「ヴィーガンラーメン屋になりたかったわけではありません。」
実家は、京都の一乗寺下り松の近くにある豆乳湯豆腐屋でした。 そこで10年間料理長をしていた私が、ある日、賄いで豆乳ラーメンを作りました。
お店でオフシーズン限定メニューとして提供し始めると、ありがたいことに、TVや雑誌の取材が来て評判になりました。 でも、そのラーメンが原因で、親とぶつかりました。
「ここは湯豆腐屋だ。ラーメン屋じゃない。」
その想いも、痛いほど分かります。 老舗を継ぐということは、味だけでなく、その店の誇りも背負うということだから。 その後もぶつかり合いは止まらず、結局、私は店をクビになりました。
明日からどう生きていけばいいのか。 何も決まっていませんでした。
結婚したばかりで、子供も授かり、本当は普通の一戸建ての家を買うつもりでした。 でも、急遽、京町家風古民家で店舗付き住宅、即営業可に変更しました。 貯金のほとんどを、まだ何もない店のために使いました。
「もう、自分でやるしかない。」
それが、豆禅の始まりです。
座禅のためのラーメン
当時の私は、本気で信じていました。 座禅をする人が増えれば、世の中はもっと穏やかになるんじゃないか、と。
だから、座禅をする前に、空腹を満たす食事として、精進料理系の豆乳ラーメンを作りました。 いわば、世界で初めて豚骨、鶏ガラを一切使わないラーメンの誕生でした。
変わっていく京都、変わる私たち
ところが、時代が少しずつ変わっていきます。 京都を訪れる海外のお客様が増え、ヴィーガンの方も増えました。
「食べられるお店がありません。」
そんな言葉を、何度も聞きました。
その後も試作を、何度も何度も繰り返しました。 豆乳の配合、麺の食感、出汁の取り方。 納得できるまで、深夜まで厨房に立ち続けた日もあります。
そうして生まれたのが、今のヴィーガン豆乳ラーメンです。
流行っているから、ヴィーガンを選んだのではありません。 目の前の、たった一人のお客様を大切にした結果。 それが、今の豆乳ラーメン専門店「豆禅」の雛型になりました。
看板のない店に、なぜ人が集まったのか?
オープン当初は、看板さえありませんでした。 来てくれるのは、友人や知り合いばかり。 生活は苦しく、未来なんて見えませんでした。
それでも不思議と、「辞めよう」と思ったことは一度もありません。
なぜなら、私のところへ来るお客様は、いつも「ありがとう」と言ってくださるから。
動物性の食材が食べられない方。 グルテンを避けなければならない方。 五葷を口にできない方。
京都中を探し回って、最後にたどり着くのが豆禅だった。
「やっと、食べられました。」 「本当に、助かりました。」
その一言に、何度も支えられてきました。
私は、ラーメンを売っているつもりはありません。
「食べられる」という安心を、届けています。
23年目の、はじめてのお願い
だから、この仕事を未来へ残したい。
でも、それは私一人ではできません。
親の介護をしながら、夫婦二人で店を守る今、
初めて「誰かの力を借りたい」と思うようになりました。
もし、この物語を読んで、心が少しでも動いたなら。
私たちが探しているのは、従業員ではありません。
この想いを、受け継いでくれる仲間です。
技術は、教えられます。 レシピも、教えられます。
でも、お客様の「ありがとう」を、
自分の喜びにできる心だけは、教えられません。
豆乳ラーメン専門店「豆禅」で、一緒に働きませんか?
この物語に、少しでも心が動いた方へ。 豆禅では今、関わり方の異なる二つの入り口を用意しています。 まずは軽やかに関わりたい方も、深く想いを引き継ぎたい方も、どちらも歓迎です。
① まずは一緒に働く|接客・調理補助スタッフ(アルバイト・パート)
「Veganレストランで接客がしたい」
「国際的なお客様と関わる仕事がしたい」
そんな方を募集しています。
豆禅にご来店されるお客様は、8〜9割が世界中から来られる海外の方です。 お店の“顔”として、気持ちの良い空間を一緒につくってくれる方を歓迎します。
こんな方に向いています
国際交流が好き、または興味がある方
将来的にヴィーガンレストラン・飲食店を生業にしたい方
物事を前向きに捉えられる方
精進料理・ヴィーガン・食の背景に興味がある方
必ずしもヴィーガンである必要はありません!
※英語ができる方は歓迎(モバイルオーダー対応のため、カタコトでも問題ありません)
勤務時間・シフト 以下のいずれかに入れる方
11:00〜15:00(ランチ)/17:30〜21:00(ディナー)金・土・日のいずれか
11:00〜15:00(ランチ)月・火(火曜は隔週)のいずれか
※閑散期・繁忙期で多少前後します。2〜3名のシフト希望制です。
仕事内容 主に「オモテ(厨房の外)」をお任せします。開店前の清掃、お客様のご案内・接客、配膳・バッシング、簡単な調理補助など。最初にお客様を迎え、最後に送り出す、お店の印象を決める大切な役割です。
給与・条件
時給1,150円〜1300円
(研修期間40時間は1,130円/随時昇給あり)英語堪能・接客経験豊富な方は時給1,250円〜応相談
交通費1日500円まで支給、制服貸与
年齢18歳〜40歳、国籍不問(日本語での意思疎通ができる方)
② 想いを受け継ぐ|後継者候補募集
ラーメン作りだけでなく、「なぜこの一杯が誕生したのか」「この店をどう未来につなぐのか」まで一緒に考え、実践してくれる方を探しています。
最初の2〜3年は、清掃・接客・仕込み・調理補助・閉店作業まで、徹底して現場に入っていただきます。そこから、スープ・麺づくりを含めた豆乳ラーメン職人としての技術、新メニュー開発や販促、将来的には原価管理や数字づくりまで、段階的に関わっていただきます。
こんな方に来てほしいです
ヴィーガンや精進料理・食の在り方に関心がある
お客様との対話を大切にできる
指示待ちではなく、自ら考え行動できる
最低2年間、途中で投げ出さず継続できる覚悟がある
将来的に「自分の店を持つ」「店を任される」ことを考えている
※飲食経験は必須ではありませんが、学ぶ姿勢と継続力は必須です
短期で稼ぎたい方、ラーメンだけ作れればいい方、指示されたことだけやりたい方には、この募集は向いていません。
週4日以上・1日6時間以上の勤務を2年以上継続された方には、調理師免許取得に必要な実務経験証明書の作成も可能です。技術・経験・思想を含めて、一生使える飲食の土台をゼロから身につけていただけます。
③ 京都で暮らすように働く|住み込みアルバイト(無料)
「夏の祇園祭の時期に、ちょっと京都に行ってみたい」 「住むように働きながら暮らしてみたい」 「ただのバイトじゃなく、特別な体験をしてみたい」
そんな方へ向けた、少しおもしろい住み込みアルバイトの募集です。
勤務地は、下鴨神社の近くにある豆禅。住まいは、お店の近くにある一戸建ての4LDK+テナントスペース付きの古民家(築年数不詳)です。2階の和室4.5畳+フローリング3畳、合計7.5畳+押し入れが、あなたの部屋になります。
正直に言うと、まだ未完成です。 1階のテナントスペースは段ボールが積まれた倉庫状態で、自転車置き場も兼ねています。電気・ガス・水道・Wi-Fiは通っていて、最近1階の和室に冷房もつけました。いわゆる「元ゴミ屋敷」に近い状態ですが、その分、これから一緒に作っていく面白さがあります。
「一緒に」というのは、レイアウトを変えたり、掃除やDIYをしたり、ここを使うみんなで「こうしたい」を出し合いながら、少しずつ居心地よくしていくことです。将来的には、シェアハウスや、テナントスペースを使った簡易的な短期宿泊、和室と庭を使った座禅体験施設なども構想中です。
仕事内容 店舗の掃除・窓拭き、庭掃除、簡単な仕込みや調理補助、バッシング・食器洗い、仕入れや買い物など。
勤務時間
月・火(火曜隔週休み)10:00〜15:00(ランチのみ)
水・木は基本お休み
金・土・日 10:00〜15:00(ランチ)/15:00〜18:00(休憩)/18:00〜21:00(ディナー)
※忙しさにより前後あり。全シフトに必ず入れるわけではなく、他のスタッフや弟子が優先されることもあります。
給与 時給1,150円(研修期間40時間は1,130円)
募集期間
即日〜2週間の超短期(お試しコース)
1ヶ月〜3ヶ月の中期
3ヶ月以上の長期(メインで募集中)
1年以上(ゆくゆくは幹部クラス) ※中長期・長期希望の方が優先されます。
休日の過ごし方 水・木と隔週火曜は完全オフ。京都観光、カフェ巡り、習い事など基本自由です。時には、オーナー夫妻と一緒に出かけたり、古民家のDIYやキャンプ、フェス出店のお手伝い(有給)に加わってもらうこともあります。
こんな人に向いています
京都に一度は住んでみたい、滞在したい人
海外の方と交流できる、したい人
ヴィーガン食に理解・興味がある人
古民家のDIYにワクワクする人
多少の不便も「面白い」と思える人
これからの予定が未定の人
完成された環境で働きたい方には、正直向いていないかもしれません。 でも「ちょっと変わった体験がしたい」「何かに関わりながら暮らしたい」という方には、きっとハマります。
興味のある方は、こちらからお気軽にご連絡ください。 京都で暮らすように働く体験、一緒に作りましょう。
①②へのご応募について
ご興味のある方は、HPのゲストブックへのご記入の上、LINE公式アカウントより、お友達登録をしてから、ご連絡ください。折り返し、担当者よりご連絡いたします。
(※日本滞在のみが目的の文化体験ビザ等の方、日本語での基本的な会話ができない方、責任を持って働く姿勢のない方は、恐れ入りますがご遠慮ください。)
まずはお店に食べに来ていただくところから始めていただいても構いません。 一杯のラーメンを挟んで、お話しできたら嬉しいです。
この物語のこれからを、一緒に見てくれませんか
豆禅がここまで歩んできた22年間には、ここに書ききれなかった失敗も、小さな奇跡もたくさんあります。
これから先、住み込みスタッフとの日々や、店の変化、京都という街とヴィーガン文化のこれからについて、もう少し内側から、継続的にお伝えしていきたいと思っています。
そうした「これからの豆禅」を、もう少し近くで見守っていただけるオンラインサロンに興味を持ってくださった方は、ぜひnoteのフォローと、SNSのチェックをよろしくお願いします。
豆禅の23年目は、きっと新しい未来へ進めると信じています。
