「俺たちは雰囲気で株をやっている」はもう遅い、「雰囲気を買う」時代へ── Solanaに新たに出た、Attention Marketとは?──ビットトレードマーケットレポート
「ぜんぜんわからない」「俺たちは雰囲気で株をやっている」
株や暗号資産を売買されている方であれば、この言葉は一度はどこかネット上で見たことがあるのではないでしょうか?
投資や取引の判断において、時には合理性やデータやファンダメンタルズだけでなく、なんとなくの「雰囲気」や「バイブス」が影響を与えることは少なくありません。
そんな中、Solanaブロックチェーン上で、こうした雰囲気を本格的に金融化して「雰囲気で買う」のではなく「雰囲気を買う」という仕組みが登場しました。
それが、Zoraによりローンチされた「Attention Market」です。
本記事では、このAttention Marketの概要、仕組み、可能性、類似事例との比較、他の事例、そして今後の展望について解説します。
Attention Marketとは?
Zoraは、NFTやクリエイター向けのプラットフォームとして知られていますが、EthereumやそのL2(Zora Network)から拡張し、2026年2月16日にSolanaブロックチェーン上で「Attention Market」をリリースしました。
このサービスは、インターネット上のトレンド、ミーム、話題のハッシュタグ、文化的な瞬間などをトークン化し、取引できるようになります。

Polymarketのような予測市場とは設計思想が異なり、選挙やイベントの「結果」ではなく、その言葉や文化そのものの「注目度」や「人気の波」に焦点を当てています。
つまり「雰囲気を買う」世界を実現するのがこのAttention Marketです。
具体例として:
$attentionmarkets:ローンチ直後に急上昇し、市場規模は$39.98Kに達しました。
$clavicular:24時間で$18Kの取引高
$dogsや$cats:動物ミーム関連で人気、急上昇
これらのトークンは、SNSのバズや文化の流れにより価格が変動します。トレンドの活発化でトレンドへの需要が高まり、買い需要が増加すればトークンの価値が上昇する仕組みです。
利用方法について
作成: 誰でも1 SOL(約$80-90相当※2026/2/18時点)で新しいトレンドの取引市場を作成可能です。トピックは自由で、ミーム、人物、アイデアなど何でも対応します。
取引方法: トークンを購入し、もしトレンドが人気によって上昇すれば利益を得ます。ダッシュボードでリアルタイムのPnL(利益/損失)を確認でき、いつでも売却可能です。
ペアリング機能: 基盤となるトレンドに関連するペアを誰でも新たに作成することができ、トレンド自体に様々なペアを追加して拡張することができます。
ローンチ直後の総取引量は$170K程度と小規模ですが、Polymarketなどの予測市場への注目が集まっていることも後押しし、Attention Marketにも注目が集まっています。
サービス自体は売買がメインになっていますが、売買を行わなくても「今の言葉や文化のトレンド」が一目でわかることから、調査を目的として利用するのが一番良いかもしれません。
類似事例との比較
予測市場として人気のPolymarketは「イベントの結果」に対する予測を行いますが、Attention Marketは「トレンドの予測」に特化しています。

他にもBaseで構築中のNoiseが類似事例として挙げられます。
こちらはZoraと違いKaito AIによって様々なSNSからデータを抽出し、ユーザーによる売買で注目度の価値を可視化するのではなく、実際のデータの結果を基に価値を可視化する構造となっており、思想的にアプローチが異なります。
まとめ
ZoraのAttention Marketは、インターネットの「注目度」をトークン化し、取引可能にするプラットフォームです。トレンドや雰囲気を直接買う仕組みにより、今までに無かった実験的な市場設計として注目されています。
一方で、ボラティリティの高さによるリスクもありますが、ユーザーの売買の結果のみが反映され、トレンドに関するデータの裏付けがない点には従来のトークン発行プラットフォームとどのような差分があるのかが疑問に残ります。
もし利用を検討する場合は、仕組みとリスクを十分理解した上での判断が必要です。
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