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学校を休む理由が「疲れたので」でもいい。不登校になる前に、子どもに必要な“休む力”の話

今日の新聞で、とても大切な記事を見つけました。

見出しは、

学校休み「疲れたので」でもOK

というもの。

千葉県流山市で導入されている「こどもの休暇制度」についての記事でした。

平日に学校を休んでも欠席扱いにならない制度として、親子で過ごす時間や、子ども自身が休むことを選ぶ機会をつくっている、という内容です。

私はこの記事を読んで、思わず大きくうなずきました。

なぜなら、今の子どもたちに本当に必要なのは、
「休まない力」ではなく、
自分の心と体の限界に気づき、必要なときに休む力
だと思うからです。


「疲れたので休みます」が言える子は、実は強い

学校を休む理由として、私たちはつい、

熱がある
感染症になった
ケガをした
家族の用事がある

そんな“わかりやすい理由”を求めてしまいます。

でも、子どもたちの疲れは、いつも体温計に出るわけではありません。

朝になると体が重い。
学校のことを考えるとお腹が痛くなる。
理由はうまく言えないけど、涙が出る。
人の声や教室の空気がしんどい。
何もしていないのに、心がぐったりしている。

こういう疲れは、大人から見るとわかりにくい。

だからこそ、子ども自身も言いにくいのです。

「こんなことで休んでいいのかな」
「サボりだと思われるかな」
「親に怒られるかな」
「先生に何て言えばいいんだろう」

そうやって我慢を重ねているうちに、ある日突然、学校に行けなくなる子もいます。

不登校の相談で出会う子どもたちの中には、
本当はもっと早く休ませてあげたかった、と思う子がたくさんいます。

不登校は、ある日突然始まるように見えるけれど

親御さんからよく聞く言葉があります。

「昨日まで普通だったんです」
「急に学校に行けなくなりました」
「何が原因かわかりません」

でも、子どもの内側では、ずっと前から小さなサインが出ていたことがあります。

たとえば、

朝の支度が遅くなる
忘れ物が増える
夜眠れない
日曜の夕方から不機嫌になる
学校の話を避ける
帰宅後にぐったりしている
小さなことで怒る、泣く
「疲れた」が増える

これらは、怠けではありません。

心と体が、
「少し立ち止まりたい」
「今のままだと苦しい」
と知らせてくれているサインかもしれません。

でも、学校は基本的に“毎日行く場所”として設計されています。

だから、子どもも親も、
「休むこと」にとても罪悪感を持ちやすいのです。

「休むこと」を学ぶのも、大切な教育

私は、子どもたちに必要な教育の中に、
休み方の教育
があっていいと思っています。

頑張ること。
続けること。
挑戦すること。

もちろん、それも大切です。

でも同じくらい、

疲れたときに休むこと。
無理な場所から一度離れること。
自分の限界に気づくこと。
誰かに助けを求めること。
回復してからまた考えること。

これも、生きていくためにとても大切な力です。

大人だって、心身を壊すまで働き続けることが良いわけではありません。

それなのに子どもには、
「学校は休まず行くもの」
「疲れたくらいで休まない」
と伝えてしまうことがあります。

でも、疲れたときに休む経験がないまま大人になると、
自分の限界がわからないまま、頑張りすぎてしまうことがあります。

だから私は、
「今日は疲れたから休みたい」
と言えた子に対して、まずはこう言ってあげたいのです。

「ちゃんと自分の状態に気づけたんだね。素敵だよ。」


もちろん、休ませっぱなしにするという意味ではありません

ここで誤解してほしくないのは、
「じゃあ、休みたいと言えば何日でも休ませればいい」
という話ではないということです。

大切なのは、休むことそのものよりも、
なぜ今、休みたいのかを一緒に見ていくこと
です。

疲れがたまっているのか。
学校で何かストレスがあるのか。
友人関係で無理をしているのか。
勉強についていけず苦しくなっているのか。
感覚過敏や発達特性による負荷があるのか。
家庭の中で安心できないことがあるのか。

「休みたい」の奥には、その子なりの理由があります。

だから、親ができることは、
休ませるか、行かせるかの二択で悩み続けることではありません。

まずは、
「この子に今、何が起きているのか」
を整理することです。

今日できる親子チェック

お子さんに、こんな様子はありませんか?

□ 「疲れた」が増えている
□ 朝になると体調が悪くなる
□ 学校の話をすると表情が曇る
□ 帰宅後にぐったりしている
□ 夜眠れない、朝起きられない
□ 小さなことで怒る・泣く
□ 休日も楽しめなくなっている
□ 親も対応に疲れきっている

いくつか当てはまるなら、
「気合いが足りない」ではなく、
心と体のエネルギーが少なくなっているのかも
と見てあげてください。

子どもにかけたい言葉

もしお子さんが、
「疲れたから休みたい」
と言ったら、まずは責める前に、こんなふうに言ってみてください。

「教えてくれてありがとう」
「どんな疲れか、一緒に考えてみようか」
「今日は体を休める日なのか、心を休める日なのか見てみよう」
「休んだ後に、どうしたら少し楽になるか考えよう」

この言葉は、子どもを甘やかす言葉ではありません。

子どもが自分の状態を言葉にするための、入り口になります。

「休む」が言える社会は、不登校を減らすかもしれない

私は、不登校をゼロにすることがゴールだとは思っていません。

でも、子どもが限界まで追い詰められる前に、
「今日は休みたい」
「今はしんどい」
「少し立ち止まりたい」
と言える社会になれば、救われる親子は確実に増えると思います。

学校に行くことだけが、子どもの成長ではありません。

休むこと。
感じること。
自分の状態に気づくこと。
安心できる人と一緒に考えること。

それも、子どもが自分らしく生きていくための大切な学びです。

「疲れたので休みます」

その一言を、
わがままではなく、
自己理解の始まりとして受け止められる大人が増えてほしい。

そんなことを、今日の新聞記事を読みながら強く感じました。

もし今、
「うちの子も疲れているのかもしれない」
「休ませていいのか、行かせた方がいいのかわからない」
と悩んでいる方は、ひとりで判断し続けなくて大丈夫です。

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