少し生活に近いところを見てみたいんです。いま足りないのは、本当に時間なのか。家族の誰かの負担が増えていないか。予定が崩れたとき、代わりの道は残っているか。自分は、ちゃんと考えられる状態で、その一時間を迎えられていたか。
副業は、たしかに個人の挑戦です。でも、それを続けさせてくれているのは、自分の予定表だけじゃない。
家庭に残った気力、理解、代わりの手段。この目に見えない在庫を使い切らないことが、遠回りに見えて、会社の外で動き続けるための土台になる。僕はそう感じています。
読者のみなさんへ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
今日お伝えしたかったのは、副業が止まるのは覚悟が足りないからではなく、家庭の在庫が切れているサインかもしれない、ということでした。
できなかった一日を責める前に、「今日は家庭に何が残っていただろう」と、ひと呼吸のぞいてみる。それだけでも、見え方は少し変わるはずです。
会社に残りながらでも、選択肢は増やせます。ただ、その選択肢を育てるために、いまある暮らしを使い切る必要はありません。
とはいえ、考え方が変わっても、「じゃあ自分の家では、いつ、何を、どこまで動かすのか」となると、そこは一人ひとり事情が違います。僕自身は、家庭の在庫をどう見立てて、どう回復させながら副業の予定を組むかを、別の記事でもう少し具体的に書いています。気になった方は、そちらものぞいてみてください。
急ぐ必要はありません。今の生活に必要だと感じたときに、役立ててもらえたらうれしいです。
よかったらコメントで、「時間はあったのに、動けなかった夜」の話を聞かせてください。あの日、何が足りなかったのか、一緒に考えてみたいです。スキやフォローも、続きを気長に待ってもらえる合図として、とても励みになります。
今日も、がんばりましょう。
いいなと思ったら応援しよう!
応援ありがとうございます。いただいたチップは、3人の子供たちとの時間や、さらに質の高い知見を言語化するための「投資」として大切に活用させていただきます。1馬力で戦う僕にとって、皆さんの応援は数字以上の大きな「資産」です。これからも、あなたの人生に効く本質をお届けします。