念願の生・ヴルフペック!!@フジロックが最高すぎた
多幸感…。コメディを愛するジャック・ストラットンと、何が起こるかアドリブさとサプライズの連続による、にとにかく人を楽しませるのが大好きな仲良し軍団に、きっとその場に居合わせた誰もが自然と笑顔になったはず!人生最高に楽しく温かなライブ経験
イチ!ニ!サン!ウタッテ!Live at Fuji Rockは、Live at Madison Square Gardenを超える伝説のライブになるかもしれない!!そして、その目撃者になれたこと。今年3回しかないライブの2回目にあたるフジロック。1回目はRed Rocks、3回目は前回伝説を生んだマディソン・スクエア・ガーデン単独。ただ、今回のセットリストは、直近のRed Rocksのようにライブし慣れたアメリカ・ヨーロッパでの"今"の姿だけを捉えた最新型のものでなく、昔から日本語歌詞のついたビデオを出したり、X(旧Twitter)がツイッターだった頃から日本語でツイートするなどしていた彼らにとっても念願のライブだったろうから、日本ファンが繰り返し見て予習してきたであろうマディソン・スクエア・ガーデンでのライブに近いセトリの並びで最近演奏していないTesla、Christmas in L.A.といった曲もするなど、本当に素晴らしい内容だった。次回以降来日があっても同じようにはならないかもしれない。
支えなしの自力で幾多の困難な山を乗り越えてきた"登山家たち"の更新されていく現在地を超濃密に記録した奇跡の一夜。圧倒的な多幸感と祝祭に心満たされ、その場にいた誰もがきっと知らず知らずの内に自然と笑顔になってしまっているような。温かな気持ちになってしまう、来るもの拒まず踊り笑い歌いなミュージシャンシップとショーマンシップ。非常にグルーヴな演奏から繰り出される、一聴すれば思わず口ずさんで好きになってしまうような人懐っこいメロディーに非常にポップで爽やかなサウンド。
念願の初来日・生ライブだからそりゃテンション爆発なのは間違いないのだけど、それだけでなくこの魅力に取り憑かれてライブ映像を狂ったように観て予習してきた自分のようなファンにとってもいい意味で期待を裏切る演出で「歌うの・弾くのそっちかい!」「叩かんのかい!」と新鮮な気持ちで観ていられる、どころか最大限リミッター解除で楽しめる瞬間の連続に、本当に1秒1秒どの瞬間も楽しすぎた。
友達の家で撮ったビデオと何も変わらないアットホームな空気。だからこそ生まれる一体感ケミストリー。いい意味で緊張感ゼロ?!温かな空気、友情、超絶スキルだからこそできるのかもしれないけどミスも恐れない。彼らのすべてが愛しすぎて、友だちになりたくて、本当に愛しさがあふれる。ピリピリしたところがなく和気あいあいと、友人のホームパーティーに招待されたような本当に楽しそうで仲良し、とにかく空気が温かくて心地良い!ジャック・ストラットンらしいコメディ軍団。だから愛しくて友達になりたい。
いくらでも観客を圧倒するような格好良くスリリングな方向にも持っていけそうなものを、あくまで気取らず絶対にユーモアを忘れることなく(そう、彼らにとってユーモアとは音楽と等しく大事なものなのだ)めちゃすごいことを一切肩張ることなく本当に力の抜けた感じで、風通しよくサラッとやりのけしまう。
ずっと笑顔の印象しかないジョー・ダート、コーリー・ウォン、彼がサックスを吹く度に会場大盛り上がりのジョーイ・ドーシック、そして何でも担当しすぎで他のメンバーにすぐちょっかい出したり前に出て邪魔したりとお笑い切り込み隊長(?)かと思えば温かいラブソングを得意とするセオ。演奏している本人たちが笑顔で本当に楽しそうだから、観て聴いているこっちまで問答無用でニヤニヤワクワクしてしまう。バンドメイトである以前に友達であり続けるために、最小限の拘束時間から最大限の結果を常に生み出してきた我らの大いなる羊飼い、デッドパンなジャックストラットンにVulfmon共演以来のパートナーで、新譜後半のミュージカルパートではコミカルな役柄をノリノリに演じるジェイコブ・ジェフリーズ(This Is Not A Song I Wroteのカラフル帽子)と、2人で一つみたいな笑いの存在感もいい。
こんなに一人ひとりの顔と名前が見えるバンドはいつぶりだろう、メンバーの一人ひとりが本当に好きでバンドのことが本当の本当に好きで仕方がない。笑い泣き、あらゆる悩みが吹き飛んで、「音楽(表現)に救われる」って自分にとってこのことだなとしみじみ思った。あまりに温かく幸せ過ぎて、Wait for the Momentでは大号泣。3 on E等でのお約束や、新譜からBig DipperとセットのMatter of Timeアントワウン・スタンレーの動きも見れた!セオだけでなく、ジョーイ・ドーシックもえぐい伸びで、伸ばしすぎ伸ばしすぎ!美声でとにかくふざけるセオの書く温かなラブソングと皆おふざけ。そのおかげもあって(?)ふざけないジャック・ストラットンだけどモミアゲはどんどん巨大化していってる気がする。普段あまりふざけるイメージのないあのウッディ・ゴスもNew Beastlyのカウベルで思いっきりふざけてかわいすぎる!超絶ベースのアドリブ炸裂しまくりの中でカウベルが主役を持っていき、音源では足していた声を結果音源の歓声をそれ以上の声量で再現してしみせるという最高展開。
ジャック・ストラットンが「観客の声で曲を収録するアルバムを作りたい」みたいなことを言っていたのを思い出した。特にDean Town観客大合唱のアンコールで出てきたときの、感慨深そうなメンバーの顔。感極まって自らを抱くような素振りのジョーイ・ドーシックに、コーリー・ウォンの幸せそうな笑顔。
理想の関係性で間違いなく魔法が起こっていたアットファミリーな空気できっとメンバーにとっても特別な時間になったろうし、機会は多くなくてもまた来てくれるはず!…と思えるような、この時を待ちに待っていた日本のファン達との特別なつながり・絆を感じさせてくれた。いや、そこに自分も少しは役に立てたかもしれない、そう確かに思える。ピット内(前方エリア)でみんなと歌った。4万人が歌うアンコールDean Townからの、現地に居た人しか観れなかった、リハをしない超絶テク軍団だからこそできる急遽のアンコール2回目でFunky Duck!
時間を最大限有効活用かつエッセンスを最高密度に抽出した盛りだくさんな内容。どの曲も聴きたい曲連続のベストアルバム的内容で、ライブ・アット・マディソン・スクエア・ガーデンをそコロナの時代以降も含む更新した内容にしている。
誰をも最短距離でノせてしまうミニマルファンクから誰もがノれる誰にも間口の開かれたポップミュージックの魔法へ。今までありそうでなかったような音楽の魔法で、人生の意味。バンドの始まりがミニマルファンクだったところから、新譜でありライブ収録された傑作アルバムClarity of Calの後半ではミュージカルに挑むなど、友達から(サポート)メンバーを増やしながら新たな面世界最高のポップバンドへ。当初からは遠く離れた場所へ来たかもしれないけど、それでいい。神ボーカルを4人も要し、スタープレーヤーが2人以上いて、優れたソングライターもたくさん!
好きな人のこと考えてしまうみたいに、ずっと考えてしまう。そして考える度に心満たされながら、胸締め付けられるような思いもして、…本当に好きすぎる。今日はメンバーに出会えないものかと東京の街を歩いてみたり、もう恋してる。ライブを現地で観る意味が詰まった特別感に、ファンの声や手拍子が入ることで生まれる唯一無二の一体感。歌った。ピット内でVulfpeck好きな人たちとシンガロングできた。今後もしまた来日することがあったら、その度に絶対観に行く!


P.S. X(旧Twitter)なんか見るとメンバー達も余韻に浸っているみたいで嬉しい。またすぐに日本に戻ってきてほしいな。本当の本当にずっと考えてしまうよ
