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彼が一人で焼けると思う?

🆕架空のメンバーシップを作りました。

日曜日の夜は、makuroのほんのりブラックな“かぼすが転げたくらいで笑うな”へようこそ。かぼすを投げつけられても🆗な方は、どうぞお入りください🍊🦍



※ここからは、架空メンシプ限定かぼす風味です。
有益な情報は一切ありません。ただのひとり言です。


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愛と勇気だけがともだちの、あの丸い顔の彼の話がしたい。


先日、彼のことを別の記事で書いていて、ふと思った。彼はヒーローでありながら、案外、弱い。水に濡れれば力を失い、誰かにかじられれば、あからさまに元気がなくなる。ふらふらと蚊取り線香をくらった蚊のように飛んでいく彼の姿。あの力みなぎる軽快なマーチは全く聞こえてこない。

毎回、そんな調子の彼には替えの顔がいる。

その顔を、ジャムおじさんがせっせと焼いている。あたたかい工房で、小麦の匂いに包まれながら、何度でも、同じ丸をつくる。どうやら彼は妖精らしい。そして、「みんなを助けたい」という強い想いから、あのヒーローは生まれたのだという。

丸い彼は、思想のかたまりのような存在なのかもしれない。けれど、顔が濡れれば取り替えなければならないし、焼き上がるまでの時間や手間がかかる。そのあたりは、やけに現実的だ。

理想だけでは、誰かを助けることはできない。地に足のついたものが、そこには必要になる。彼は、ジャムおじさんがいなくなったら、やっていけるのだろうか。濡れて、かじられて、力を失ったまま、自分で自分の顔を焼く。ぐったりとした身体で、火を起こして、生地をこねて、焼き上がるのを待つ。タイミングが悪ければ生焼けの生アンパンか、こげパンだ。

自給自足スタイルは格好良いが、10話目あたりで、彼が行き詰まる気しかしない。

そんな彼が新しい顔を差し出されるとき、それを当たり前のように受け取る姿が好きだ。多分、感謝はしている。でも、ジャムおじさんやバタコさんに対して、申し訳なさそうでも、気を遣っているわけでもない。顔に関して、100%他者に依存しても、ハツラツとして潔い。

一人では生きていけないヒーローが、誰かを助けるために、堂々と助けられている。

仕事や育児に疲れたり、傷ついたりしたとき、私たちは「大人だから」「自分でどうにかしなきゃ」と思いがちだ。そうやって、1人、静かに抱え込んでしまう。

でも、蚊取り線香をくらった蚊のようにふらふらと飛んでいくより、堂々と新しい顔を受け取るほうがいいときもある。弱さをそのままに、誰かの優しさをまっすぐに受け取る。それを、もっと自分に許してもいいのかもしれない。だって、この国で一番有名なヒーローがそうしてるのだから。


                         makuro

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あなたは差し出されたカボスを受け取れますか?

          🍊

  あなたにギュッとひとしぼりの優しさを。

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今回の記事は、きのころさんの架空のメンバーシップにインスパイアされ、私もチャレンジいたしました🍄 
きのころさんもメンバーシップに入っていただきありがとうございます。御礼にかぼすを一つプレゼントさせていただきます🍊🍄


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