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How toの先にある、本当の学び

今回のnoteのテーマは、「教員の専門性向上(Professional Development)」です。

今回のnoteの内容も研修を聞いて学んだことを参考にしながら、私なりに印象深かったものを備忘録として残してみました。

以下が本日参加した研修になります。

今回の研修会で、まず印象的だったのは、教員研修のあり方です。所謂、Chalk and Talk の伝統的な講義形式ではなく、ワークショップ形式で行われました。

参加した分科会は「指導のアプローチ(ATT)と教師の学び」です。

最終的に残ったのは「本質的なブランド力」という問い

本分科会でとても印象的だった話を紹介します。

私たちの身の回りには、多くのブランド品が存在します。

なぜ、ブランド品に人々が注目するのでしょうか。

1つは、それ自体を持っていることがステータスであること。

もう1つは、ブランド品の背後には多くの職人がいて、ブランド品は職人の技術の結晶であること。

さて、本質的なブランド力とは何なのか。

今回受けた研修では、私たちが行なっている教育の「本質的なブランド力」について考える機会になりました。

どうしても、少子化時代の資本主義経済において、学校も生徒を集めることが重要になります。

その時に、本当に大事になってくるのは、「○○認定校」というステータスとしてのブランド力ではなく、日々の教育をつくる教員一人ひとりが「本質的なブランド力」をつくる職人であることです。

「How to」ではなく「アプローチ」

そして、職人として教育活動に向き合う上で大事なのは、「How to 本」を追いかけるのではなく、その元となる情報源(教育哲学、理論)に触れることです。

よく、書店で「明日から使える◯◯◯」という本を購入して、自分のクラスで実践してもうまく機能しないことが起こりうると思います。

大事なのは、その本の背景にある考え方を理解していることです。

国際バカロレア機構も私たち教員に指導の仕方ではなく、指導のアプローチを示しています。

私なりの理解では次のように区別しています。

●指導の仕方
→「具体的にどう教えるか(方法・やり方)」
●指導のアプローチ
→「どんな考え方や哲学で教えるか(方向性・枠組み)」

指導のアプローチには以下の6つがあり、これらは、幼稚園児から高校生まで共通のアプローチ方法として用いられています。

⚫︎指導のアプローチ
・探究を基盤とした指導
• 概念理解に重点を置いた指導
• 地域的な文脈とグローバルな文脈において展開される指導
• 効果的なチームワークと協働を重視する指導
• 学習への障壁を取り除くデザイン
• 評価を取り入れた指導

今回の研修では、これらの指導のアプローチと10の学習者像の「何がどう絡まり合っているのか」を協働で考える時間がありました。

なぜアプローチが大切なのか

私たちは、つい明日からすぐに使える「How to」に飛びついてしまいます。

一方で、指導のアプローチとは、分かりやすいものではありません。

国際バカロレアは、敢えて文書の中で分かりにくい表現にしているそうです。これは、「あーでもない、こーでもない」と教員自身がお互いに思考する余白をつくっているというところに意味を感じました。

さらに、これらの指導のアプローチの背後にも、多くの教育哲学や理論が土台になっています。

私たちは、その大元の理論から学ぶことで、なぜそのアプローチが示されているのかを理解することができます。

教員も「学習者」である

最後に、新しく学んだ概念を共有します。
端的にいうと、大人はどんな時に最も深く学ぶのか?ということです。

●アンドラゴジー(Andragogy)
※日本語では成人学習理論
「大人はどのように学ぶのか?」
1. Self-Concept(自己概念)
→ 大人は自分で意思決定し、自律的に学びたいと思う
2. Role of Experience(経験の役割)
→ 大人は新しい知識をゼロから吸収するだけでなく、自分の経験と結びつけて理解する
3. Readiness to Learn(学習への準備性)
→ 自分の役割や状況に必要だと感じると学ぶ準備が整う
4. Orientation to Learning(学習への志向)
→ 知識そのものより、現実の課題解決にどう活かせるかを重視する
5. Need to Know(知る必要性)
→ なぜ学ぶのか(Why)が分からないと学習意欲が高まりにくい
6. Intrinsic Motivation(内発的動機づけ)
→ 外発的動機づけではなく、自分自身の成長や価値観が学ぶ原動力になる

確かに、私自身も学ぶときに、この6つの要素が揃うと、学びが深まっていく、連続していくと感じました。

また、国際バカロレアの教育では、子どもたちが生涯学習者になることを大切にしています。

同じように、教員というのも「生涯学習者」の一人です。

私自身も、国際バカロレアの教育現場で働き始めて人生で一番本を読むようになりました。

これは、IBとは学びのコミュニティであるという考え方が自分自身にも浸透していると気付かされました。

フィンランドの社会を見ても、人々が生涯にわたって学ぶ機会があり、人々が学ぶことで人生を豊かにしているように思います。

改めて、学びというものは何かを考えさせられる1日になりました。

コンテンツを追いかけるのではなく、学びとは何かを追い求める。
そのために…
1.協働で学ぶ
2.自ら学びをとりにいく
3.How to本はない=怪しいと思う!

参考: 本分科会

忙しいとどうしてもコンテンツを追いかけてしまいがちですが、そんな時こそ地に足をつけて、学びをじっくり進めていく生涯学習者であり続けたいと思いました。

誰かの何かのヒントになると嬉しいです。

いつも読んでいただきありがとうございます。

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