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プロが断言!真夏の障子張りは9割が失敗する?絶対にやってはいけない3つのこと

真夏の強い日差しを受けて、白く輝く新しい障子は清々しいものですね。しかし、いざ自分で夏の障子張りに挑戦したものの、「すぐに剥がれた」「シワだらけになった」という失敗経験を持つ方は少なくありません。

実は、夏の作業には特有の難しさがあり、それを知らずに行うと9割が失敗すると言っても過言ではないのです。

この記事では、長年障子と向き合ってきたプロとして、夏の障子張りを成功に導くための「絶対にやってはいけないこと」と、その具体的な解決策を余すところなくお伝えします。

この記事のポイント
✅ 夏の障子張りで絶対にやってはいけないNG行動がわかる
✅ なぜ夏は失敗しやすいのか、その科学的な理由がわかる
✅ 失敗を防ぐ「乾かし方」と「霧吹き」の正しい手順がわかる
✅ さらに美しく仕上げるためのプロの裏ワザがわかる


【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊 ・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主 ・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表 ・現在登録者9000人の襖系Youtuber ・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有 ・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く52歳



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■ プロが断言!夏の障子張りを失敗させる「絶対にやってはいけない」3つのこと

夏の障子張り、せっかく張り替えるならピシッと美しく仕上げたいですよね。 でも、良かれと思ってやったその一手間が、実は失敗への直行便だとしたら…?

驚くことに、多くの人が無意識にやってしまい、9割以上の確率で失敗につながる行動が、主に3つ存在します。 最初に、その核心からお伝えいたしましょう。


・やってはいけないこと①:早く乾かそうと直射日光に当てる

まず一つ目が、早く作業を終わらせたい一心で、お日様がサンサンと当たる場所に置いてしまうことです。 これはもう、絶対にやってはいけない代表例で、プロの感覚からすると、ほぼ100%失敗すると言っても過言ではありません。

人間の心理として、どうしても早く楽になりたいと思ってしまいますよね? しかし、障子紙と糊は、急激な温度変化が大の苦手。日光やストーブの熱で一気に乾かすと、紙だけが強く縮んでしまい、糊が木枠としっかり接着する前にペロンと剥がれてしまうのです。

作業直後は綺麗に見えても、後から必ず縁(ふち)の部分が浮いてくる結果になるでしょう。 障子を乾かす基本は「日陰で、ゆっくり、じわじわ」。この鉄則をぜひ覚えておいてくださいませ。



・やってはいけないこと②:糊が乾ききる前に霧吹きをする

二つ目は、シワを伸ばしてピンとさせるための「霧吹き」を、糊が乾く前に使ってしまうケース。 これも本当に多い失敗例にあたります。

せっかく綺麗に貼れたのに、焦って霧吹きをしてしまうと、それまでの苦労がすべて水の泡になってしまうかもしれません…。 具体的には、まだ半乾きの糊が水分で再び緩んでしまい、本来の接着力を失ってしまいます。

さらに、紙自体も水分で不均一に伸びてしまい、結果的に大きなシワやたるみを引き起こす原因になるのです。 霧吹きは、必ず糊が完全に乾ききってから!この順番を間違えないようにいたしましょう。



・やってはいけないこと③:湿度を無視して作業する

そして三つ目が見落としがちな「湿度」の問題です。 「夏だから湿度は高いだろう」と思いがちですが、実はクーラーが効いた部屋は驚くほど乾燥している場合があるのですね。

例えば、外の気温が32度もあるような猛暑日でも、冷房が効いた室内はカラカラ…なんてことも珍しくありません。 この乾燥した空気が、障子の糊の水分をあっという間に奪い去り、ちゃんと接着する前に乾ききってしまう、というわけです。

これでは、いくら丁寧に糊を塗っても接着不良を起こしてしまいます。 プロの現場では、部屋の湿度もチェックし、場合によっては加湿器を使って急激な乾燥を防ぐこともあるのです。ただ涼しいだけでなく、適度な湿度を保つことも、夏の障子張りを成功させる重要なポイントだと考えております。

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■ 障子張りが夏に失敗する根本原因。鍵は「糊の乾燥速度」と「湿度」にあり

前の章では、夏にやってはいけない3つのことをお伝えしました。 ここでは、もう少し踏み込んで「なぜ夏はそんなに失敗しやすいのか?」という根本的な原因を探っていきましょう。

その答えは、実は目には見えない「空気の状態」に隠されています。



・なぜ夏は糊がすぐに乾いてしまうのか

夏の障子張りを難しくしている最大の要因は、やはり「気温の高さ」に他なりません。 実際に、この記事の元になった動画を撮影した日も、外の温度計は32度を指しておりました。かなりの暑さですよね。

気温が高いと、単純に水分の蒸発スピードが格段に上がります。 障子に使う糊は、主成分がでんぷんと水。水がゆっくり蒸発しながら、でんぷんが木枠と紙をじっくりつなぎとめてくれるのが理想です。

しかし、夏場の高温環境では、その大事な水分があっという間に空気中に逃げてしまう…。 結果として、糊が本来の接着力を発揮する前に乾いてしまい、ただの「乾いたでんぷんの粉」のようになってしまう、というわけなのです。



・クーラーの効いた涼しい部屋でも潜む失敗の罠

「それなら、クーラーをガンガンに効かせた涼しい部屋でやればいいのでは?」 そう考える方も多いかもしれません。ですが、実はここに大きな落とし穴が潜んでいるのですね!

クーラーは部屋の温度を下げると同時に、空気中の水分も強力に吸収して外に排出しています。 つまり、涼しくて快適な部屋ほど、空気は砂漠のようにカラカラに乾燥している可能性があるのです。

温度は低くても、極端に乾燥した空気は糊の水分を容赦なく奪っていきます。 これこそが、涼しい部屋で作業しているのに、なぜか接着がうまくいかない…という失敗の正体。温度だけでなく、湿度にも目を向ける必要があることがお分かりいただけるかと思います。



・プロが実践する「加湿器」を使った湿度コントロール術

そこでプロが奥の手として使うことがあるのが、なんと「加湿器」なんです。 意外に思われるでしょうか?

これは、クーラーで乾燥しすぎた室内の湿度を、あえて少しだけ上げてあげることで、糊の乾燥スピードをコントロールするための技にあたります。 糊が急激に乾きすぎるのを防ぎ、じっくりと接着力を高めるための最適な環境を、人工的に作り出しているというわけですね。

もちろん、やりすぎは禁物で、絶妙なバランス感覚が求められます。 ちなみに、空気が乾燥する冬場はその考え方がまた逆になったりもするのですが…それはまた別の機会にお話しいたしましょう。 このように、目には見えない空気の状態を味方につけることが、夏の障子張りを成功させる秘訣なのかもしれません。

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■ その乾かし方、夏の失敗を招きます!障子張りを成功させる乾燥の鉄則

原因がわかったところで、いよいよ具体的な成功の秘訣に入っていきましょう。 障子張りの仕上がりを左右すると言っても過言ではない、最も重要な工程が「乾燥」です。

前の章で触れた「直射日光はNG」という鉄則を、さらに詳しく掘り下げてまいります。


・理想的な乾燥場所は「日陰で風通しの良いところ」


障子を乾かすのに最適な場所、それはズバリ「直射日光が当たらず、風がやさしく通り抜ける場所」になります。

日向がダメなのは、紙と糊が急激に縮んで剥がれてしまうからでしたね。 日陰でゆっくり乾かすことで、紙と糊、そして木枠が一体となりながら、じっくりと接着力を高めていく時間が生まれるのです。

さらに、心地よい風通しがあれば、湿気が一箇所に留まるのを防ぎ、均一で美しい仕上がりをサポートしてくれるでしょう。 急激な変化を避け、自然の力で穏やかに乾かす。これが基本だとお考えください。



・急がば回れ。朝方や雨の日が作業に向いている理由

「天気の良いカラッとした日にやろう!」と考えるのが普通かもしれません。 しかし、プロはあえて「朝方の涼しい時間帯」や、時には「雨の日」を選んで作業することがあります。

意外に感じますでしょうか? これは、気温が比較的低く、空気中に適度な水分が含まれている時間帯を狙うことで、糊の急激な乾燥を自然に防ぐための知恵にあたります。

まさに「急がば回れ」の精神ですね。 天候を味方につけるのも、夏の障子張りを成功させるテクニックの一つ。もし作業日程に余裕があれば、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。



・これは襖(ふすま)にも共通する、美しい仕上がりのための乾燥の基本

ここまでお話ししてきた「じっくり乾かす」という考え方は、実は障子に限った話ではありません。 襖(ふすま)や、もっと言えば紙を木枠に貼る作業全般に共通する、とても大切な基本なのです。

木でできた骨組みと、デリケートな和紙。 材質の違うもの同士を糊で一体化させるわけですから、それぞれの収縮率の違いを吸収させながら、ゆっくりと馴染ませる時間が必要といえるでしょう。

この原理を理解しておくと、他のDIYにもきっと役立つかと存じます。 ぜひ、この機会に覚えていただければ幸いです。

私の動画で100円ショップのものですべて障子張り替えが成立する内容を公開しておりますので、ぜひご参考ください。



■ 霧吹きで夏の障子張りが台無しに…失敗しない為の「絶対的なタイミング」

じっくり乾燥させ、いよいよ仕上げの工程です。 ここで行う「霧吹き」は、障子を美しく、そしてシャキッとさせるための魔法のような一手間。

しかし、この魔法はかけるタイミングを1ミリでも間違えると、全てを台無しにする恐ろしい呪文にもなってしまうのです! ここでは、その絶対的なタイミングについて詳しく解説いたします。



・「完全に乾いた」状態の正しい見見極め方


霧吹きの一番の鉄則、それは「糊が完全に乾いてから行う」ことです。 では、「完全に乾いた」とは、どのような状態でしょうか?

目安としては、まず障子紙全体がカサカサと乾いた音を立てるようになります。また、縁の部分を軽く触ってみて、糊の湿り気や冷たさを全く感じなければ、乾いたサインと見てよいでしょう。 季節や湿度にもよりますが、貼り付けから最低でも半日~1日は時間を確保することをおすすめします。

もし、この段階で少しでも湿り気が残っていると、霧吹きの水分で糊が溶け出し、接着力が失われてしまいます。 「もう大丈夫かな?」ではなく、「もう絶対に大丈夫!」と確信できるまで、じっと我慢するのが成功の秘訣です。



・シワが寄った場合の対処法とスプレーの限度回数


さて、いよいよ霧吹きです。 障子全体に、霧がふんわりとかかるように、20~30cmほど離れた場所から均一にスプレーしてください。 びしょ濡れにする必要は全くなく、「全体がほんのり湿ったかな?」という程度で十分でございます。

この時、隅にシワが残ってしまうこともあるかもしれません。 その場合は、シワが気になる部分へ追加で霧吹きをします。乾いてはまたスプレーし、という作業を繰り返すことで、シワはだんだんと目立たなくなっていくでしょう。

ただし、この修正作業には限度があります。 私の経験上、同じ箇所への霧吹きは3回までにしてください。それ以上繰り返すと、紙が伸びすぎてしまったり、逆に突っ張りすぎて破れてしまう可能性があります。

あくまで微調整と捉え、完璧を求めすぎないことも大切なのかもしれませんね。下記は有料版となります。ぜひご参考ください。


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