梅雨の朝、妻が『今月の服、去年より買ってないね』と言った。その一言で気づいたこと。
梅雨の朝。妻が洗濯物をたたみながら呟いた。
「ねえ、今月の服、去年より買ってないね」
僕は反応に困った。正直なところ、服を買ったか買わないか、数えてみたこともなかった。妻はそれを見て、クスッと笑った。
「気づいてなかったんだ」
その言葉が、やたら心に残った。
「気づいてない」は、実は最高の状態
ここ5年、家計を立て直す中で、一番変わったことって何だろう。給与天引きの仕組み?それとも新NISAに毎月コツコツ入れるやつ?
違う気がした。
最初の1年は「節約してる」という意識がすごく強かった。毎月の貯金額を確認して、ああできたこれできた、と。つまり、貯金と闘っていた。
でも5年目の今、梅雨の朝に妻に指摘されるまで、服を買わなくなったことすら気づいてなかった。
つまり、もう闘ってない。
「気づかない購買」の正体
去年の春頃、何を買ってたんだっけ。正直、覚えてない。多分、衝動買いが結構あったんだと思う。給料日の翌日にセール見つけてポチッとするとか、新作が出たからとか。
今はどうか。欲しいと思わなくなった。
別に「欲しいけど我慢してる」じゃなくて、単に欲しくない。シャツ一枚、パンツ一枚買う度に、月の自動積立5万円が1年で60万円になるのを、無意識に天秤にかけてるんだと思う。
でも、その「天秤をかけてる」という意識すら、もうない。
小さな変化が積み重なったとき
妻の一言で気づいたのは、この「気づかない変化」が実はすごく楽だなってことだ。
だから逆に、続く。
新人の頃に同僚が言ってた。「家計簿つけてるんですか?」って。僕は答えてた。「つけてない。アプリ入れて、給与天引きで自動貯金するだけ」
その当時、「何もしない」は悪いことだと思ってた。「ちゃんと管理しろ」って言葉に引っ張られてた。だからアプリ入れたし、設定いじったし、毎月チェックしてた。
でも、気づかなかったんだ。ちゃんと管理すればするほど、結果は同じなのに疲れるってことを。
去年の自分への手紙
梅雨の朝、妻と笑い合ってて思った。これ、去年の自分に説明したとして、信じるだろうか。
「給与天引きして、あと何もしないでいいの?」
「家計簿つけなくてもいいの?」
「だから、『気づかない間に貯まってる』が起こるんだよ」
多分、去年の自分なら納得しなかった。不安で、毎月残高確認してただろう。「もしかして減ってないか」って。
でも5年たった今、逆だ。「今月いくら貯まった」を気にすることすら、面倒くさい。ただ、妻から「去年より服買ってないね」と指摘されて初めて、あ、そっか、そういえば、と。
気づかないが続く理由
ぶっちゃけ、貯金って続かない。だから皆やめちゃう。
でも「気づかないうちに続いてる」は別だ。給与天引きで自動的に貯金口座に落ちるから、見なくていい。設定したら、あとはほったらかし。
だから忘れる。だから続く。
「梅雨の朝に服を買ってなかった」という事実は、すなわち「5年間、毎月毎月、小さな選択が積み重なってた」ってことだ。その選択は、数字や計画じゃなくて、仕組みが勝手にやってくれてた。
妻はそれを数ヶ月で気づいた。僕より敏感だ。
最後に
梅雨の朝、洗濯物をたたむ妻。その声を聞きながら思った。
貯金が続かない理由は、「意思が弱い」からじゃない。「気づき続けちゃう」からだ。毎月、「あ、また貯まった」って意識してると、いつか「もういいか」って気持ちになる。
でも気づかなかったら?
それはもう、選択肢じゃなくなる。習慣になる。呼吸みたいになる。
だから僕の場合、貯金は成功した。それはすごい努力とか強い意思とかじゃなくて、単に「給与天引きして、あとは何もしない。」
それだけで、去年より服も買わないし、来年はもっと何かが変わってるんだと思う。
でも、多分、気づかないままで。
梅雨の朝、そう思った。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
「貯金が続かない」って悩んでる人、結構多い。でも実は、「続く仕組み」を一度作ったら、あとは気づかないうちに進んでいくんです。
こういう「小さな変化」の話や、「どうやって手取り23万から貯金できたのか」って話を、毎日夜に書いてます。
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では、また明日の夜に。
