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【職人の裏技】襖の張り替えで「角」が破れる・決まらない?失敗を防ぐツノベラの極意を徹底解説

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襖(ふすま)の張り替えにおいて、地ベラと並んで欠かせない道具が「角ベラ」ですが、実は初心者が最も失敗しやすいのがこの工程でもあります 。


「角がビシッと決まらない」「仕上げの途中で紙が破れてしまった」「せっかく貼ったのにシワが出た」といったトラブルの多くは、角ベラの正しい使い方とコツを知るだけで劇的に解消されます 。


本記事では、30年の経験を持つ職人の視点から、角ベラが果たすべき本当の役割や、失敗を防ぐための「力の抜き方」、そして使いやすい道具の選び方までを詳しく解説します 。

この記事を読めば、どこに注意してベラを動かせばよいかが分かり、もう角の処理で迷うことはなくなります 。

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■角ベラとは?なぜ襖の張り替えに欠かせないのか


・指だけでは「角」が決まらない理由


襖(ふすま)を張り替える際、糊をつけた紙を指だけで押さえて角を出そうとする方が多いですが、これでは不十分です 。

指で押さえただけでカットしてしまうと、どうしても角に隙間が開いてしまいます 。襖紙でも壁紙でも、カットする前に角ベラを使ってしっかりと「型」を決めておくことが、美しい仕上がりのための絶対条件となります 。



・初心者が陥りやすい3つの失敗パターン


角ベラの工程で特に多く聞かれるのが、「紙を破いてしまった」「角がビシッと決まらない」「作業中にシワが出た」という悩みです 。

これらは技術の差というよりも、道具の使い方や力の入れ方のコツを知っているかどうかの違いが大きいです 。


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■プロが教える道具選びと使いやすくする加工のコツ

・おすすめは「ステンレス製」



壁紙と襖紙の張り替えを検討していて、これから道具を揃えるのであれば、ステンレス製の角ベラがおすすめです 。

壁紙と襖紙の両方に併用でき、1本1,500円程度で購入できるため、最初の一本として非常に優秀です 。

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・取り回しを劇的に変える「長さ」の調整


市販の角ベラは30cmほどあるものが多いですが、実は襖の張り替えには少し長すぎて扱いにくいのが本音です 。

私は18cm〜20cmくらいにカットして使用しています 。短くすることで腰袋への収まりが良くなり、作業中の取り回しが格段にスムーズになります 。

また、先端が丸い場合は少し削って尖らせることで、角の奥までしっかり入り、型が決まりやすくなります 。

下記のものは少しだけ長めですが削る必要はないので初心者にも安心して使えます。


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■失敗しないための実践テクニック

・「2〜3回に分ける」のが破かない極意


一発で型を決めようとして強く押し込むと、紙は簡単に破れてしまいます 。

まずは優しく1回、次に2回、3回と、段階を分けて少しずつ型を「育てていく」感覚で動かすのが、紙を傷めないコツです 。


・角をビシッと決める「寄せ」の技術


角の部分は、ベラを横からキュッと寄せるように動かして紙を重ねることで、隙間のない綺麗な仕上がりになります 。

無理に力を入れるのではなく、紙の状態を見ながら必要な分だけ手を入れていくことが、最終的な安定した仕上がりにつながります 。


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■私が現場で経験した「ツノベラの落とし穴」と苦い失敗談

・道具が長すぎて起きた「もらい事故」


私がこの仕事を始めたばかりの頃、市販の30cmほどある長い角ベラをそのまま使っていました。

しかし、腰袋に挿して動くたびに、方向転換した拍子に周囲にガチッと引っ掛けてしまい、せっかく貼ったばかりの襖や壁紙に傷をつけてしまう「もらい事故」を何度も経験しました 。

この苦い経験から、今では取り回しの良い20cm弱の長さに加工して使うようになりました 。


・新人の頃にやってしまった「力任せ」の代償


「しっかり角を出そう」と意気込むあまり、力を込めて一気にベラを走らせて、襖紙を無惨に裂いてしまったことも一度や二度ではありません 。


特に新鳥の子紙のような繊細な紙は、力任せに扱うと一瞬でダメになります 。

指先に力を入れすぎず、万が一引っかかったらベラが手からポロッと落ちるくらいの軽さで持つことが、実は一番の近道だと気づくまでに時間がかかりました 。



■「道具がない!」をどう乗り切ったか?代用品での試行錯誤

・身近なキッチン用品での代用実験


「どうしても今すぐ張り替えたいけれど、角ベラが手元にない」というお客様から相談を受けた際、家にあるもので何とかできないかと試行錯誤したことがあります。

そこで辿り着いたのが、バターナイフやフォークの「背(丸い部分)」を使う方法です 。これなら紙を傷つけにくく、大まかな型をつけることは可能です 。


・代用して分かった「専用道具」の本当の価値


キッチン用品や定規で代用してみると、確かに形にはなりますが、やはり「角のビシッとした決まり具合」には限界がありました 。

専用の角ベラであれば、先端を自分好みに研いで尖らせることで、ミリ単位の隙間もなく仕上げることができます 。代用品で苦労した経験があるからこそ、専用道具の効率の良さと仕上がりの美しさを再認識することができました 。




■ 丁寧さの本質は「時間」ではなく「無理のない手際」にある

・時間をかければ良いわけではない


襖の張り替えにおいて、「丁寧」という言葉を「時間をかけてじっくりやる」ことだと勘違いしてしまいがちですが、実はそうではありません 。

糊(のり)は塗った瞬間から乾燥が始まります。時間をかけすぎると紙が乾いて調整が効かなくなり、かえって失敗のリスクが高まってしまいます 。


・「急ぐ」のではなく「流れを止めない」こと


手際よく進めるということは、単にスピードを上げるという意味ではありません 。

余計な動きを削ぎ落とし、作業の流れを止めないということです 。角を出す、カットする、といった一連の動作に無理な力を加えず、紙の状態を見ながら必要な分だけ手を入れていく。

この「静かに仕上げる」感覚が、結果として作業を早くし、仕上がりを安定させます 。


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・仕上がりを安定させる究極のコツ


派手な技術よりも、「無理な力を加えない」「手際は良く」という2つの基本を積み重ねることこそが、最終的に美しい襖を生み出します 。

ご自宅で張り替えをされる際も、この基本を意識するだけで、プロに近い仕上がりに一歩近づくことができるでしょう 。




無料パートはここまでです。

ここから先の有料パートでは、動画ではどうしてもお伝えしきれなかった**「感覚の言語化」**に挑みます。

紙を裂いてしまった時のプロのリカバリー術や、破れやすい紙を扱う際の指先の繊細なコントロールなど、30年の現場経験で得た「生きた知恵」を余すことなくお届けします。


【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊 ・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主 ・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表 ・現在登録者10000人の襖系Youtuber ・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有 ・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く52歳


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