”過去を引きずる人、未来を切り開く人” 序章ー3 人生の意味は、自分自身が与えている
”過去を引きずる人、未来を切り開く人” 序章ー3
序章−3 過去に意味を与えているのは自分自身
私たちは、過去の出来事によって
人生が決まると思いがちである。
「あの失敗さえなければ。」
「あの人と出会わなければ。」
「あの時、別の道を選んでいたら。」
そんな思いが心をよぎることは、
誰にでもあるだろう。
しかし、本当に私たちを苦しめたり、
励ましたりしているのは、
出来事そのものなのだろうか。
私はそうは思わない。
私たちが心を動かされるのは、
その出来事に自分自身が意味を
与えているからである。
同じ出来事を経験しても、
その後の人生が大きく違ってくる人がいる。
ある人は失敗を「人生最大の挫折」と考え、
自信を失ってしまう。
一方で、別の人は同じような失敗を
「人生での大きな学びだった」と振り返る。
出来事は似ていても、
その後の人生は大きく異なる。
その違いを生み出しているのは、
出来事ではなく、
自分自身の意味づけなのである。
人生には、思いどおりにならないことが
数え切れないほどある。
病気になることもある・・・
大切な人との別れもある・・・
仕事で失敗することもある・・・
それらを避けて生きることはできない。
しかし、その経験を「人生は終わった」と
考えるのか、
「ここから新しい人生が始まる」と
考えるのかは、自分自身が選ぶ事ができる。
もちろん、その時にはそんな余裕は
ないかもしれない。
苦しみの渦中では、前向きな意味など
見つけられないこともある。
それでいい。
無理に意味を見つけようとする必要はない。
時間が流れ、心が少し落ち着いたときに、
その出来事をもう一度見つめ直してみる。
「あの経験があったから今の自分がある。」
そう思える日が来ることもある。
人生の意味は、出来事の中に
最初から存在しているのではない。
私たちが後から与えていくものなのである。
だからこそ、
過去は固定されたものではないのだ。
出来事そのものは変えられなくても、
その出来事が持つ意味は、
人生を歩むうちに少しずつ変わっていく。
昨日まで重荷だった経験が、
誰かを励ます言葉になることもある。
恥ずかしいと思っていた失敗が、
自分らしさとして受け入れられる日もある。
そうして過去は、人生を縛る鎖ではなく、
未来を支える土台へと変わっていく。
私たちは過去を選ぶことはできないし、
過去を変える事もできない。
しかし、過去にどんな意味を与えるかは、
自分自身で選ぶことができる。
その選択こそが、
未来を切り開く第一歩なのである。
