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大好き! マニアックSF・ホラー系映画

子供のころ、私にとって映画といえば殆どSF映画でした。また、SFっぽいホラーもよく観ていました。
SF映画は映像の出来も重要ですから、昔は金のかかったトンデモ大作映画も多かったですが、トンデモには、正統を外れたマニアックオタクな作品も多く、私自身が生来のヲタなので、気が合う映画も多かったのです。

興行的に失敗作と言われても、それでも私は好き!という作品は多く、特に金かけすぎの大作には惚れ惚れするような見るべき作品も多いです。

ただ、時間も無限ではないし、録画やディスクで観られるので、気に入った映画があると、その映画全編というより、気に入ったシーンをしつこく繰り返して観ていました。
例えば、ここでは掲げませんが『ブレードランナー』の終盤の10分辺りは、一人の夜にディスクで何百回も飽きずに観ては感動したものです。

私にとって印象深いSF系映画を選んで、チラシやお気に入りのシーンのキャプチャをまとめて、その「好き!」「スゴい!」といったことについてまとめてみました。
印象中心なので、特にネタバレも少ないと思います。


1.DUNE「砂の惑星」(1984)

DUNE 砂の惑星』( デヴィッド・リンチ版 / 1984年 )
上写真右の劇中シーンを見ても、それぞれが1枚の芸術写真みたいな凝り様です

作品としての異様な凝り様(それゆえ金がかかり過ぎて興行的失敗にもつながったとか)、全体としての圧倒的な映像のスゴさという点では私にとってトップレベルの作品かもしれません。

映像は圧倒的尊敬の域で、シュール! 背景の細かいところやメカの機能性迄もがよく考えられています(と思えたら、一旦 PAUSE して、よく観察してみて!)。高精細の大画面で観たい作品です。
ただ、私にとっていくつかの限度を超えそうな気色悪いシーンがあって、総じて好きな作品か?といえば疑問もありますが…。

主役’ポール’を始め、実際の旧政ドイツ帝国っぽい様式姿の人々がカッコいいです。一方、独特で魅力的女性美しいです(怖い女子も多数w)。

新版『デューン』になくて残念だった移動式水槽に棲む「宇宙航法士」(上写真右中段)や最悪変態の'ハルコネン'(空中浮遊できる超デブ)がリアルにキモく、全体として酷評もあります(分ります…)が、上写真全体から感じ取れるような、20世紀初頭のクラシカルな映像をカラーにしたような独特な映像美は最高です。
新版『デューン』(1(2021)、2(2024))は流れるような美しい映像がよかったですが、本作は酷くクセのある重々しい映像美と言えるでしょうか。壮大な原作も考慮すれば、このリンチ版の方が正統派であるとも思います。

2.デッド・ゾーン(DEAD ZONE)

デッド・ゾーン』(1983年)

ある事故をきっかけに、そしてその後覚醒した超能力によって、孤独な闘いに導かれて行く男の切ないお話し。主人公’ジョニー’(クリストファー・ウォーケン)は恋愛中のサラとのクルマでの帰路中に大事故に巻き込まれます。昏睡から目覚めると5年もが過ぎていて、サラは他の男と結婚して子供もいた…。信じたくない最悪の悲しさです(かなりキツい!)。
そして、人に触れるとその人の過去から未来迄を読み取ることができる超能力が覚醒していました。
サラとの取り戻すことができない過去、そして孤独な彼は、超能力によってある大統領候補の凶悪な未来を見てしまいます。その男が大統領になって、国家を滅ぼすような未来を知った’ジョニー’は…。

事故によって普通の幸せを失い、覚醒した超能力によって孤独な闘いへ向かうことになる主人公’ジョニー’の気持ちがよく伝わって来たし、その超能力の使い時等、話は巧みに展開します。
そういうシーンで流れていたサントラが、いつでも悲しそうなクリストファー・ウォーケンの表情に重なって、とても切なかったことを覚えています。

3.囚われた国家(CAPTURED STATE)

囚われた国家』(2019年)
右の高さ20mはありそうな肩に攻撃装備を備えた巨大ロボットの活躍を期待して観に行きましたが

エイリアンに「囚われて」何とか共存している地球上の「国家」アメリカが舞台です。どうなって現状になったのかという過去経緯は描かれませんが、一見平穏な人間社会は維持されています。
そんな中で、「統治者」となったエイリアンの征服を打破しようとする者たちのお話しで、SFというより「レジスタンス・テロ・アクション」といった感じです。

本作をコロナ禍中のガラガラの映画館にわざわざ観に行った最大の理由は、予告映像で見た、上写真右の雄大に立つ巨大戦闘ロボットが活躍するのだろうな、という期待からでした。
「機動戦士ガンダム」のガンキャノンをさらに大きくリアルにしたような基地に立つ3機の巨大戦闘ロボットはカッコよすぎ!
その戦闘シーンが観られるなんて「パシフィック・リム」よりスゴそう!

けれど、劇中ではこの静止画だけでした…。既に闘いに敗れて、武装解除されて放置されている地球防衛用の機体であったのでしょうか。

お話は、よくある展開ですがスリリングで、いいエンディングでした。それはスパイものに多いオチなのかもしれません。

4.ガタカ(GATTACA)

ガタカ』(1997年)
人間の出来がDNAで管理・操作できる社会と、エリート種象徴の宇宙飛行士に憧れる主人公

遺伝因子で区別される世でも、想定外の努力で運さえも引寄せて、何とかしようとする、当時スポコンとも形容されたお話です(今のおかしな日本ではイチャモンが付くかもしれませんw)。
主人公は、宇宙飛行士になることに強く憧れています。ただ、その時代であれば、事前の遺伝検査でハネられた存在です(というか、話の上ではDNA操作をされないだけの自然誕生者なのですが、本作中ではDNA操作を受けて改良された者こそがエリートなのです)。
上写真下段では、そんな彼が乗って宇宙に行くことを夢見る、ロケット定期便が宇宙に向けて飛び立っています。劇中で象徴的に現れる夢ある素敵なシーンです。

そこへ行くために、ここまでやれば周りも応援してくれる、という終盤の努力の結実が感動的です。脇役とも配役がよいし、ラストの、あるやり取り(その核心のセリフは女子には分かりにくいかもしれませんw)が最高でした。
映像ともスタイリッシュでカッコよく、主張、ストーリーとも明快で、特に夢追い人にはオススメです!

5.スキャナーズ(SCANNERS)

スキャナーズ』(1981年)
「スキャナー」たちによる、壮絶で残酷な超能力戦

上の写真を見る通りいかにも怪しい映像の、強烈なカルト映画です。
主人公は実は写真右下の地味な男ですが、人の心を読み(というか「聴こえて」しまう)、それを操作できる超能力を有しています。心を悪辣に操作すればその相手を破壊することさえできてしまう…。そんな スキャナー(超能力者)たちの闘いです。そこにはある隠された秘密があるのですが、観ていると上写真のような奇怪な映像に釘付けになってしまいます。

壮絶なラストの闘いには凄まじいものがありました。戦いに敗れると頭を吹き飛ばされたり、燃やされたりとたいへんな世界です。公開後にビデオで小画面で観ましたが、強烈な印象でしたから映画館の大画面で観たらかなりショッキングかもしれません。

この記事中に本作を含め、デヴィッド・クローネンバーグ監督の作品が3作(デッド・ゾーン、ザ・フライ)も入っているのに後で気付きました。

6.アンドロメダ(ANDROMEDA STRAIN)

アンドロメダ(病原体)』(1971年)
半世紀以上も前のSF映画ですが原作と演出が優れていて、今観ても古さを感じさせません

私が初めて自主的に観たくて映画館に何回も通った思い出深い映画です。
冒頭、この病原体が拡散して死滅した街の描写はとても怖く、ホラー映画のようでした。
何より医学博士でもあり、後に『ジュラシック・パーク』等も著作したマイケル・クライトンの原作は解りやすくかつ多くの映画で露見するような考証的破綻がなく、終盤のスリリングな演出にも古さを感じません。
病原体の種明かしや、「らしい」地下研究施設はよく出来た壮大な設備で、その感染拡大防止システムの自動追跡レーザー装置等はリアルでした。
アミノ基なしで増える宇宙からの病原体(上写真右上は顕微鏡画像)の増殖時の「ギギッ…ギギッ…」っという擬音(そんなの聴こえるはずないのですがw)が思い出深いです。

因みに小学6年時に、3本立て(『オメガマン』(地球最後の男)と、『ベン』(鼠のホラーSF。M.ジャクソンの主題曲)で当時熱狂しました。
上写真左は公開当時のポスター。結末のヒントも見せる素晴らしいデザインでした。「70mm」は今なら4Kくらいの映像なのでしょうか?

上写真右中段は、主人公が脱走感染動物処分のための自動追跡レーザーを避けながら事件を回避しようとしているところで、上写真右下は、その追尾レーザー照準画面(オレンジが人)なのですが、パソコンも無い頃のブラウン管上の点描イメージがナカナカ頑張って作られています。
今観ても褪せた感がない、壮大なSF大作です。

7.帝都物語

帝都物語』(1988年)
巫女(写真右上。原田美枝子:いいなあ!)と悪の主役加藤(嶋田久作)との闘いがスゴい!

典型的な邦画的B級感(安っぽいけれど案外凝っていて何故か馴染める)いっぱいが大好きです。

関東の異界、霊界話に因縁が深い平将門の怨霊を呼び起こし、帝都東京を滅ぼそうとする謎の魔術師:加藤保憲(嶋田久作)が暗躍します。
脇の渋沢栄一役の勝新太郎、そして坂東玉三郎、平幹二郎、高橋幸治、宍戸錠らの配役も豪華です。活気ある明治終盤から大正時代にかけた帝都の雰囲気と、その裏で蠢くおどろおどろしい動きを、重めな映像とよくマッチした荘厳なサントラで雰囲気満点にまとめていました。

終盤、加藤を滅ぼそうと対峙する 白装束の巫女 恵子(原田美枝子)が清楚に綺麗で凛としていて圧倒的に素敵でした(上写真右上)。
加藤を演じる嶋田久作はすごく大柄で、暗い声ともドハマリです(マジでコワい)。ダースベーダーとも強大な悪者は大きいですね。善役(守護者)と悪役(魔人)が明確で、完璧なB級作!?にも思えました。

8.遊星からの物体X(THE THING)

遊星からの物体X』(1982年)
原題「The Thing」を「遊星からの物体X」という邦題にしたセンスはナカナカで、それで一層B級感も増したと思います

ナカナカのグロ映画です。それも南極基地での出来事という限定された極限域での舞台設定としたことで、逃げ場のない恐怖感が伝わって来て、寒々としてきます。
グロでも、血やらがいっぱいの気持ち悪さだけでなく、むしろコミュニティを恐怖に陥れるエイリアン(物体X:The Thing)は今どこにいて、「誰になっているのか?」という生死にかかわる疑心暗鬼感が怖いのです。
その心理的パニック感を、私が勝手に「B級映画名人」と思うジョン・カーペンター監督が適度なグロシーンを交えて盛り上げるSFホラー秀作です。
そして、その界隈では有名なラストシーンは一体どういうことか?はとても意味深です。
後に同題映画('ファーストコンタクト'(2012))が上映されますが、本作の前日譚ですから、逆順に観ても問題ないでしょう。

9.アイアン・スカイ(IRON SKY)

アイアン・スカイ』 (2012年)
右3枚は、予告編動画からの画像ですがリアルでシュールです

第2次世界大戦で敗戦・消滅したはずのナチスの残党が、終戦間際に南極からUFOに逃れ、そこで再興を計り、73年後の2018年に、総力を挙げて地球に逆侵攻するというハチャメチャなお話しです。

上の写真の右側の3枚は、公開よりかなり前の、制作者が予算集めをしていた頃の予告編からですが、それが、モノクロ中心のとてもリアルシュールで、なおかつカッコよいものでした。そのカッコよさは私にとっては「ナチスがカッコいいなんて不謹慎だ」と言われるのを吹き飛ばすくらいな出来(メカや音響とかも)で、それらが結集された完成作品が観たくてたまらなかったというのが本音でした。

ところが完成本編は、そういう不謹慎な憧れみたいなものを生まないようにと抑制されたかのようなトホホなおちゃらけで、映画館で酷くガッカリしたのを覚えています。
そんな私は、そのカッコいい(あくまで映像美やらに対して)予告編の一部をダウンロードして時々再観したりしていました…。

ナチスは確かにいけないのですが、その芸術性が評価されたレニ・リーフェンシュタールの『意志の勝利』(1934年)みたいな作品が、ナチス党の宣伝映画であるにも関わらず、きちんと残されて公開されているあの界隈は、日本と違って独特な文化世界ですね。

10.スターゲイト(STARGATE)

スターゲイト』(1994年)
星間移動装置であるゲイトの造形や、行った先の世界観が興味深いです

かつてエジプトで発掘された古代文字が刻まれた謎の大型の石のリングが発掘され、それが他の惑星にある対のリングとをつなぐ星間移動装置であることが解ります。
解析を進めていた米軍は無人探査ロボット等で調査偵察を行い、特殊部隊を編成してリングを起動させ、あちらの世界へ入り、探査を始めます。
あちらの世界では、太古のエジプトの太陽神かのようなエイリアンによる絶対支配が行われていました。

石のリングが起動して遠くへ星間移動をする際の緊張感、カート・ラッセル(『遊星からの物体X』(上述)、『ニューヨーク1999』他の主役)が演じる部隊長他がカッコいいです。
全体的にそんな不思議な映像演出がいかした作品です。

11.ゾンビ(ZOMBIE) と類作

ゾンビ』(1978年)と、その他ゾンビ作
死んだ人間が生き返って…とはいえ、その描き方、怖さはさまざまです。いずれにせよ愛した人、大切だった人が、何の躊躇もなく自分を襲って来るという点がメンタル的に最悪です…

最初は『ゾンビ』(Dawn of the Dead)(上写真左と右最上段)。
エンドロールではお気楽なサントラが流れていて、監督は意識的にコミカルにしていたみたいで案外奥深い映画。 「ゾンビ」には「意識」がなくて(哲学的ゾンビ)、「」から「意識」を差し引いて見れば、究極のAIが載った機械ロボットの到達限界に等しいのかも。「意識」の有無は絶対で、世界のどこかで密かに、本気で研究されていたら怖いですね。

ゾンビ」の怖さは、かつて愛し、愛された人が「意識と記憶を失ったロボット」みたいに襲って来るところでしょう。怖さについても一般的なスローでアホっぽいヤツ(写真左の最初のゾンビ等)なら逃げて防御できても、『アイ・アム・レジェンド』(2007年)等の高い運動能力を有するアスリートゾンビ?は逃げることは難しく防御困難で最恐です。
番外ですが、NHK連ドラ『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(上写真右下・2019年)では、反則ですが上記の「意識」が思い出の断片的に残っているゾンビ(元は親友や愛した人)も現れ、コミカルな見かけと、切なさ混在の好きなドラマでした。

12.ミカドロイド

ミカドロイド』(1991年)
よくある戦争末期の起死回生秘密兵器モノ。高性能戦闘機や特殊爆弾ではないロボット型であるのは珍しいですが、このミカドロイドも一種の特攻兵器であり、やはり切なく悲しい…

太平洋戦争末期の陸軍地下秘密研究所等、雰囲気は中々。ミカドロイドジンラ二號は、終盤で見られる図面からはパワードスーツのようにも見えますが、永遠の命を与えられた強化人間強化装甲融合と言えるものです。

外観は感動的ですが(いかにも太平洋戦争末期的という点で渋いです)、動くと関節音ともイマイチです。中盤は典型的な「地下ダンジョンに迷い込んだ男女」。ジンラは動きが遅いのに全然逃げられない二人…。
ジンラを鎮め、滅ぼさなくてはならない定めにある元戦友は、同様にジンラ改造手術を受けていたのか、最後、背中からカニ脚みたいなアーム(計3対6本)を出して…!
そんな彼らが蘇った舞台は1991年の渋谷で、ポケベル、大型携帯電話、ディスコ、ワンレン女子とかが映り、昭和史のようで懐かしかったです。

ミカドロイド」というのはなかなか惹き付けるネーミングですが、当初、本作の大元作は「憲兵ゾンビ」というものだったそうで、それではなあ、と変更が繰り返されたそうです。
因みに、東宝の類似シリーズ作を検索したら強烈なのがいっぱい!『さよならジュピター』、『ハウス』といった名作(迷作)もありますが、題名からして観たくもないような作品もありナカナカです。

13.ロボコップ(ROBOCOP)(1987)

ロボコップ』(1987年)
上写真左右は同じ「オムニ社」内の2つの派閥が試作した警備・戦闘ロボットですが、右のED-209型にしても、左の主役:ロボコップにしても、酷く不完全で、残酷でさえありました…

主人公 ’マーフィー’ の心理描写のリアルさが妙に響いて、対峙することにもなるクレージーな警察戦闘ロボット「ED-209」(上写真右)等の映像もカッコよかったです。
強化人間警官の話といえば簡単ですが、脳(頭部)は殺害された警官 ’マーフィー’ のままで、その中の人格・記憶を消去して人権フリーにして強靭なロボットの体と合体して再生するという、とても非人道的な設定です。

しかし、人格・記憶の消去が不完全でクセまでもがわずかに残ります。そして記憶の断片から ’マーフィー’ の自意識が半端に現れ、夢に苦しむようになるロボコップ ’マーフィー’。そして時々彼が見る夢が悲しくて…。
その辺のよくできた設定、展開に、妙に考えさせられてしまいました。本作には残酷できつい映像や心理描写もあるのですが、それで、返って強く印象付けられた感です。

一方、それに対する彼のラストの割り切りはやけにお気楽でしたが、ロボコップ=「マーフィ」に課せられたセキュリティ制限に対し、伏線にも沿った社長の一言で急展開するラストはスカっと爽快!です。
悪い奴らが酷く悪く、観ていて腹立たしくなるくらいだったのも、うまい盛り立てだったのでしょう。

14.ザ・フライ(THE FLY)

ザ・フライ』(1986年)
ハエ男は一瞬では生まれず、それになる迄の経過がじっくり醜悪に描かれて行きます

ハエ男の話です。上写真右上の セス・ブランドル(ジェフ・ゴールドブラム)は物質転送装置「テレポッド」を開発していました。
動物実験において無残な失敗を続けるうちに完成させますが、あるきっかけで自身でも実験を行ってしまいます。うまく行ったように見えましたが、その後、セスは異様に活力等が向上し、生活は激変し、挙句に背中に謎の剛毛が生えてきたり、爪が剥がれてきたりと身体が異常化して行きます。
セスが自身のテレポッドの転送処理データを見直すと、彼が入っていたテレポッドに1匹のハエが紛れ込んでいて、何とテレポッドは彼とハエをfusion(融合)していたことが分かります。

DNA融合は瞬時に彼を変えませんでしたが、上記の初期変化の後、彼は部屋の壁や屋根をハエのように這いまわったり、そして、身体も崩壊し始めて「ハエ男」「ブランドル・フライ」に変化して行きます。
そして、恋人ヴェロニカ(写真右上)にとっても恐怖が訪れます…。

怖い映画というより、グロ映画です。上記の「ブランドル・フライ」(ハエ男化して行くセス・ブランドル)の造形はかなりのグロでした。
特にヴェロニカにとっては、とんでもな体験があって(何なのかは伏せておきます)、かなり醜悪でした。
「ハエ男」の映画と知って観れば、浅黒いギラギラした顔で、やや変人として描かれるジェフ・ゴールドブラムがハエ男になるのだろうな、ということは冒頭ですぐに分ってしまいます(笑。

15.エイリアン2(ALIENS)

エイリアン2』(1986年)
上写真左の、いかにも戦闘的な銃が強調されたバトルアクション。右3枚は、メカとして秀逸、感動的だったパワードスーツ 'Loader'(宇宙船内作業用フォークリフト)による戦闘・作業シーン

宇宙に「海兵隊」(最も屈強な兵団を表しています)を設定して、「完全生命体」のボスと激烈なバトルを展開します。そこに登場する兵器やその使われ方が圧巻です!
特に1986年の公開当時に、デザイン、技術的とも圧倒的に秀逸リアルな「パワードスーツ」(CGはまだまだな頃で、特撮ですがよくできていました)を活躍させて見せた辺りに感激し、私は私で本気で「パワードスーツを造ろう!」という気になったのでした。そして、主人公 ’リプリー’ はそのパワードスーツに乗って最凶マザーエイリアンとも渡り合います。
ヒックス’ 隊長(マイケル・ビーン:当時大人気でしたね)や ’バスケス’(チェーンガンを抱えつつザコエイリアンを倒しまくる小柄で屈強な女子)がカッコよかったです。他に、輸送機 'オスプレイ' にも似た形態の'変形型' 離着陸輸送機等もリアルなデザインでした。
「エイリアン」(1)が静寂の中で事が進むのに対し、本作(2)は、機関銃等の撃音や悲鳴や爆音が響き渡るといった対照的なバトルアクションの印象です。

16.ガンヘッド

ガンヘッド』(1989年)
大口径ガトリング砲やミサイルを備えたガンヘッドの頭部砲塔がカッコいいです。本作後に普及した家庭用高性能ゲーム機のゲームに登場する戦闘ロボットの原型にもなったようなデザインです

巨大ロボット実写(特撮)戦闘映画です。「東宝・サンライズ提携作品」とあって、あの「機動戦士ガンダム」等のサンライズが関わっているだけの雰囲気は十分です。
お話しは、2025年(何と今!)、ある無人島で巨大コンピューターが人類に宣戦布告し、戦いの後、コンピューターは勝利を宣言し島は封鎖されます。その13年後、コンピューターのチップを狙う一団が島に侵入する…。

かつて画質の悪いビデオテープで何回か観ましたが、当時としては感動の映像でしたし、今ネット動画で観てもナカナカです。劇中ではアラが見えないように暗めの映像で細部はよく分からなかったのですが、巨大な変形型重武装ロボット「ガンヘッド」の造形はカッコよかったです。上写真左の機体は強力そうで特にイカしています。

ただ、正直言って、お話しを含めてトホホな点も多かった印象です。けれど1989年の映像作品としては見るべきものがあったと思いますし、この作品のレベルで当時から順当に進化していれば、今頃日本の実写SF映画も、もっといい線行っていただろうなと思えます。

この辺は、一般科学技術の研究開発等と同じく、こういうビジュアルクリエーション、さらにはアニメ等の世界もこの国は世界的にみてバックアップやサポートがなさすぎるのでしょうね。あっても戦略性やらがなくてよい成果が出ない…。もちろん国や行政がサポートすべきという世界ではないのでしょうが、世界的にみればやはり残念、ということです。

[ 以上 ]


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