釣行記-105【イエロー&ブラックダイヤモンド】
どうもこんにちわ、今度の週末は天気が悪いので、アマダイでも行こうかと思っていた釣行記の105回目です。
そしたら本釣行の前日に「明日、ヒラマサとキハダ行きませんか?」と入電。アマダイの方が気楽なのですが、本来、今年の二回目の釣行予定がキハダだったし、ルアーも新しく配備したやつで試したいのがあるので、乗っかることにしました。
やんわりと必要な道具立てを聞いて急いで準備します。キャスティングはキハダ用とヒラマサ用、ジギングもあった方がいい、というので用意。
キャスティングロッドはリップルとマングローブスタジオ815pgs。プラグはリップルでやり、オズマとかTTグライドを815pgsでやろうかな、と。706とかCBONEよりも飛距離を出しやすいように、という意図の選択です。
リールはステラ14000でPE5号と4号。5号は130lbリーダー、4号は80lbリーダー。
ジギングはソルティガRにステラ6000。PE2.5でリーダーは80lb。新ルアーはヤーガラポップを新配備してゴーです。

釣れねーんだろうなぁ。いいさ、わかってるよ、そんなこと。と、そんな投げやりで捨て鉢でやけくそな感じです。
実釣編
今回、他メンバーが誰なのかとか一切聞かずに参加してみました。するとまずお一人見えられました。怪魚ハンター、怪力、釣り上手、ぶっちゃけプロ、等々の名人かつ相当な手練れたちが常連にその名を連ねるノットイナフさんの中でも、とりわけキハダのキャッチ率が以上に高い、高いというかたぶん一番、と言われる圧倒的な戦闘力を誇るマグロソルジャーのM氏です。優男なイケメンの風貌です。でも強そう。こわいよ。
次の方、GPCルアーのビルダー、アブデルさんです。明らかにデカいし強そう。こわいよ。
次の方、非常におっとりとした喋り方をされる男前で、しばらく話してみたらとある釣り具メーカーの社長さんがこんな名前じゃなかったかしら?と思い出して、聞くのもあれなのでググってみたらやはり。。。
こわいよ。
ていうかこの人たち、ぼく以外全員プロやないですか、これ。なんという場に闖入してしまったのでしょうか。目立たないように息を潜めて目的地に向かいます。目的地に着いても皆さんに迷惑をかけないように、なんならトモでジギングとかしてよう、あるいは投身自殺でもしようかと思いました。
そして目的地ですが、前回お誘いいただいた時に、「大島あたり」と伺っておりましたので、今回もそうなんだろうなぁ、とぼんやり思っておりました。が、浦賀水道を右手に行かずほぼ直進。はて?と思い聞いてみるとなんと布良の方向である、とのこと。ジギングは当初200g-300gと聞いておりましたが120gくらいの小さいジグで魚種を増やせるのが布良なので、ちゃんと聞いておけばよかったな、ベイトタックル持って来れば。。。と後悔しましたが、まぁ仕方ない。着いたら着いたで考える方向にシフトします。でも、こっそりリーダーを80lbから20lbに変更し、ジグもよさげなのをつけておきます。
で、ほぼ到着。風も収まり凪の静かな海です。

しーん。。。
うーん、キハダはいるのですかね?と少々不安ムードが船内に漂う中、停滞感を払拭すべく「一時間くらい待つかヒラマサいくかどっちにしよう?」と船長が選択肢を用意してくれます。正直、待つのもアレだけど、ヒラマサも微妙やのぅ。。と思った刹那、アブデル氏が「待つに決まってる、ていうか探そうぜ(英語で発言)」と。ナイスな主張でございます。そして捜査が始まります。すると、一時間もしないうちに犯行グループの居所(アジト)を突き止めることが出来ました。

いるいる。水柱は全部まぐろ。一網打尽にしてやろう。
久しぶりのオフショアあるあるなのですが、最初のナブラってどうしてもよく見えちゃうんですよね。インドのことわざで「良い思い出は遠くからやってくる光である」的な感じ?
「なんであそこでキャストをミスったのか。。。」と釣り人は悔やむし、船長は「もっとうまくつけれたのに、みんなごめんな」と反省するケースが多いように思えます。そんなことないのにね。で、普通のケースでは以後魚が跳ねずに終了、「まぁ仕方ないよね」となんとも暖簾に腕押しな感じで帰路を辿ったりするわけです。が、今回はミラクル回であり、ボーナス回であり、おそらく最初で最後かもしれないイージー回。
つけて・投げて、「あー、沈んだか。。」と意気消沈するのですが、我々の意気がボトムに着底する頃には既に目視の範囲内に新しい水柱が産まれています。群れが巨大なのでしょうね。釣り座は二回くらい撃ったら時計回りに移動、みたいなローテーションでやっていました。そして来ました、その時が。

こんな感じ。でもなんでツルハシもってるの?
そして、それは、ぼくが左舷に来たタイミングでした。たぶん6発目くらいのナブラ。

以前、お絵かきしたこの通りのパターンとなり、群れは7時-9時くらいの方向に移動してるようなので、群れの先端にオズマを撃ちこみます。するとですね、「カツーン 」という擬音が似合うバイトが発生。予想というか予測に近いイメトレ通りの食わせ方です。
「よし、くった」
と、周りにギリギリ聞こえるくらいのトーンで静かに呟き、力くらべ開始です。
最初にキハダをかけた時、あまりの唐突さというか「釣れるわけねーし!!」とタカをくくり過ぎていたその反動からかびっくりするくらいにびっくりしてフックアウト。次も同様。まぁ、この二回はドラグやフックの問題もあったのですけどもね。その次に大きな魚をかけた時は、フッキングからファイトまではそこそこ余裕があったものの、多分サメでラインブレイク、と。
でも、今回はルアーとラインは新品、ドラグは5kg設定と装備に(ほぼ)不安が無いため、まずは走らせて、完全にフッキングしてくださった後に、横綱相撲的な勝利を目指します。
これをかけるまでに、フツーにキャストすると約60m飛んでることがわかっていました、ラインの色で。ですので、60m地点から寄せてくるトレーニング開始ですね。
が、しかしですね、なんたって重い。どうしちゃったの?ってくらいに重いし、暴力的にというか魚の形をした暴力が疾走してくれます。
わし、とうふのように脆く崩れやすいメンタルなため、辛い(からい)のはまぁまぁ好きだけど、辛い(つらい)ことは大抵イヤっす。キハダもできれば10kgくらいので「なかなか引いたよね」と圧勝できるくらいのやつなら釣ってみたいけど、ていうかなんならキメジ(きはだのこども)でいいし、でいいしっていうよりキメジがいいし、と思っていました、キハダ釣った、という経験がまずは欲しいので。
と極めて浅薄で幼児的かつ自己中心的な考え方でやってたらこれですよ。ロッドは比較的ライトなもの、といってもツナ用なので、まぁ「棒」なわけですよ。でもこんな感じ。

つりぐメーカーの宣材写真でこういうのよく見るけど、まさか自分がこんなことになるなんて。。。

違和感ねーし。でもマングローブスタジオだし。
同じロッドの解説動画。15-20kgくらいっぽいですね、この動画のは。
5m巻き、10m出され、また5m巻き、10m出され、今度は10m巻けたけど、5m出され。。。というのを繰り返しながらなんとか手繰り寄せてきます。カツオ同様、まぐろも顔を上に向けられるとぐるぐるするらしく、もっとぐるぐるするのかと思いきや、あんまりしなくて、船長に聞けば「多分、サイズがでかいので、でっかくぐるぐるしてる」という説明。なんかすごくすごい。
後半戦になってくると前半の走って止まる挙動に加え、バタバタ暴れたりする抵抗が加わります。それをうまくいなしながら、ていうか無視してあげてきて、ようやく姿が見えました。あと少し、1mもないくらいで水面に浮きます。おぉ、やったな、わし。
と思ったらデスね、そっから一気に50mくらい猛ダッシュされました。さすがにもう手が動かないので、一旦交代してもらいます。が、これが悪うございました。
ファイト中、船長からいろいろアドバイスをいただきました。ドラグはもう少し締めたほうがいいよー、等。なぜなら、過去数回の体たらくを全てご覧になっているためw
なので、今回もドラグが緩めである等、感じてらしたのだと思うのですが、預けられて「あれ?ドラグ結構効いてますね。。。ていうか、これ相当デカいですよ」と、ここに来て新事実が発見されたような表情をされてました。ちなみに船長のこれまでのレコードは47kgらしいです。
えんやこらやってもらいつつ、思いの外デカそうなので、乗組員総出で交代しながら取り込みを図ります。するとふとしたタイミングで魚の挙動がおかしくなります。「これは、もしや、サメが。。。」と不吉な発言を船長が漏らしたところから魚は最後の力を振り絞って猛ダッシュ。一気に150mくらいぶっ飛んで、といっても泳いでなのですが、大脱走を試みます。
実際に見たわけではないので海中ではどうなってたかわかりませんが、想定すると、サメに見つかって逃げて、逃げた先で尾びれを別なサメにかじられた、という顛末かと思いますが、尾びれが食べられたあとは重たいだけですんなり上がってきます。もう泳げないしね。
で、今回は水面まですっきり上がったのですがでっかい。網使いつつ、二人掛かりでギャフ撃ってもらってランディングです。

ふぅ。。。やっと終わった。。。
タックルデータ
・ロッド:マングローブスタジオ ブラックヘラクレス 815pgs
・リール:ステラ14000xg
・ルアー:オズマshw115ナチュラルブルー
・ライン:シーガーX8マルチカラー5.0
・リーダー:フロロ130lb
・スイベル:カーペンター#3
正直、震え上がるほどの感動、とかはなくって、なんていうんですかね、ほっとしたというかなんというか。。。そんでこういうのってあとからジワジワくるんですよね。
界隈で有名な中国の諺、たぶん、開高健さんの創作な気もするのですが、こんな言い伝えがあるみたい。
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一日幸せになりたければ酒を飲みなさい
三日幸せになりたければ結婚しなさい
七日幸せになりたければ豚を殺して食べなさい
一生幸せになりたければ釣りをおぼえなさい
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まぁ三日は幸せになれますよね、このくらいの釣ると。結婚したくても出来ないのならマグロ釣ればいいと思いますよ。
そして「50kgはあるよね」的なことをみなさんおっしゃいますが、目の前でまともなサイズのキハダを見たのはこれが初めて。去年は5kgくらいのキメジを見ただけだので、どのくらいあるかなんて皆目見当もつきません。

150lかな?蓋が閉まりません。この後、しばらく動けなくなりました、ぼくの中で炎が消えてしまったのか、井戸のような何かが涸れてしまったのか、単に体力を使い切ったのでしょうね。。。ていうかクーラー持ってきてないんだけど。。。
で、ですね、これが口火になったかのように、この後のナブラが凄まじいことになりました。
相模湾でやってるとこんなのは滅多にお目にかかれないのではないでしょうか。つりびとにしか通用しないのかもしれませんが、こうしたナブラ見るだけでもお金使う意味があると思います。
これ級、ぼくも相模湾では見たことありません。このくらいのナブラが30分に一回くらいは発生、というか発見されます。そして船が近寄らない限りは延々と続いたりします。なので、釣れるのは時間の問題、と思っていたら本当に釣れます。

しかも二本。えらいこっちゃ。手前のが40kg、真ん中のが70kgオーバー。
そしてさらなる悲劇が我々を襲います。トモに座って休憩しておりましたら、ハンドルらしき物体が飛んできて海に溶けていきました。なんで?
というのが、この画像のあと、まぐろチームはぷるぷるばたばたしながら自力でトモ方面に移動していきます。ただ、この巨体ですので、途中で詰まるのですよね。そして詰まったところで暴れ始め、尾をバタバタ振っていたところ、手前のソルティガのハンドルを叩き続けていたようで、バタ→くるん→バタ→くるん、とハンドルを緩め続けていたようでした。
それにしても70kgの巨体、長さは165cmくらい、これってまぁニンゲンじゃないですか、ちょっとした、たぶん小太りのおっさん、くらいのサイズ感。これが暴れると大変なんですね。「これ、フネぶっこわれるんじゃないか?」と言うくらいに大暴れしてまして、船長がとんかちで頭ぶっ叩いて諌めておりました。

陽が傾いてもマグローズは元気いっぱいです。片山さんもオリジナルのルアーでバイト。「あれ?これ尾にスレがかりかなぁ、変な引き」とおっしゃってたら37kgかな、立派なのを無事キャッチです。

普段見慣れない大きさのをいっときに見てしまうと、インフレしてる感じがしますね。下のほう、暴れるのを鎮めるために、右側に見えるハサミを脳天に突き刺したところ、更に暴れて持ち手の部分を破壊しておりました。こわすぎ。
この後も、なぶらがあれば、体力がある人は撃ち、を何回かやり、海の色と空の色が限りなく同色に溶け合ったあたりで納竿となりました。お疲れ様でした、ていうか死ぬかと思ったわ、こんなの!!
帰港し検量です。まず、見た感じ一番小さいんじゃない?と思われていた個体から。「これはまぁ30あるなしじゃないの?」と釣ったM氏が仰ってらして、ガチ勢の言う話なので「なるほどなぁ」と思っていたところ40kg。でっかい。
次、片山さん、これも20kg台みたいな話でしたが37kg。でっかい。
次、ぼくがかけたやつですが、測り方が吊るし式のスケールなため、かなり高いところから吊るさないと測れません。当然ながら、公園にある鉄棒みたいな器具はないわけで、ギャフの柄にロープをかけスケールをつけ、アゴにフックを貫いてみんなで持ち上げる、という方式でやりますが、4人がかりで持ってなんとか計測。

63kgで。思いの外重かったね。
次に一番大きいやつ、これは尾叉長(びさちょう:口元から尾びれ中央までの長さ)で既に165cmあります。これをロープとスケールで測ろうとすると、215cmくらいの高さがないといけなくて、あえなく完全計量は断念。まだしっぽが地面に付いている段階で70kgは軽く超えておりました。
そして解体してもらい、貰ってくれる人にも来てもらい、解散、と相成りました。お疲れ様でした。
帰宅してルアーをみたところ。。。

一撃で傷だらけ、かつ腹のフックがねじ曲がってますね。おそろしや。
総括
・ようやく成果を出せましたが、次回は一人でやりきりたいです。つってもこんな大きいのはこの先釣れるわけないだろうから、次かけてもせいぜいが20kgとかでしょ、なら楽勝だと思うよ←反省の色なし
・今回、浮いたところでパワーゲームに出れば一人で完結出来た感じです。もしかすると、その勝負のかけ方を知っているや否やだったのかもしれませんが、ロッドのパワーはもう少しあったほうがよかった。かつラインも6号あるいは100lb程度にしドラグも9kgくらいかけてればより勝ちやすかったのかと思います。勝機があるタイミングに勝負をかける勇気と、それを支える自信の根拠となる準備が大切ですね。釣りも他の遊びも、あるいは仕事にしたって
・これまで続けてきたパッチ処理がこれにて完成というか、ミスが発生しやすい箇所の洗い出しがようやく終わったと思います。ここにたどり着くまで3年弱の歳月と、100万円は軽く超える学習費用を投じていたように思えます
・今回、リーダーと本線とのノット、リーダーと金具の結束部分のノットも問題なしでした。次に釣れたら、量産というか再現性を上げていく段階がそろそろ見えてきそうな気がします、ビッグゲーム。なぶらの時点で再現性に乏しいわけですが。。。w
・キハダ、なぶら撃ちに関しては少しわかった気がします。特に入れる場所。入れ方、動かし方はもう少し経験が必要。あと、誘い出しは全くもって未知の世界なので、これも練習したいものです
・また、M氏になぶら撃ちの秘訣を聞いたところ、ぼくの仮説と同じようなご意見でした。群れの進行方向を読んで投げる、と。また、群れもばらけたりあらためて集合したりを繰り返すようなので、分割して離れていくような場合は大きな群れの向かう先へ、巨大なベイトボールを取り囲むように集合しつつ襲っているような場合はなぶらの中心点に投げてほっとく、というのが効くみたいですね
・しかし疲れました。あと、起きたら身体中痛いです。特に右腕。右半身にウェカピポの鉄球ぶつけられた感じ。なんならカレー食べるスプーン持つのもしんどいくらい。全体的な疲労感は、30歳になる頃、3ヶ月ばかり毎日終電まで働いていた頃の終盤に似た疲労感。そりゃ10分も全身に力込めて引っ張りっこしたら疲れるよね。鍛え直さないとあきまへんな
・ていうよりも、10分でカタをつけることができる道具立てにしたほうが早いな、これは。そうしよう。100lbのメインに初期ドラグ8kgくらいで勝負
・次回への反省。
◆ラインはOCEA8あるいはOCEAEX8の5号にする。ドラグは8-9kg設定
◆ロッドはなるたけウルティモか706LMGを使う。
◆勝負所は3箇所。
1)フッキング:向こうさんが戦闘態勢になるまでテンションを緩めないこと
2)ファイト:腕を伸ばしてのけぞる態勢を基本姿勢。リーリング出来なくなったらすぐに基本姿勢にもどること
3)浮かせたら勝負:ここで空気吸わせて諦めさせるのが一番大事くさい。そのためにはパワー負けしないロッド、安心できるライン強度とドラグ設定
次こそはパーフェクトな装備で臨みます。また釣れるといいな。
