黒薙温泉 大露天風呂入浴記

2026.07.11
16年間の思いがやっと叶うときが来たって、黒薙駅に到着することでは無い。目的は、ここから歩いてしか行けない黒薙温泉へ行くことであった。

16年は長すぎだろう。2010年頃から始めた温泉巡りだったが、その年の7月にやって来たときは、豪雨後のため露天風呂が土砂で埋まり入浴は叶わず、その後阿曽原温泉へ行った際には、下山後でこれ以上歩けず断念した経緯が2度もあった。そして今回は、妙高山登山を予定している為、急遽前日に日程に組み入れていた。

黒薙駅の紹介は帰りにすることにして早速温泉へ向かおう。黒薙温泉は、富山県黒部市の黒部峡谷にある温泉で、車では行くことができず、有名な黒部峡谷鉄道トロッコ電車に揺られてしかアクセスできないという秘湯の宿であり、温泉の一番の名物は、宿から少し歩いた河原にある大露天風呂「大画河原(たいががわら)の湯」で、広さはなんと畳28畳分もあり、目の前には黒部峡谷の険しい山肌と、すぐ下を流れる黒薙川の清流が迫ります。なんと混浴の湯であった。

8:39 この階段から経路が始まります。駅から宿までは、山道を徒歩で約20分ほど歩き、途中、階段の昇り降りがあり、歩きやすいスニーカーや靴で行く必要があります。


8:50 意外と呆気なく着いてしまった。

この温泉の歴史は古く、江戸時代の1645年に発見されたとされ、当時は加賀藩の管轄で、その頃は一般人の立ち入りを禁止とされていた。広く一般に開放されたのは、大正時代に黒部川の電源開発が始まってからのことであった。

早速入浴料1100円を払い、露天風呂へ移動した。綺麗な露天湯が現れた。

まずは、露天風呂のすぐ横にあるテント張りの脱衣場で着脱する。基本は混浴の温泉ですが、水着やバスタオル、湯浴み着を着用しての入浴が可能であったが、本日の日帰り入浴客一番目であり、独楽(一人楽しむ)湯であった。

泉質は、無色透明の弱アルカリ性の単純温泉は、肌に優しく、体の芯からしっかりと温まる美肌の湯と言われるよりも日陰が全くない湯は日差しが辛くまったりと入浴できなかった。

誰もいないことで、すぐ横を流れる黒薙川のせせらぎを生まれたままの姿で見入っていたのは、この地で名物とも言われる温泉が吹き上がる光景であった。黒薙温泉周辺では、凄まじい勢いの水蒸気や温泉の噴出が見られるそうだが、全くと言って気配が感じられない。黒薙温泉の源泉温度は、90度以上の高温で、そのため、河原への立ち入りは禁止されていた。黒薙温泉は、毎分2,000リットルという圧倒的な湧出量を誇る宇奈月温泉の源泉地で、この黒薙から約7km離れた宇奈月温泉街までパイプラインでお湯を引いていますが、黒薙での源泉が約90〜98度と極めて高いため、宇奈月温泉駅前に到着しても約60度という熱さを保ち、駅前の有名な温泉噴水から豪快に湯煙を上げる原動力となっています。
湯船の温度は40度くらいと長湯できる湯温であったが、日陰が無く、吹き上がる水蒸気の気配も全くないと言うことでこの湯を後にした。宿に戻り、暫し火照りを冷まして館内の休憩所でくつろいでいた。

食材の運び込みは、黒薙駅から分岐して伸びている黒部峡谷鉄道の黒薙支線を利用して食材などを運び入れます。ここは、分岐線から続く引込線のトンネルであった。

館内を見学しよう。

黒部峡谷で最も古い温泉宿であった。

建物の主要な柱や躯体は明治時代に建てられた当時のものがそのまま使われ、館内は階段が多い昔ながらの構造になっている。それよりも驚かされたのは 雪との戦いであった。豪雪地帯にあるため、トロッコ電車が運休する冬の間は旅館も休業しますが、建物が雪の重みで潰れてしまわないよう、冬場はスタッフの方々が10日に1回ほど、雪山を片道2時間かけて徒歩で登り、命がけで屋根の雪下ろしをして建物を守り続けているそうです。

そして最後にどこで湯が吹き上がるの?今の時間は吹き上がらないよ、露天風呂脇にある黒い蓋を開けると吹き上がるんだ。そして今日はお昼頃吹き上げるよ。ゆっくりしていってください。でもまだ2時間以上もあり諦めるしか無かった。これらの行為は、温泉が出なくなってしまわないよう定期的に噴出作業を行っていた。噴出すると激しい水蒸気とともに、なんと高さ6m〜8mにまで勢いよく温泉が噴き上がり、宇奈月温泉まで送る7kmの送湯管の圧力等これらは、コンピューター管理されているそうです。

休憩所でこんな凄い方と知り合った。さあ黒薙駅に戻り、次は雨飾高原の露天湯へ行こう。
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